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丸尾聡の死ぬまで日記 復活編

実に久しぶり。長谷川伸に挑戦の事 「刺青奇遇」リーディング

実に自分のブログに書込むのは、久しぶりで、最近は、Twitterと劇団ブログへの書き込みでご免なさい。

とその久しぶりで宣伝なのだけれど、長谷川伸という希代の大衆小説家、劇作家の本を読む機会に恵まれたので、
書かせてもらいます。

瞼の母、とか、一本刀土俵入り、とか、おそらく私より若い人たちもなんとなく聞いたことがあるのでは?
まさに日本を代表する、大衆作家です。
その代表作の一つ「刺青奇遇」に出演します。玉三郎さんも、おやりになってたなあ。
このリーディングは、本来、一人の劇作家を研究しようと言う日本演出者協会の企画。ですから、いわゆるエンタメじゃないんだが(と思う、初参加なので詳細はわからんのだが)、演劇に携わる人間であれば、あるいは演劇ファンであれば、なかなかこんな機会はあらず。是非おいで下さるべし。

長谷川伸は、とにかく市井の人間の切り取り方、描き方が見事だ。
簡にし素、しかも華。
希有な人であったと思う。
というか、わたしもあらためて勉強している最中なんだが。
amazonで評論や自伝、作品を買い集め、うなっているところだ。

もう一度言うが、演劇人の皆様、そして演劇ファンの方。おいで下さいまし。
出演者もなかなかの豪華版ですぜ。

チケットは、丸尾、プロジェクトMでも取り扱っております。

文化庁委託事業「平成23年度次代の文化を創造する新進芸術家育成事業」 
◎日本の近代戯曲研修セミナー in 東京
「長谷川伸を読む!」

『瞼の母』『刺青奇偶』
日時:2011年9月24日(土)、25日(日) 
場所:芸能花伝舎教室1-1(〒160-0023 東京都新宿区西新宿6-12-30)


明治以降の劇作家が新たな演劇を求め、何に挑んだかを探るリーディングとシンポジウムの二本立て!!
今もなお幅広い人気を誇り、舞台、小説、映画、ラジオと大正から昭和を代表する作家・長谷川伸は、近代日本を捉え直すときに忘れてはならない人々の存在を思い起こさせる。急速に変化する時代状況と対峙しつつ描いた世界は、近代と前近代という二項対立から抜け出て現れているのではないだろうか。
 没後半世紀が経とうとする今でも多くの影響を与え続ける長谷川伸戯曲を「読み」かつ「語る」二日間。
私たちはもう一つの近代をそこに見つけることになるだろう。

◇9月24日(土)◇18:00 ~
リーディング『瞼の母』
作:長谷川伸  演出:御笠ノ忠次 アドバイザー:寺崎裕則
出演:今井夢視(劇団言葉座)/瓜生正美(青年劇場)/北川能功/佐野バビ市(劇団東京ミルクホール)/関根好香(思考動物)/西沢栄治( JAM SESSION)/洪 明花(ユニークポイント)/望月純吉(文学座)
料金:1,500円(協会員無料)★ 終演後、アフタートーク有

◇9月25日(日)◇15:00 ~
リーディング 『刺青奇偶』 
作:長谷川伸  演出/アドバイザー:福田善之
17:00~ シンポジウム
『長谷川 伸 ― もう一つの近代演劇― 』
パネラー:福田善之/御笠ノ忠次/ 寺崎裕則他
出演:泉 陽二/菊池章友( Pカンパニー)/冨永真理/中村哮夫/広田 豹(ブルバキ・プリュス)/丸尾 聡(プロジェクトM)/矢内文章(アトリエ・センターフォワード)

料金:2,000円(協会員無料) ※リーディングのみ1 , 5 0 0円

<お申込み方法>
■予約フォーム
PC用 https://ticket.corich.jp/apply/28916/
携帯用 http://ticket.corich.jp/apply/28916/

■予約メールアドレス:kindaigikyoku@yahoo.co.jp
■FAX:03-5909-3075
※予約メール、ファックスでご予約の際は、 「氏名、人数、連絡先」 をご明記の上、お申込みください。
※メールでご予約の際は、件名を「チケット予約」とし、本文に「お名前・枚数・ご連絡先」をご明記の上お申し込みください。予約完了メールが届いた時点で予約完了となります。
※受付開始、開場は開演の4 0 分前です。
※受付は開演の1 0 分前までにお済ませください。1 0 分前を過ぎますとご予約を頂いてもお席をご用意できない場合があります。


<お申込み・お問合せ先>
日本演出者協会  担当:佐々木/斉藤
〒160-0023 東京都新宿区西新宿6-12-30 芸能花伝舎3F
TEL : 03-5909-3074 FAX : 03-5909-3075 携帯: 090-6162-1710
専用メールアドレス: kindaigikyoku@yahoo.co.jp
http://jda.jp/


『瞼の母』演出助手/青井陽治  
『刺青奇偶』演出助手/小林拓生(ダブルフォックス)  
音響/畑圭( 太陽倶楽部レコーディングス)  宣伝美術/前嶋のの
撮影/細谷修平  担当/斉藤由夏  企画・製作/ 日本演出者協会 
総合プロデューサー/ 佐々木治己


    22:13 | Trackback : 0 | Comment : 0 | Top

リーディング ラジオドラマのお知らせ。

川崎市民劇終了。御礼感謝。
劇団ブログにかかせていただいていますので、そちらもご覧下さい。
M!~プロジェクトM稽古場日誌~

さて、しばらく芝居はないなあ、と思っていましたが、いろいろとやっております。
ぜひ足をお運びください。


◎丸尾聡出演! 劇作家協会月一リーディング!

以前、小山貴司も出演させていただいた劇作家協会の企画です。単なるリーディングではなく、ディスカッション付き、がポイント。参加者同士や劇作家との交流も図れる良い機会です。

以下、劇作家協会HPより。
俳優によるドラマリーディングのあと、その場に集った全員で戯曲についてディスカッション。
戯曲のブラッシュアップの場であるとともに、劇作家・演出家・俳優・制作者、そして観客の出会いの場でもあります。

日時: 5月28日(土) 18:00~21:00
会場:座・高円寺 (JR高円寺駅 北口より徒歩5分) 地下3階 けいこ場2
選出作品 : 伊地知克介 『運転中』
 担当劇作家     鐘下辰男
 ゲスト劇作家  下西啓正(乞局) 中屋敷法仁(柿喰う客)
 ファシリテイター      長谷基弘   コーディネイター     篠原久美子
出演者井上倫宏(演劇集団円) 今里真(ファザーズ・コーポレーション) 浦壁詔一 瓜生和成(東京タンバリン) 遠藤かおり(劇団MMC) 小泉真希(俳協) 坂本鈴(劇団劇作家) 清水泰子 藤井びん 丸尾聡(オフィスプロジェ クトM) 山本悠生 (*50音順) 

【参加費】 無料 (参加申し込み必要 詳細はHPを)

◎丸尾聡、小山貴司、横澤有紀出演! リーディング

非戦を選ぶ演劇人の会からの派生ユニットでのリーディング。わたしは出演と舞台監督!
豪華な出演陣に加え、演出 永井愛。今、避けては通れぬ『原発』問題に斬り込みます。

錯綜する『原発』情報をわかりやすく刺激的にアクティブにリーディング。unit チワワ 『それゆけ安全マン!?』 6月3日(金)15・19時 笹塚ファクトリー 1000円 
出演 青井陽治 有森也実 綾田將一 占部房子 枝元萌 円城寺あや 金井良信 河野洋一郎 小林あや
   小山萌子 小山貴司 坂本一敏 佐藤誓 田根楽子 土屋良太 洪明花 古屋隆太 丸尾聡 みやなおこ
   横澤有紀

詳細は http://bit.ly/kOtZER
チケットお申し込み info@promstage.com


◎丸尾聡出演 NHKオーディオドラマ
『魔岩伝説』(全15回) NHK-FM 青春アドベンチャー

今回は、作ではなく、出演者です。蛇です。蛇の化身です。丸尾は5、6、7話に出演。
山路さんと細見さんと絡みがあったのは楽しかったです。娯楽大作、是非お楽しみください。

【放送日】
5月30日(月)~6月3日(金) 22:45~23:00(1-5回)
6月6日(月)~6月10日(金) 22:45~23:00(6-10回)
6月13日(月)~6月17日(金) 22:45~23:00(11-15回)
原作:荒山徹 脚色:荒木敏子 演出:真銅健嗣

出演:細見大輔 加藤忍 山路和弘 立川三貴 吉見一豊 入野自由 金子貴俊 磯部勉 
大友龍三郎 龍田直樹 木下浩之 小林勝也 石川英郎 丸尾聡 華村りこ 建蔵 山本竜二 中村梅雀(語り) ほか

    17:32 | Trackback : 0 | Comment : 0 | Top

平成大震災・芝居録1

東北太平洋沖大地震から、二週間以上が過ぎた。
被災地の状況や、未だ不安を増すばかりの福島原発。
しかし、そんななかにありながら、東京神奈川で芝居をやっている、私の現状は、いくらか落ち着いてきたのも事実だ。
少し書いておこうと思う。
やはり、わたしは書く人だから。

「つぶれそうなラーメン屋がつぶれそうになった」
そう説明すると、だいたい微妙な笑いが起きる。
あの日、3月11日。私は中野にいた。「死刑執行人 山田浅右衛門とサムソン」の公演三日目。その日はソアレのみで19時開演だったが、その前に衣装の篠原直美と打合せの予定だった。
ぶっちゃけて言えばお金の話。今回、いろんな事情で急遽お願いすることになったなかで、小劇場とは思えないグレードの衣装でやれたのはひとえに彼女のおかげ。
もちろん、お金は実際かかる。かかるが、ないよ、という話しで、じゃあ、どうするかという相談をする予定だった。待ち合わせは15時。
登戸から中野についたのは、14時半くらいだったか。
まだ、その日、何も食べていなかったので、とりあえず何か入れとこうと、南口に向かった。
普段はラーメンなど食べないのだが、中野に来ると、芝居の本番の時は、少し自分に許している。
中野は、ちょうど「つけ麺祭り」。
ブロードウエイから一つ入った路地の「つけ麺」の店に入った。カウンターだけ。券売機。
注文して、しばらく待った。
揺れ。
店が震える。
斜め向こうに座っていた客と目が合う。
そいつが言う。
「大きいな」
応える。「うん」
見知らぬ人間だが、二人でほぼ同時に携帯を取り出す。
揺れはおさまらない。店が更に振動する。
「出てください。出た方がいいかもしれない」
店の人間が言う。

外に出る。
立っているのに努力がいるくらいの揺れ。
上を見る。
電線が縦横無尽に。
「ここはまずいな」
思って、駅前に向かう。
知らず、途中から小走りになる。
周りの店や建物からも人が飛び出してきている。
ほぼ、パニックに近い表情の人間もいる。
「俺も、ああか?」と思う。
中野駅南口の広場は、すでに人で埋まっていた。わたしはラーメン屋を出てからここに来るまで一分もかかっていないはずだが。
目の前で、婆さんが転んだ。「大丈夫かい」助け起こして座らせる。
「おい、見ろよ」
そう叫んだ若者が指していたのは、中野サンプラザ。揺れていた。
道路がうねっている感じがいつまでも続く。
「これは相当だ」
メールを打っていた。「死刑執行人」メーリングリスト。「全員、無事か」
ほかにも、今すぐ、連絡したかった所があったが、電話は無理だろうなと思ったし、割と冷静に、夜の公演のことを考えていた。なにより今一緒にすべてをかけている俳優たちが心配だった。
すぐに返信があったのが阿久津優「無事です」ほっとする。それから幾人かから。
伊藤南咲が北口のモスバーガーにいるというので行ってみることにする。
待ち合わせ予定だった篠原は連絡がとれない。ただ駅周辺にはいないので、恐らく、電車の中で地震にあったのだろうと考えた。
南咲はぽつんと店にいた。
たまたま近くにいたおばさんと地震のときは手をつないで、うずくまったらしい。
ラーメン屋から注文したまま出てきたことを思い出す。
「しょうがないですよ」と南咲が言う。そうだろうな、だが腹が減っている。
人はどんな時で腹は減るなあ。
モスでは、地震でフライヤーが動かなくなり、揚げ物は出来ないという。
「普通のハンバーガーくれ」
実に久しぶりにハンバーガーを食べることになった。
南咲は、家と彼氏と連絡がついたらしい。
めでたし。
わたしは、この時点で、まだどこにも連絡できなかった。
「劇場に行かなきゃ」
まだ開いている時間ではなかったが、おそらく点検のため劇場をあけるはずだ。
駅に行き、やはり篠原さんが来ていないことを確かめ、南咲と劇場に行く。
途中、余震が来る。かなり大きい。
彼女と手をつないで歩く。いや、彼女をどうではなく、結局、俺が心細かったんだろう。
「これで、丸尾さんと手つないで死んだらいやですね」ということを言われたかどうか。

セブンイレブンの大きな看板が、揺れに揺れ、壁にガツンガツンとぶつかっていた。

劇場に着く。
ポケットスクエアのスタッフが外にいた。
「ああ、ご無事でしたか」
「どうだ」
「まだ、これからです、BONBONのほう。実は隣が公演中で」

シアターMOMOで「荒川チョモランマ」が平日マチネ公演中だったのだ。
「中止になりました」
見ると、劇場前にまだお客さんがいるし、劇団の連中は、少しほうけたように、佇んでいる。
「これは・・・」
正直、まず、自分の公演を思った。
「照明機材とか、やはりmomoのほうは緩んでました」
「劇場、あけてくれ。チェックするよ」
「はい」
    00:33 | Trackback : 0 | Comment : 0 | Top

体が弱い話し。しかし台本を読むのだ。

「死刑執行人」も、いやあ、あと3週間だ、考えてみりゃ初日まで。
台本が、いつもより多少早く上がったとて、やはり、時間ないなあ。

まあ、一日一日だ。

体弱し。


体弱し。


弱し体。


結構、もうがた来ました。

入院の疲れもあるのだろうけど、
飲み過ぎ、吸い過ぎもあるな、こりゃきっと。
飯だけは気をつけているが。
しかし、ちょっと、入院して滞った事もあり確かにオーバーワークか。

二本の芝居の稽古とそれに関わる作業。
それから、別件の仕事。
いや、ほんとちょっと量が多すぎるんだな。
8月の非戦のピースリーディングもあるし。

なんにせよ、まずは「死刑執行人」
とにかく、台本を読む。そこから演出を考える。
一日一回は、絶対に読む。
普通は二回。最初から最後までなめるように。

今回は、出演するから、(しかも結構な台詞量)、それも当然やる。
これは、また自分の出演シーンだけ、別にコピーして肌身離さず持ち歩く。
風呂用の台本もあって、これはパウチしている。

わたしの書く本は、やはり台本からいかに読み取って行くかの本。
作家自身や作家であった演出家にとってもそう。

作家としてもほぼ完成台本でありながら、稽古をしつつ細かく直して行かなければならない。
そして、それをまた読む。

もう本番間近になると、その作業は、吐き気を催す事もあるぐらいなのだが、読む。
結局、今回だと200回くらいかなあ。
読む。

体も鍛えなければならぬ。
若い奴らを見ていると、体を動かさな過ぎるのに、気が重い。
それが稽古での、反応の悪さにつながっている事に、触手の伸ばし方の足りない事につながっていることに、気がつけばよいが、それがわかれば、舞台役者の出発点だ。

今回は少しわたしは、役者としての時間が足りない。
経験と、時間のひねり出し方と、頭で、なんとかこなす。
膨大とも言える台詞はなんとか入ったから、これからだ。



煙草の本数を減らした。
やめるのはちょっと怖い。

今日はマッサージに。
考えてみれば「夕空はれて」のときは、小屋入りして完全に調子がおかしくなり、ゴッドハンド佐々木の手で、なんとか本番をこなしたのだった。
そこまでいかぬ前のケアだ。

芝居をやるのの、なんと、大変なことか!


しかし、台本の雑誌への掲載、シナリオを書いたラジオドラマのCD化が、ほぼ本決まり。
忙中、次回公演の構想も、行けそうなアイデアを思いつく。
再来年の座・高円寺での公演も決まった。

波は来ているような気がする。

あとは、世話を焼く嫁さんと、可愛い恋人と、もうこれは素敵な愛人がいれば、文句はない。
と、ああ、評判をおとしめる事を書いて、

今日は、終わり。


芝居、面白くなりそうだぜ。

    03:39 | Trackback : 0 | Comment : 0 | Top

謹賀新年 初詣のわけ

謹賀新年。

旧年中は、劇団、劇団員ともどもお世話になりました。
本年もよろしく御願い致します。

昨年は、うむ、この時季「ダイニング・キッチン」を書いていたなあ。
書けなくて迷惑をかけた・・・。今年の「死刑執行人」は、敵討だ。
終了後は、ミュージカル「オズの魔法使い」の演出。
それから、去年はリーディングが多かった。非戦の会のピースリーディング、劇作家協会の井上ひさしさん、つかこうへいさん追悼のイベント、あとは同じく協会のリーディングフェスタ。
10月には別役実さんの「夕空はれて」作・出演。
終わってオーディオドラマ「サバイバル」の執筆。12月には収録。こちらの放送は、1月24日から。私も出るし、劇団員も出る。
5月の公演、川崎市民郷土劇「枡形城・落日の舞い」の稽古もすでにはじまっている。

ちょいと太ってきたので、元に戻さねばなるまいよ。
煙草もまた吸い始めたしなあ。
今年はやめたいものだ。

声のれっすん、わたしのやっているワークショップ、も昨年はかなりの頻度で開催。三十数回だっけ。
また多くの人と出会った。
今年も継続。

さて、今年は、相も変わらずな一年だが、少し教える仕事の比重が高くなりそうではある。


30日の劇団の忘年会以降は、まったく7日まで予定を入れず、ひたすら執筆の日々。
まあ、しんどいが、落ち着いた年末年始になるかと思っていたら、風邪を引いた。
おそらく今日がピークな感じだが、下手をするともう一日、二日か。

用意のお雑煮でしのぐ。
三つ葉とネギが刻んである。
お雑煮は、そうだなあ、寸胴いっぱいあるから。
まあ、死にはしまい。
ホウレンソウもゆでてある。

それでも、近くの神社へ出かけたのは、なぜだろうと自分で自分の行動をいぶかしむ。
「ああ、小心だからか」
思い当たる。

ふむ。

そう。
陽射しよく、薬も効いてきた昼下がり、外へ出た。
少しふらふらとはする。
近くの神社。
昨日辺りは、何百人かは訪れたはずだ。
屋台が一つ。焼き鳥。
普段はない、破魔矢など売る出店。

さほどでもないが、それでも何人かの後ろに並び、お賽銭を上げる。
34円。三十四円で自分の名前というゲン担ぎ。
パンパンと手を叩いて、そのまま後ろの人に場所を譲ろうとして、慌てて、願いごと。
芝居の成功と、あとは二つばかり。これは書かない。

考えてみれば、毎年、来ているのだなあ。この神社に。
で、なにかご利益があったかと言えば、たしかには思い浮かばないが、
これお参りに来なかったら、なにか悪い事がおきるンとちゃう?
というマイナス思考が足を運ばせているのでは、と思い当たったというわけ。

が、しかし、つらつらと歩きながら、いやいやそうでもあるまい、「やれることはやっておこう」という、これはポジティブな初詣ではないか、そう思えてきて、少し安心する。

少し足を伸ばし、玉ねぎとモヤシを買う。
雑煮に飽きたのもあるが、ニンニクをたっぷり入れた料理を食べようと思って。
豚のひき肉とニンニクと生姜、長ネギ、一本ぐらい使おうか、それから玉ねぎを甜麺醤と豆板醤と味噌で炒め合わせ、モヤシを入れて、肉味噌ラーメンを作り、風邪に対処しようという魂胆。

ついでにアセロラドリンクも買う。
久しぶりだな、こんなの飲むの。

帰宅して、仕事。
なんとか今日のノルマの所まで行く。
夜、もう少しがんばろう。


あ、おみくじは「吉」であった。

商い あせらず時を待て
学問 努力すればよろし
恋愛 良い人しあわせあり
転居 よろし 早くせよ
病気 神と医師を信じましょう

神と医師か・・・
どっちかだろうって気もするが。
両方ともってのが、ポジティブなのかね。

今月で47。
親父が死んだ年まで10年を切った。

こんなふうですが、本年もよろしく。



    16:00 | Trackback : 0 | Comment : 0 | Top

人生を考えてみたのだ 恥ずかしいね

なんかいろいろと思うわけですね。

それは、好きな女とか、尊敬していてこの世界で成功している人とか、成功していない人とか、違う世界で成功している人とか、一般的には失敗してるんじゃない?と思われながらも本人は充足している人とか、話すと思うわけです。

まあ、自分のことですね。
考えてみると、自分のことを考えない人生を送ってきました、わたし。

はあ?

ということなんですが、考えれば考えるほどそうなんだよなあ。

いやいや、だから楽しかったことやら美味しかったことやら、いろいろあるんですが。

なんか、世の中、ちゃんとしないとうまくいかないようにできているらしい。
と、思ってるさなかに、祖母の遺産が年内に入るという話があったりする

ありがたいね。
生き延びるね。
芝居できる。


しかし、ばあちゃんもすごいな。
俺,孫なのに、そんなにもらえるんだという金額。

ありがたく芝居のために使わせてもらいます。


しかし、という人生の繰り返しもなんだかなあ。

芝居さえやっていられればいいと思い、生きて来たりして、お笑いをやめたり、イベントの仕事やめたり。

だが、なんか、普通の人は、もっとちゃんとうまくやるんだということを、最近、思う。

いや、それが悪いのではなく、もしかすると普通そうなんだ?

いくつだよ、という話か。

そういう意味では、わたしの世界の埒外で生きて来た、K女史のアドバイスなんか貴重だったんだな。

なんか、そう思うんだが、もう一回結婚した方がいいのかもしれんね。

というわけで、花嫁募集。





なんじゃ、このブログ??





    04:05 | Trackback : 0 | Comment : 3 | Top

しかし、成長しない

しかし、一つ解決に向かうと、別のもう一つはさらに後退をしたりして、なかなかうまくいかん。
世の中というのは複雑なもので、因果が絡み合っているという生き方を、やめた方がいいような気がすごくする今日この頃。

シンプルに生きてみるといいんじゃないかしらん。
好きだ~、ということ一点でいいとか。
それが、ダメだ~、なら、それはそれでいいとか。
こうやってしか生きない、こういうふうにしか人や世間とつきあわないことに決める、とか。

しかし、考えてみると、ずっとそうやって生きてきたわけで、人は年齢とともに成長するというのは、ある側面では真理だが、ある側面にはまるであてはまらないと思うな。

40も半ばを過ぎても、考えていることは、20代の頃とかわらん。
根っこは同じ。

まあ、根っこは同じでも、枝葉別れはするものだから、ということもあるか。

忙しくなると自虐的になるなあ。
逃避行動以外の説明はないものか。

    17:30 | Trackback : 0 | Comment : 0 | Top

ご無沙汰です。

ブログはご無沙汰してしまった。

K女史が呟いている通り、わたしより忙しい人が真摯に書いているのだから、わたしも書かなくてはいけませんね。ちょっとしょんぼりです。

8月ですか。いつのまにか。
月末には、劇作家協会の月一リーディング。
2回目の試み。
劇作家協会主催だけあって、「戯曲をよくするために」「戯曲を上演につなげるために」という趣旨がはっきりしているのが良い。
役者として呼んでもらった小山貴司も、悪くなかった。経験を積むといい。
リーディングについては、肝心のフィードバックがはじまって、すぐに退出してしまったので、これ以上は書けないが、また顔を出したいと思う、

その日は、そうだ、その後、モスクワカヌのユニット、趣向ワカヌの顔合わせに、佃典彦といったのだった。
そして、8月に入り、長野市の飯綱キャンプ場のコテージを借りた一泊二日。
涼しかったし、楽しかったが、レンタカーを最後の最後、返却まで後10mでぶつけ、しょんぼり。
ガードレールが飛び出していたんだよ,折れ曲がってさ。
警官も同乗して「事故証明に書いときます」と言ってたから、保険で全部降りるんだろうな。

翌日は、レクラム舎の台本書き直し、第三稿を太子堂の鈴木一功さん宅に泊まり込みで。
その翌日、夕方にはなんとか書き直し渡したが、さっき留守電を聞くと、まだもう一回書いてほしいらしい。
しょんぼり。

そうだ、書き上げた後は、某放送局の、S氏と打合せ。
帰りに、マシュマロウエーブのキムケンとばったり会ったなあ。

かえってくると、なんというか、些細なことで、メールでやりとりしながら雰囲気が悪くなった件と、同時に電話が別件であって、話せば話すほど、激高した件あり。
まったくしょんぼり。

今日は、大家さんと立ち退きについて戦わなくてはいけないのだが、その意欲、なかなか湧いてこず。

もう少し休もう。

暗いブログだなあ。


    13:36 | Trackback : 0 | Comment : 2 | Top

ご無沙汰です。

いやあ、ご無沙汰でした。
といっても、ツイートをのぞいて下さっていた方ありがとうございました。

なんとか「星からの伝言」第一稿を書き上げました。
星新一ファンにも、あまり星新一はなあ、という方にも、楽しんでいただけるのではないかと思います。
私の本にしては、演出がいろいろとやれる「隙間」をずいぶんと作ったので、どんな仕上がりになるか、こちらも楽しみ。

「夕空はれて」の稽古も進み、オーディションも、第二次が、来週。
そこで、キャストも最終決定の予定。

「非戦を選ぶ演劇人の会」も、台本の最終稿が完成。いよいよ20、21日の本番に向けて、演出部の打合せが活発に進んでます。

芝居漬けの夏。

まあ、悪くはないです。

    11:51 | Trackback : 0 | Comment : 0 | Top

自主「缶詰」

Twitterにも書いたが、これからファミレスに行く。ファミレスに行って仕事をするのだ。

アメリカのなどのシナリオや戯曲の指南書を見ると、「書くものと関係のないものは机に置かないこと」
などとある。

無理だ。そんなスペースが無いもの。だいたいネットにつながってるパソコンがあれば世界は無限だ。

また「一行も書けなくても机に座り続けること」
などともある。

だから、作家はホテルに缶詰にされる。
わたしも、3回ほど経験。
たしかに書けるんだよなあ。
あ、NHKの本読み室に二日いたこともあった。

なんもないところに行かなくては。
ネットもブログもTwitterも電話も。パソコンだっていらないや。

そういえば佃典彦は、台本書く専用のノートパソコンがあって、それで書いているそうだ。
あいつの本は、調べもの少ないから大丈夫なのかな?
しかし、賢明な策であると言える。

では、ファミレスに行こう。
ファミレス「缶詰」は安価で、実用価値高し。

しばらく連絡とれません。



    14:18 | Trackback : 0 | Comment : 0 | Top
終了しました
震災による休演もございましたが、劇場の協力を得て代替公演を行ない、予定通りのステージ数を終えました。困難な状況の中ご来場くださったお客様に、心より感謝致します。また、ご協力くださった方々、お心をお寄せくださった皆様にも。本当にありがとうございました。

『死刑執行人
~山田浅右衛門とサンソン』



共同体の和を著しく乱した者は
生きる権利を失う
彼らの存在を世から消す
それが死刑執行人

[会場]
テアトルBONBON
中野駅徒歩5分

[タイムテーブル]
3月9日(水)~15日(火)
9日(水) 19:00
10日(木) 19:00
11日(金) 19:00
12日(土) 14:00
13日(日) 14:00/19:00
14日(月) 14:00/19:00
15日(火) 14:00

詳細は公式サイトでご確認ください
プロフィール

丸尾聡

Author:丸尾聡
○劇作家・演出家・シナリオライター・俳優
○“世の中と演劇するオフィスプロジェクトM”代表


糖尿病演劇人として、日々戦いの毎日
代表作に、戯曲『飯綱おろし』『海峡を越えた女』『離宮のタルト』、オーディオドラマ『バッテリー』『精霊の守り人』『残置物処理班』など

ワークショップ
*開催日程は公式サイト
 ご確認ください

■ベーシック・ワークショップ
 『声のれっすん
俳優志望者・スキルアップを目指す俳優、そして劇作家や演出家とその卵。幅広い演劇人のためのワークショップ。参加申込みは随時。

■戯曲創作ワークショップ
 『劇作のれっすん
構想を戯曲化したい方、書き上げた戯曲をリライトしたい方のため講座。
*短期リライトコース受付中!
 ⇒最終稿まで、面談または
  メール個人指導
*単日セミナー随時開催!

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オフィスプロジェクトM
〒214-0014
 川崎市多摩区登戸1504-201
TEL 044-900-9931
FAX 044-900-9213
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  過去ログはこちらです
2010年の仕事
'09~'10年 劇団ポプラ
三年寝太郎物語
*脚本・演出(全国巡演中)
オズの魔法使い
*演出
'10年3月 プロジェクトM
ダイニング・キッチン
*作・演出(新作書き下ろし)

'10年9月 レクラム舎
星からの伝言
*脚本

'10年10月 プロジェクトM
夕空はれて
*演出
'11年3月 プロジェクトM
死刑執行人(仮題)』
*作・演出(新作書き下ろし)
近年の舞台作品
10年3月/プロジェクトM
ダイニング・キッチン
*作/演出
(テアトルBONBON)

09年11月/プロジェクトM
飯縄おろし
*作/演出
(タイニイアリス)

09年8月/プロジェクトM
この夜の終わりの美しい窓
*芸術監督
(タイニイアリス)
09年3月/プロジェクトM
離宮のタルト
*作・演出
(相鉄本多劇場/サンモールスタジオ/松本ピカデリーホール/長野ネオンホール/千葉神崎ふれあいプラザ) 『離宮のタルト』DSC01149 『離宮のタルト』DSC01132

08年7月/プロジェクトM
料理人~RIO/喰らう/kurau~
*構成・演出
(こまばアゴラ劇場)
『料理人~RIO:喰らう:kurau~』DSCF2176 『料理人~RIO:喰らう:kurau~』DSCF2446

08年2~3月/プロジェクトM
ファイル/残置物処理班
*作・演出
(サンモールスタジオ/相鉄本多劇場/長野ネオンホール/松本ピカデリーホール)


07年4月~現在/劇団ポプラ
三年寝太郎物語
*脚本・演出
(全国巡演)
近年のラジオ作品
NHK-FM 青春アドベンチャー
『世界でたったひとりの子』脚本
09年1月19~30日 全10回
NHK-FM FMシアター
『残置物処理班』脚本
08年3月8日/10月18日(再放送)
*文化庁芸術祭参加作品
*ABU(アジア・太平洋放送連合)賞、ラジオ ドラマ部門最優秀賞受賞
NHK-FM青春アドベンチャー
『闇の守り人』脚本
07年4月16~27日 全10回
NHK-FM青春アドベンチャー
『精霊の守り人』脚本
07年4月2~13日 全10回(再放送)
DVD・上演台本
プロジェクトM Shop
旧作から新作まで、上演作品のDVD・台本を販売しています