FC2ブログ

丸尾聡の死ぬまで日記 復活編

入院日誌 再入院編 10/21

10/21(火) 6日目

病院の中は暖かい。
というより、気温の変化に合わせて調整されている。あまり変化を感じることがない。Tシャツにパジャマを着ると、わたしなどは少し暑いくらいだ。
だが、今日の朝は少し冷え込んだか。看護士の「血糖お願いします」の声でうつらうつらしていた目が覚める。ブラインドの外を見れば雲一つない快晴。
入院している場合ではない。
病院の窓からは多摩川が見える。昨日、深山がしきりに多摩川の河原で焚き火をしたいといったが、久しぶりにやるか、プロM名物、爆火会。火を燃やし、肉を焼き、鍋を作り、酒を飲む会である。ちなみに、バッカカイ? という。

ラビット4単位
朝食
白米150グラム、味噌汁(白菜)、炒り卵(ニンジン、タマネギ)、海苔佃煮、牛乳。

小さなパックの海苔佃煮。なんというか実にしみじみと美味いものです。全体としても、今日ぐらい簡素だと滋味深ささえ感じる。最後に頂く「無調整明治牛乳 生乳100%使用 200ml」さえも、これはデザート、食後酒の趣であります。

食後の運動に行こうと思ったら、検査の呼び出し。
本日は「末梢神経伝達速度」であります。
手足の動きにくさ、脱力等の運動障害、感覚の鈍さ、しびれ等の知覚障害などが、糖尿病性神経障害によるものか、またその場所・程度を調べる検査であります。ま、しびれてますから。特に両足かなあ。昔に比べるとひどくない気はするんだが、一回神経が死ぬとよくはならないっていうし、しかし足つぼマッサージなんかやると飛び跳ねるから、感覚が死んでいるわけでもなさそうなんだが。
右足から。体温を測る器具と電極を足首から先に取り付ける。体温が低いと神経の伝達はにぶく、高いと速いという。納得。電気を流す。整形外科で腰痛のときにやるのと同じです。ですが、結構強めで、体全体がはねる。ビクン、ビクン。
「け、けっこう、つよいっすね」
「筋肉があるところでは、刺激を強くしないと神経まで届かないんですよ。症状が思いから強くしているわけじゃないんで、心配しないで下さいね」
・ ・・。余計心配になるじゃん。そんなこと思ってないのに先読みし過ぎだよ。
もう一方の電極を足首,膝あたりと動かす。距離を測る。距離÷時間が伝達速度だ。これを、両手両足、足は裏表。結局、60ビクンくらいはした。
しかし、なんとなく気持ちよくもあり、あ、もう少しやってと思わぬこともなし。

病室に第四のクランケ登場。
呼吸器系の患者さんで、再入院のようだ。どうも、独り言が多いのが気になる。大丈夫なのか。しかし、金髪にサングラスでベッドでパソコンを打っている男に比べれば変ではないかもしれぬ。
風呂に入り、珈琲を入れ、電話を二本して、談話室で少し仕事をすると、もう看護士が呼びにきた。
「え、もうお昼?」
お昼の前のインスリン、血糖値測定。いつも通り。

昼食
チャーシューメン(麺120グラム、ネギ、ほうれん草、チャーシュー、麺180グラム。酢の物(白菜、ワカメ)、バナナ一本。

入院日誌PA210004s

「ああ 麺だよ麺だ チャーシューメン しかも温つけ麺なんだ~
 麺はたっぷり満足だ 給食のソフト麺みたいな軟らかさなんだ だけど
 文句は言わないさ だってだってだって 麺が好き 6日ぶりの麺なんだ」
2番唄います。
「ああ 麺だよ麺だ チャーシューメン しかもチャーシュー二枚入り~
 厚さは1センチ満足だ 脂なんてこれっぽっちもないもも肉なんだ だけど
 文句は言わないさ だってだってだって 麺が好き ほんとに食べていいのかい?」

3番は、皆さんで考えてください。

30分程ウォーキングストレッチ筋トレ。

和田広記が楽日なのにきてくれる。高級なドトールブラックコーヒー、腹が減りそうな漫画「ザ・シェフ」。それから「闇のパティシエ」という漫画があるという情報。

糖尿病教室 4回目
食事療法について
これは私が一番詳しい分野。アメリカの糖尿病学会のHPまで見てるから、そこらあたりの栄養士には負けないのだが、守れるかどうかはまた別でございます。
今日は基本のお勉強か。
甘いもの→血糖値を上げます。
脂もの→血糖値を上げることはないが、太ります。太るとインスリンの効率が悪くなり,結果的に血糖値の上昇。

ま、この二つはあまりよくないんですね。食べちゃいけないことはないんですが。減量に数多く取り組んできた経験からいくと、痩せるためにはカロリーを減らすことが99%。運動とか代謝をよくするとか、は残り1%。やせるのにいい食べ物なんてありません。減量は足し算ではなく引き算。そして、カロリーを減らすことを守れるかどうかは、体重計に毎日乗るかどうかにかかっているといってよい。二日酔いの日に、あるいは思いだしたくもないくらい食べてしまった翌日に、体重計に乗る勇気を持てば、減量は継続する。

しかし、日本の栄養学、糖尿病食は、相変わらず「糖質過多・バランス方式」だ。米信仰と言ってもよい。私の知っている限り、世界で一番、糖質をたくさん取らせる糖尿病の治療法だ。血糖値を上げ、太らせると決まっているものを、もう少し減らすわけにはいかないのか。経験からいうと、平常なら一日150グラム、頭を使う時でも200グラム、炭水化物を取れば充分だと思う。これは、男茶碗に半分くらいのご飯を一日三回という感じである。

しかし。以下の点はやはり戒めねばならぬ。
● 食事時間をなるべく規則正しく。
● 回数は3回(もしかすると、5回くらいに分けたらどうなるんだろ?)
● ゆっくり食べる。(噛む、何かを読みながら、人と話しながら)
● 塩分を制限する。(同時に量を減らすこともできる、漬物、味噌汁塩蔵品控える)(出汁、香辛料、酸味を利用する)(下味はなしね)(加工食品をやめ新鮮素材を)、減塩醤油は小さじ一杯が0、5g×12杯、6gが基準なのだ。

いつも同じ塩加減だとあきるので、病院食は毎日塩加減を変えているそうだ。「だから、美味しい日と美味しくない日があるでしょ」
なるほど、そうだったのか! これは使えるかもしれん。
後は、酢を料理そのものにつかっていくのもいけそうだ。
料理法は、1、蒸す 2、生 3、焼き(オーブン等も) 4、煮る ずっと順番は後で,炒め。
腎臓病食の話もあった。糖尿病食とは反対の低タンパク高脂質の食事。だから、糖尿から腎臓にいき透析をやると大変なのだ。「Life Cycle」で金安凌平がやった役がそうだった。

ここでも何回か書いている炭水化物の量について、疑問である旨質問すると、ちょっと苦しそうな答えが返って来た。
「砂糖等に比べると米などは同じ糖分でも他の栄養も豊富です。・・・まあ、たしかに血糖を上げるのは確かですが、今の日本の指針で行くとこうなるんです。今後ずっとこのままかどうかはともかくとして。他の国ではカロリー計算をしないで炭水化物の量だけカウントする国もありますし」

最終的には、自分の身体は自分で守らなければならぬ。

母が上京して来る。
封筒に宛名を書いていると「字が乱暴だ、もっと丁寧に書け」と早速怒られる。
「背中が曲がっている」
「いや、病人だから」
「まったく」
「いやいや。親父も猫背だったじゃない。」
「そんなことはない」
「いやいやいや」
友人の中村さんは相変わらずお元気である。
ソルトの椎名泉のお父さんと同級生だという中村さんだ。リタイアされたが校長先生だった。前の嫁さんもお世話になったはずだ。
明日は二人で「日比谷公会堂」に行かねばならぬと言う。なぜ? かは聞きそびれた。従って、午前中なら事務所にいけると言う。最近、岩手でネコを拾って世田谷の自宅まで連れて来てしまった「ネコ飼い」の先輩、中村さんにネコの世話を頼む。母に掃除を頼む。
「まったく、自分の生活もちゃんと出来ないのに、猫を飼うなんて」

夕食
白米180g、麻婆豆腐(ひき肉、豆腐)、胡麻和え(白ごま、キューリ、ニンジン)清汁(タマネギ)

麻婆豆腐は、ほんととろみがなかったが、豆板醤の辛みも結構あり美味しく頂く。元々麻婆豆腐は、大好きだ。しかし、そのあたりの駄目な中華屋やラーメン屋の駄目な麻婆豆腐、多くは片栗粉を入れた後の加熱が足りないので、アンがどろっとにごってしてしまう、に比べればかなりマシであった。山椒がきいている四川風が好みではあるが。

大変である。明日は腹部の超音波検査である。朝飯はそれが済んでから。9時には呼んでくれるらしいが、16時間程何も食べないことになる。今から腹が減る・・・

ロス疑惑、三浦元社長氏、他殺の線。弁護士が正式に発言したらしいが、なんにせよ、この人は希有な人だ。希有なうさんくささだ。しかし、元社長はねえだろ。
今日は血糖値が実に低かった。血糖値の評価は、優、良、可、不可、に別れるが、良がいくつか。そして後も可の範囲内であった。入院当初すべて「不可」だったのだ。もちろんインスリンのおかげなのだが、コントロールしていく目処は立っただろう。そして、血糖値が下がると、だるさがなくなり、楽になることに気がつくのだ。

入院日誌PA210008s

スポーツ報知130円 水206円 テレビジャパン関東版 280円 東京スポーツ 120円 日刊ゲンダイ130円 計966円
見舞い等 和田広記(漫画 コーヒー) 母(見舞金 世話してくれる人への御礼) 中村さん(母の友人) 長島美穂お見舞いメール

と3月公演のプロデューサー業で、ちょいとしたトラブル発生。
事務所の新聞郵便も、本日担当してくれるはずだった小杉のトラブルで、wakanuの「あ、忘れました」から5日間も届かぬ。世の中は、ままならぬことばかりだ。また、血糖値が上がる。
思った通り就寝前の血糖値は、普段なら30~50は落ち着くはずなのに、少し歩いて来たにも関わらず、夕食後の血糖と変わらなかった。
血糖値の最大の敵は、実はカロリーではなく、ストレスなのだ。

    02:15 | Trackback : 0 | Comment : 0 | Top
Comment







(編集・削除用)


管理者にだけ表示を許可
Trackback
http://maruosatoshi.blog89.fc2.com/tb.php/345-29e373bf
終了しました
震災による休演もございましたが、劇場の協力を得て代替公演を行ない、予定通りのステージ数を終えました。困難な状況の中ご来場くださったお客様に、心より感謝致します。また、ご協力くださった方々、お心をお寄せくださった皆様にも。本当にありがとうございました。

『死刑執行人
~山田浅右衛門とサンソン』



共同体の和を著しく乱した者は
生きる権利を失う
彼らの存在を世から消す
それが死刑執行人

[会場]
テアトルBONBON
中野駅徒歩5分

[タイムテーブル]
3月9日(水)~15日(火)
9日(水) 19:00
10日(木) 19:00
11日(金) 19:00
12日(土) 14:00
13日(日) 14:00/19:00
14日(月) 14:00/19:00
15日(火) 14:00

詳細は公式サイトでご確認ください
プロフィール

丸尾聡

Author:丸尾聡
○劇作家・演出家・シナリオライター・俳優
○“世の中と演劇するオフィスプロジェクトM”代表


糖尿病演劇人として、日々戦いの毎日
代表作に、戯曲『飯綱おろし』『海峡を越えた女』『離宮のタルト』、オーディオドラマ『バッテリー』『精霊の守り人』『残置物処理班』など

ワークショップ
*開催日程は公式サイト
 ご確認ください

■ベーシック・ワークショップ
 『声のれっすん
俳優志望者・スキルアップを目指す俳優、そして劇作家や演出家とその卵。幅広い演劇人のためのワークショップ。参加申込みは随時。

■戯曲創作ワークショップ
 『劇作のれっすん
構想を戯曲化したい方、書き上げた戯曲をリライトしたい方のため講座。
*短期リライトコース受付中!
 ⇒最終稿まで、面談または
  メール個人指導
*単日セミナー随時開催!

LINK
稽古場日誌更新状況
カレンダー
09 | 2019/10 | 11
- - 1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31 - -
CATEGORY
最近の記事
最近のコメント
RSSフィード
死ぬまで日記を携帯で読む
QRコード
にほんブログ村
にほんブログ村 演劇ブログへ
FC2カウンター
オフィスプロジェクトM
〒214-0014
 川崎市多摩区登戸1504-201
TEL 044-900-9931
FAX 044-900-9213
MAIL info@promstage.com
死ぬまで日記 検索
Twitter

  過去ログはこちらです
2010年の仕事
'09~'10年 劇団ポプラ
三年寝太郎物語
*脚本・演出(全国巡演中)
オズの魔法使い
*演出
'10年3月 プロジェクトM
ダイニング・キッチン
*作・演出(新作書き下ろし)

'10年9月 レクラム舎
星からの伝言
*脚本

'10年10月 プロジェクトM
夕空はれて
*演出
'11年3月 プロジェクトM
死刑執行人(仮題)』
*作・演出(新作書き下ろし)
近年の舞台作品
10年3月/プロジェクトM
ダイニング・キッチン
*作/演出
(テアトルBONBON)

09年11月/プロジェクトM
飯縄おろし
*作/演出
(タイニイアリス)

09年8月/プロジェクトM
この夜の終わりの美しい窓
*芸術監督
(タイニイアリス)
09年3月/プロジェクトM
離宮のタルト
*作・演出
(相鉄本多劇場/サンモールスタジオ/松本ピカデリーホール/長野ネオンホール/千葉神崎ふれあいプラザ) 『離宮のタルト』DSC01149 『離宮のタルト』DSC01132

08年7月/プロジェクトM
料理人~RIO/喰らう/kurau~
*構成・演出
(こまばアゴラ劇場)
『料理人~RIO:喰らう:kurau~』DSCF2176 『料理人~RIO:喰らう:kurau~』DSCF2446

08年2~3月/プロジェクトM
ファイル/残置物処理班
*作・演出
(サンモールスタジオ/相鉄本多劇場/長野ネオンホール/松本ピカデリーホール)


07年4月~現在/劇団ポプラ
三年寝太郎物語
*脚本・演出
(全国巡演)
近年のラジオ作品
NHK-FM 青春アドベンチャー
『世界でたったひとりの子』脚本
09年1月19~30日 全10回
NHK-FM FMシアター
『残置物処理班』脚本
08年3月8日/10月18日(再放送)
*文化庁芸術祭参加作品
*ABU(アジア・太平洋放送連合)賞、ラジオ ドラマ部門最優秀賞受賞
NHK-FM青春アドベンチャー
『闇の守り人』脚本
07年4月16~27日 全10回
NHK-FM青春アドベンチャー
『精霊の守り人』脚本
07年4月2~13日 全10回(再放送)
DVD・上演台本
プロジェクトM Shop
旧作から新作まで、上演作品のDVD・台本を販売しています