丸尾聡の死ぬまで日記 復活編

資料と戦う

台本を書いています。

久しぶりに資料が多い。
読まなければいけない本が多い。
構想があり、発想が膨らめば膨らむ程、後から後から追加資料が出てくる。

百冊くらい? は読んだはずだ。それに加えて、サイトを何百時間見たか。
そして、取材。某ルートを通して、過去のテレビ番組たくさん。
「歴史」の話であり、時代が三つに別れ、これは書いてもいいと思うけれど、人間の生物学的な成り立ちや「砂糖」の歴史、精神障害者、味覚障害。知らないことが世の中には多い。
しかし、作家は知らないことを、いつかは書かねばならぬ。知っていることだけ書いていては、成り立っていかぬのだ。

入院が痛かったなあ。
あれで後手後手に結局なった。
入院に際しては、抵抗したのだが、やはり医者に押し切られた。
入院患者というのは、結構忙しい。
入院したら、缶詰になっているようなものだから(缶詰というのは書けない作家がホテルとかに入れられ一歩も外に出してもらえない状態をいいます、こんな私でももう何回もなりました)、今回の下調べについていえば、もう少し出来るはずだったのだが・・・
入院患者というのは、結構忙しいのだ。
検査検査とかね。

井上ひさしさんが本を書くときに、ものすごい量の資料に当たるのは、劇作家の間では有名な話だ。古書店の方たちが動くらしい。「井上先生が今度樋口一葉を書くらしい」それ、とその資料が集められるのだ。井上サンは、そうやってこれ以上ないくらい調べ、そして、資料に出て来ない時間をかくのだそうだ。前の日と次の日には何をしたかわかっている、では今日、彼女はどうしていたのか。

すごい。

うーん。そうでありたいなあ。
戯曲を、劇作家を志す人たちが、一冊か二冊の本を読んで、台本を書こうとする弊害については、たしかオリザさんも言っていたはずだ。
斎藤憐さんは、「上海バンスキング」を何年もかけて書いたらしい。
「おい、丸尾、一年かけて一本書いてみろよ」
そういわれたことを思いだす。


うむ、しかし劇団の座長が劇団に書く台本は、いや、まあ、本当に金にならぬ。
少しは稼がないと日々の食い扶持が危うい。

今日は別の芝居の打合せで、音楽のひぐちりえさん改め濱口利枝さん(料理人の音楽)、振付の工藤美和子さんとDVD見ながら長時間の打合せ。
前夜とういか朝7時に寝て11時に起きる。それでも遅刻。ごめんなさい。
これがまた結構大変そうではあるが、信頼するスタッフがいるのは心強い。
事務所で打合せ。
なぜか木村有が「これがおすすめのキムチです」と事務所にやって来る。
(いや、実にうまいキムチだったけど。)
打合せが終わってから、仮眠をとり、台本を書く。
もうすでに資料に当たりながら、書いている状態だ。
うう、時間が欲しい・・・・・・

だが、いつにない手応え。
うむ。今、思っていることが本になって、芝居になり、どう評価されるかはわからぬ。
わからぬが、いや、面白いよきっと。少なくても自分は本当におもしろがれる芝居になるだろう予感がしている。「離宮のタルト」

本当にそういう気がしているのだ。

そして、またこの段階ですでに、うちの劇団では、異例ではある。チケットも売れはじめている。

頑張ろう。


    08:28 | Trackback : 0 | Comment : 0 | Top
Comment







(編集・削除用)


管理者にだけ表示を許可
Trackback
http://maruosatoshi.blog89.fc2.com/tb.php/431-6bc982aa
プロフィール

丸尾聡

Author:丸尾聡
○劇作家・演出家・シナリオライター・俳優
○“世の中と演劇するオフィスプロジェクトM”代表


糖尿病演劇人として、日々戦いの毎日
代表作に、戯曲『飯綱おろし』『海峡を越えた女』『離宮のタルト』、オーディオドラマ『バッテリー』『精霊の守り人』『残置物処理班』など

11月公演『飯縄おろし』
6日(金)から11日(水)まで上演中!
チケット予約はこちらから
*当日券は開演60分前に発売開始!
ご観劇後に公演アンケートにご協力ください


2004年の第二回仙台劇のまち戯曲賞佳作受賞作品『飯縄おろし』再演!



▼作/演出:丸尾聡

▼会場:新宿/タイニイアリス

▼タイムテーブル
 [11月]
6日(金)14:30◆/19:00○
7日(土)14:30○/18:00◆
8日(日)14:30◆/18:00○
9日(月)14:30○/19:00◆
10日(火)14:30◆/19:00○
11日(水)14:30○/19:00◆
 ◆=男子高校生バージョン
 ○=女子高校生バージョン

▼チケット
 [前売]
 ・一般:3,500円
 ・大学生/専門学校生/演劇関
  連養成所所属生:2,500円
 ・高校生:1,500円
 ・2バージョン観劇チケット
  :5,800円
 [当日]
 ・一律:4,000円

ワークショップ
*開催日程は公式サイト
 ご確認ください

■ベーシック・ワークショップ
 『声のれっすん
俳優志望者・スキルアップを目指す俳優、そして劇作家や演出家とその卵。幅広い演劇人のためのワークショップ。参加申込みは随時。

■戯曲創作ワークショップ
 『劇作のれっすん
構想を戯曲化したい方、書き上げた戯曲をリライトしたい方のため講座。
*短期リライトコース受付中!
 ⇒最終稿まで、面談または
  メール個人指導
*単日セミナー随時開催!

LINK
稽古場日誌更新状況
CATEGORY
最近の記事
最近のコメント
死ぬまで日記 検索
カレンダー
10 | 2009/11 | 12
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 - - - - -
今後の予定
'09年5月〜 劇団ポプラ
三年寝太郎物語
*脚本・演出(全国巡演中)
オズの魔法使い
*演出
'09年8月 プロジェクトM
この夜の終わりの美しい窓
*芸術監督
'09年8月 レクラム舎
逃げろ!ツチノコ 山本素石伝
*作(新作書き下ろし)
'09年11月 プロジェクトM
飯縄おろし
*作・演出(改稿再演)
'10年3月 プロジェクトM
『タイトル未定』
*作・演出(新作書き下ろし)
近年の舞台作品
09年3月/プロジェクトM
離宮のタルト
*作・演出
(相鉄本多劇場/サンモールスタジオ/松本ピカデリーホール/長野ネオンホール/千葉神崎ふれあいプラザ) 『離宮のタルト』DSC01149 『離宮のタルト』DSC01132

08年7月/プロジェクトM
料理人〜RIO/喰らう/kurau〜
*構成・演出
(こまばアゴラ劇場)
『料理人〜RIO:喰らう:kurau〜』DSCF2176 『料理人〜RIO:喰らう:kurau〜』DSCF2446

08年2〜3月/プロジェクトM
ファイル/残置物処理班
*作・演出
(サンモールスタジオ/相鉄本多劇場/長野ネオンホール/松本ピカデリーホール)


07年4月〜現在/劇団ポプラ
三年寝太郎物語
*脚本・演出
(全国巡演)
近年のラジオ作品
NHK-FM 青春アドベンチャー
『世界でたったひとりの子』脚本
09年1月19〜30日 全10回
NHK-FM FMシアター
『残置物処理班』脚本
08年3月8日/10月18日(再放送)
*ABU(アジア・太平洋放送連合)賞、ラジオ ドラマ部門最優秀賞受賞
NHK-FM青春アドベンチャー
『闇の守り人』脚本
07年4月16〜27日 全10回
NHK-FM青春アドベンチャー
『精霊の守り人』脚本
07年4月2〜13日 全10回(再放送)
DVD・上演台本
プロジェクトM Shop
旧作から新作まで、上演作品のDVD・台本を販売しています
戯曲集
テアトロ戯曲賞最終候補作品。都心を出た終電が最後にたどり着く終着駅の人間模様をオムニバスで描く。NHKーFMで放送されたオーディオドラマ「小鳥の住処」のシナリオ併録。カモミール社刊。
オフィスプロジェクトM
〒214-0014
 川崎市多摩区登戸1504-201
TEL 044-900-9931
FAX 044-900-9213
MAIL info@promstage.com
RSSフィード
死ぬまで日記を携帯で読む
QRコード
にほんブログ村
にほんブログ村 演劇ブログへ
FC2カウンター