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丸尾聡の死ぬまで日記 復活編

ラジオのシナリオ その1

NHKでは、今、オーディオドラマという。
たしかに、NHKの編集室で、巨大なスピーカーから聞くと、これはもうすごい。
ステレオであれば、音響効果は、モノラルで聞くときの倍増どころではないだろう。
昔は、放送劇と言ったはずだ。

いわゆるラジオドラマのこと。
テレビの普及前は、銭湯がカラになる(みんな、銭湯に行っていたのだ、家に風呂がなくて)なんて、ラジオドラマがあったというし、いまだに、世界中で作られ、聞かれている。

日本では、昔、TBSで「夜のミステリー」という枠があり、よく聞いた。
21時からだったかな。風呂場にラジオを持ち込んで。その名の通り、ミステリーが多かったが、五木寛之の「戒厳令の夜」もこの枠ではなかったか。

たしか最近どこかの局が、ラジオドラマの定期放送を始めたが、なんといっても、蓄積と継続があるのは、NHK。
夕方の再放送枠はなくなったが、平日の22時台の連続ドラマ「青春アドベンチャー』と、土曜日夜の「FMシアター」、他にも特集で、年末や夏にラジオでドラマを放送している。

わたしは、この10年で、もっともNHKでラジオドラマを書いている作家の一人らしい。
脚色もあれば,脚本もあるが、だいたい15本くらいは書いて来たはずだ。
(詳細はHPにある。K女史がまとめてくれた。感謝 http://promstage.com/www/J/index.php?option=com_content&view=article&id=81&Itemid=131)

いろんな方との出会いがあり、こうした状況にいたっているのだが、来年の1月にも「サバイバル」の放送が決まった。あの、「ゴルゴ13」さいとうたかを先生の原作のラジオドラマ化だ。
キャストが決まり次第、詳細をお知らせしたいけれど、NHKのHPには、もう情報が出ていた。

私はやはり劇作家だと思ってるのだが、ラジオドラマも、大切なものだ。
戯曲とシナリオは違い、またラジオのシナリオは、また違う。
しかし、台詞を書くという事で言えば、映像のドラマよりも戯曲に近い。

NHKのラジオドラマは、人気の声優さんも出るし、映像が中心の出るのだが、圧倒的に中心は舞台俳優だ。小劇場出身、あるいは小劇場で活躍される方も多い。演劇ファンからすると、これ、夢のコラボじゃん、という組み合わせもある。私なども、それを願って、ディレクターに「理想のキャスティングリスト」を送ったりする。書いている時も、俳優の顔が浮かぶと書きやすいという事情もあるけれど。
その舞台の俳優も、ラジオドラマには出たいよお、という方が多い。台詞を覚えなくていい、拘束が短い、という現実的事情はもちろんあるけれど、ラジオはやはり面白いのだ。

マーケットとして小さい分、密に、そして小回りがきき、好きな企画もできる。
アジア太平洋放送連合ラジオドラマ部門最優秀賞という、長ったらしい賞を頂いた「残置処理班」は、舞台とラジオのコラボで、私の持ち込み企画だった。横浜、東京での公演を終え、長野、松本の地方公演がはじまる間に、番組は放送された。遺品を処理する仕事の「班長」役は、舞台では流山児事務所の甲津拓平が、ラジオでは、二兎社などで存在感を見せつける酒匂芳さんがやってくれた。

ラジオのシナリオのコンクールはかなり頻繁に行われている。
東京、名古屋、大阪、仙台、札幌、こういったNHKの各局がそれぞれ募集をかけている。
ここから、テレビの連続ドラマを書くようになった人も多い。
わたしは、劇作家協会の新人戯曲賞で最終候補に残ったことがきっかけになった。
ぜひ、戯曲を書こうとしている人たちも、チャレンジしてほしいと思う。

だってさ、渡辺美佐子さん、三田和代さんを始め、以下系省略でごめんなさい、先の酒匂芳、鈴木一功、大沢健、若松武史、根岸季衣、旺なつき、山崎銀之蒸、大谷亮介、佐土井けんた、有薗芳記、ベンガルなどなど、ああ、いつか芝居いっしょにやりたいなあと思う俳優陣が、リクエストに応えて、出演頂き、私の書いた台詞を読んでくれたのだから。

これってすごいことだ。

というわけで、シナリオの話を、「覚え書き」ふうに、不定期に、ちょいとずつ書いて行こうと思う。
さて、今回の「サバイバル」 まだ、完全に脱稿した訳じゃないんだが・・・
実は、初めての経験だった。
なにが?
それは漫画原作の脚色。

元々知っている漫画だし、しかもこれは私の提案。
箱を作り(箱、というのは、つまりシナリオの設計図です)、さあ、書きましょうかと書き始めた途端、
あれ? あれれれれ?

文庫版で10冊+Another story 1冊。コンビニなどで売られているワイド版で7冊。
15分10話でおさめるには、半分近いエピソードをカットしなければいけないのは、最初からわかっていたのだが・・・、まったく進まない。
担当のディレクターは、日本一のラジオドラマディレクターと称されるS氏。何本も仕事をして来た私と同い年。
電話をする。

「もしもし」
「ああ、順調ですか」
「大変です。全然書けません」
「・・・」
「どうしましょう」
「問題は、どの辺りでしょう」
「それがわかれば苦労しません」
「落ち着いて考えてみましょう。どいうところでつまるんですか?」
「むう・・・、つまり・・・。どうなんでしょ?」
「いやいやいや。つまり、このコマがいいと。主人公の思いがここにあると。それをどう台詞やナレーションにするか」
「それだ。これね、原作のくせに、主人公が肝心な事をしゃべらんのですよ」
「丸尾さん。それは、原作が漫画だからです」


「がーん」





「がーん」







がーん








やめい。

そうか、そうだったのか。漫画なので、最重要な表現は書いてなくて、描いてあるのだ。

「丸尾さん、漫画原作初めてなんですね」
「は、はい・・・」
「吹き出しのなかの台詞じゃなくて、絵に描かれていることを、書くんです。ラジオですから」
「そうか。そうだったのか。任せろ! はじめにいってくれなきゃあ」

しかし、それは、なかなかに困難な道であった。
考えてみれば、わたしは漫画家になりたかったが、絵が描けないので、作家になったのであった・・・

(続く)



    02:28 | Trackback : 0 | Comment : 0 | Top

ラジオドラマはおもしろい

ラジオドラマはおもしろい。

さっきTwitterに流した情報。

本日より連続15回、丸尾聡出演ラジオドラマ再放送。NHK-FM青春アドベンチャー『ラジオキラー』22:45~ 丸尾出演は、5,8,9,11話。5話では「湾岸署」斉藤暁さんと絡むヘリコプター乗り。他出演、高橋和也 大高洋夫 鳥居しのぶ 団時朗 安原義人 

聞いたことがない人はぜひ聞いてみてください。
NHKでは、この青春アドベンチャーという枠と、60分の一話完結「FMシアター」というのを毎週土曜日の22時から放送してます。

映像より舞台に近い、感じかな。
ラジオだから、音が重要。音楽や効果音と、セリフ。これが二本柱。

そして、映像や舞台よりラジオドラマに適している世界というのも当然ある。
たとえば、真っ暗闇の洞窟。映像や舞台だと、もちろん少しは見えるようにしなければ成立しないから、どうしてもウソっぽくなる。守人シリーズの「闇の守人」を書いたときに洞窟のシーンがたくさんあったのだけれど、これはラジオならではの効果があった。
それから、現実から内面的な世界へ、あるいは幻想的なシーンに飛んだりするとき。
聞き手の想像力でどこまでも世界を飛ばせるのがラジオの面白さの一つだろう。

また魅力的な俳優さんたちが多く出演するのもいい。
NHKのラジオドラマは、舞台俳優が多い。テレビほど視聴率を気にしないという部分もあるだろうし、俳優にとって声だけで勝負するラジオドラマは、怖いものでぼろが出やすい。下手な俳優はほんと聞いていられないところがあるのだ。舞台だと味で勝負もあるし、映像だといいとこどりで、しかも容姿によるところが大きいから。
わたしも、どれだけディレクターと話しをしながら、俳優のリクエストをしたか。

三田和代さん、渡辺美佐子さん、有薗芳記さん、三谷昇さん、大谷亮介さん、佐戸井けん太さん、旺なつきさん、
山崎銀之丞さん、酒向芳さん、若松武史さん、大沢健さん、などなど。
なかなか贅沢でしょ。この人たちが、みな、私の書いたセリフをしゃべってくれたんだからそれはそれは幸せです。

もちろん最終的にはディレクターがキャスティングするのだけれど、書く方も結構俳優のイメージを浮かべながら書くし、書いている途中に俳優が決まったりすると、急に筆の運びがスムーズになったり。

俳優さんもラジオなら出たい、いう人が本当にたくさんいる。
セリフを覚えなくてもいい、ってこともあるんだが。

わたしは、1996年に第一回劇作家協会新人戯曲賞優秀賞を「INAMURA走れ」で頂いた後に、『劇作家シリーズ』という枠で最初に書かせてもらったのが、「ブレックファストゲーム」
いや、何回書き直しさせられたかなあ。
2回や3回ではきかない。
一度嫌になって、書き直しの打合せの前にへべれけに。
かかってきたディレクターからの電話に「ひや、もうはめです」
松本順さんは心得たもので、「じゃあ、丸尾さん明日ね」
しっかり書き直しましたよ。
当時はメールがなかったから、バイク便が事務所の下で原稿上がるの待ってたり。
お世話になった松本さんも今はもういない。
テレビなどの作家孤立無縁状態と違い、ラジオはじっくりとディレクターと作れるのも楽しい。

それから一年に一本くらいのペースで書かせていただいている。もう10本は超えているよう。
劇団のHPにラジオドラマの仕事をK女史がまとめてくれている。

http://www.promstage.com/category/6/blogid/1


井上ひさしさんと最後にお会いした時言われたのは、
「丸尾さん、最近ラジオでいい仕事をしていますね」

嬉しかった。
入院直前だったはずだが、これからも聞きますよ、と言っていただいた。


そうそう、結構頻繁に創作シナリオの募集をしているから、新人の登竜門的な要素もある。


おそらく近い将来、NHKのラジオドラマ(NHKではオーディオドラマが正式呼称)も、ネットで配信される流れのよう。
高齢化社会にあって、この形式のドラマ、わりと廃れないんじゃないかな。

NHKのラジオドラマの放送予定は以下から。
http://www.nhk.or.jp/audio/

    14:16 | Trackback : 0 | Comment : 0 | Top

来年の仕事の話

ここ何日かの打合せで、来年度はほぼうまってしまった。
舞台の仕事はスパンが長いので、再来年の話とかよくあるのだ。
しかし、それに比べれば来年の話は当たり前というところなのだろう。

劇団で2本、外で3本仕事をすることになりそうだ。作演出、演出だけ、本だけ、あるいは芸術監督といろいろではあるけれど、やはりそれなりに忙しいだろう。
永井愛さんやケラさんが、しばらく書いていなかったが、あの人たちが相当やっていた時期に比べると量も質も? たいしたことはなく、どうしても薄利多売になるのは、仕方がないか。これからこれから。

ラジオも書きたいし、映像も漫画も。こういう仕事は舞台に比べて急な話が多いが、
酒を飲まなくなった分、倍仕事出来るような気がしているのは、幻想?

書いていたオーディオドラマ(ラジオドラマ)、ほぼ完成稿で止まっていた。返事待ち、であった。今日、原作者から返事がきて、こちらの希望通り改稿出来ることに。海外との連絡、出版社をとおしてだし、元が外国の小説なので、案外と時間がかかった。メールがなかったらもっとだったろう。共通点がある登場人物がいるので、その二人を一人の人物にしたいんだよ、という要望を出していたのだが、返事はこうであった。
「それはいいね。そうなればとても簡潔になるだろう。Aを切るか、AをBに合体させるか、好きにしていいよ。僕は気にしないさ」

むう、それならもっと早く返事がくればいいのに・・・

来年早々に放送になると思う。
出演者も面白そうだ。近々お伝えする。

そういえば、紀伊国屋演劇賞が発表された。風間杜夫さんらが受賞した。自前の劇場があるのに、そこで公演していない団体や人も選ぶという立派な賞だなあ。
それに対して、一昔前によく言われた「小劇場出世双六」のもう一つの到達点、本多劇場はじめとする本多社長のグループはそういった賞がない。
これは、「自分のところでやってくれる人たちに優劣はつけられない」という理由からだそうだ。これも立派だなあ。
急に関係ない話になっておしまい。

    05:19 | Trackback : 0 | Comment : 0 | Top

ようやくに第一稿

入院を挟んで、押しに押したラジオドラマ15分10回。第一稿あがる。
朝の10時。

直しはあるだろうが、これで一息ついて、本格的に次回作にかかれる。

これから糖質0の発泡酒で祝杯をあげ、ジャパンカップまで寝ることにしよう。


    10:20 | Trackback : 0 | Comment : 0 | Top

残置物処理班がバリ島で最優秀賞を受賞したのだ!

連絡があり、シナリオを担当したラジオドラマが賞を頂いたことを知った。
今日、報道された内容はだいたい以下の通り。

NHKなどに24日入った連絡によると、アジア太平洋放送連合(ABU)加盟局の優れた作品に贈られるABU賞13部門のうち3部門で、NHKと毎日放送の作品が最優秀賞に選ばれた。NHKが受賞したのはテレビスポーツ番組部門の「競泳 北京オリンピック代表決定戦」とラジオドラマ番組部門のFMシアター「残置物処理班」。毎日放送はテレビエンターテインメント番組部門の「金閣寺音舞台」。授賞式は同日、インドネシア・バリ島で開催中のABU総会の一環として行われたという。

このコンクールは1964年から行われているそうで、50くらいの加盟放送機関から作品がだされるらしい。

いやあ、なんにせよ、めでたい。
素直に嬉しいよおん。ディレクターの真銅氏、出演者・スタッフの皆さんに感謝。
そして、この作品は、プロジェクトMの昨年の上演作品「ファイル/残置物処理班」のラジオドラマ化であり、舞台と同時進行で企画から長い時間あたためて製作されたものだ。舞台より放送があとで、ちょうど地方公演の前だった。ラジオを聞いてから見に来たという人も結構いらして、思わぬラジオドラマと舞台の交わりとなった作品だ。
去年の今頃はまったく書けず、辛抱強く書き上がりを待ってくれた舞台の出演者にも、折々、観客からの視線で助言をくれたK女史にも御礼を言いたい。

しかし、考えてみると、わたし、この生涯のなかで、最優秀賞というのは初めてでございます。嬉しいよおん。
劇作家協会新人戯曲賞、テアトロ戯曲賞、かながわ戯曲賞、仙台杜の街戯曲賞・・・、すべて佳作か最終選考どまり。
思い起こせば、小、中学校の時の野球。これも市内100以上のチームが参加した大会で、ベスト4で無念の涙。中学も決勝で敗退。そういえば水泳も、400メートル個人メドレーでの2着が最高順位でありました。
ああ、高校の時の弁論大会もそうであります。思いだしました。「意地っ張りの勧め」という題目で、ちょっと斜に構えたのがいけなかったのか、優勝候補筆頭などといわれつつ、審査員特別賞。ああ、もっと思いだした。小学校の時の徒競走。今は行われていないところも多いとききますが、わたしのときは、一等賞は鉛筆かなにかと、金色のヒモがついているしおりをもらえたんであります。しかし、結果は六年間ずっと2着か3着。金のしおりが羨ましかった・・・。
そう、わたしが一等賞になったのは、ちょっと・・・、なんだろうなあ。
中学の時の水泳のクラスマッチで、水泳部以外は、あまり泳ぐ人がいないバタフライで一着になったぐらいしか思いだせない。そのときの記録は校内記録として何年か残っていたと聞いたけど。うーん、思いだせない、やっぱり「最優秀賞」はまもなく45歳にして、生涯初めてということで、それが嬉しい「よおん」の理由であります。

田舎の母がニュースで見たと連絡して来ました。
「表彰式はバリに行くんか」
「行かないと思う」
「賞金はいくら?」
「・・・ないんじゃないかなあ」

ま、正直、どういう賞なのか、よくわかっていないのですが、とにかく、最優秀賞なのだ。
えへん!


    02:10 | Trackback : 0 | Comment : 6 | Top

ラジオ オーディオドラマの収録はこんなふうに 3

ラジオ オーディオドラマの収録の三日目。

今回は全15話。1話15分を三回に分けて、一日5話ずつ収録するというスケジュールだ。

かなりいいペースで収録しないと、下手すると一話二時間近く。
一日10時間の収録なんてこともないわけではない。

今回のメンバーは皆、上手だ。収録も早い。
それも、主役二人に負うところが大きいのだろう。
山像かおりさんは、「救急病棟RX」(違うかもしれん番組名)や「チャングム」等の吹き替えでもおなじみだし、高橋和也君も、本当に上手になった。(失礼だが打ち上げで本人の前で言いました、尊敬の念を込めて)

ラジオは独特。
前にも書いたが、みんな役者はやりたがっている。
山像さんいわく「みんな、狙ってるわよ」

打ち上げは痛飲。印象深かったのは、モノローグの話。
ラジオのモノローグは特殊な専用マイクがあり、それに向かって、
役者が独り語りするのだが、
これが、俳優にとって実にラジオにしかないもの、ラジオでしか出来ないものなのだ。
映像のナレーションとも違うし、芝居の独白とも違う。
あえていえば、小説の主人公の独り言を、そのまま、マイクで拾い上げる感じか。

私は経験なし。
主役級の仕事だからね。
「俺もモノローグやりたいよお」
と言っていると、皆に笑われたよ。
でも、やってみたいなあ。


さて、翌日は死ぬ思いで朝一の飛行機に乗り函館へ。
「三年寝太郎」の公演である。

    19:46 | Trackback : 0 | Comment : 0 | Top

ラジオ オーディオドラマの収録はこんなふうに 2

さて、NHKFM、青春アドベンチャー「ラジオ・キラー」の収録二日目である。

本日私は、「男」と「部下」というような、ちょいちょいと出る役で。16時入り。
スタジオの中には、マイクが何本か並んでいる。
俳優は、マイクに向かってしゃべるわけだ。
これが舞台俳優には、なかなか難しい。

馴れないうちは、つい相手役を見てしまう。
相手役は、マイクの方にいないことがほとんどなので、そうすると声がマイクから外れて取り直し、となるわけです。
で、後は、オン、と、オフ、というものがある。
オンは近く、オフは遠い。
今日のシーンで、私と斎藤さんが、一本おマイクで向かい合い。
隣のマイクでは、団時郎(帰って来たウルトラマンだ!!)と山像かおりさんが向かい合い。団時郎さんが私の親玉。呼ばれると「マイクに近づきながら」、拘束していた斎藤さんを担いできて放り投げるセリフを言う。「あいよ、それ」。
ここに斎藤さんのうめき声が入り、人が放り投げられる音声が入ってくるのだ。

実際に放り投げることはできないが、
それでも、私も舞台俳なので、やはり身体を動かそうとするし、それで内面をなんとか動かしてイメージを膨らませ演技しようとするが、声優の人たちは違うのですねえ。

首から上だけの操作で、声を作り出す。
舞台では通用しない芝居だけどマイクにのると案外いけるのだなあ。

収録後、演出の真銅氏、元男闘呼組の高橋和也くん、精霊の守り人にバルサ役で出演して頂いた建蔵さんらと飲みに行く。
なんだか、ものすごく熱いトークを交わす。

芝居飲みですな。




    00:43 | Trackback : 0 | Comment : 0 | Top

ラジオ オーディオドラマの収録はこんなふうに 1

久しぶりにNHKの601スタジオに。
「ファイル/残置物処理班」以来だから、半年はまだ経たないか。

金魚鉢の中に音響の機会が並び、向こうには役者がしゃべるスペースの広がる空間は、三谷幸喜の「ラジオの時間」をご覧になった方なら馴染みだろう。

「ラジオ・キラー」セバスチャン・フィツェック原作のラジオ局が舞台のサスペンスを小説を小松興志子さんが脚色。
NHKーFM 青春アドベンチャーで9月29日から15回連続で放送予定。

そうそう今回は作家でなくて役者なのです。
えへん!

主役どころは、文学座の山像かおりさん、元男闘呼組の高橋和也くん、第三舞台の大高洋夫さんら。山象さんと高橋君は、以前もラジオで一緒だったし、山像さんには金安凌平が舞台で世話になっている。大高さんは、これは私の書いたラジオドラマで熊倉一雄さんらと家族の役をやってくれた。第三舞台最後の公演のときに、小須田さんを尋ね三人で楽屋で話したなあ。

ラジオは割と手軽に出演出来るので、いろいろな方と仕事出来るのが面白い。
今日の私は、交通事故現場の写真の収集が趣味という、オタッキーな報道ヘリコプターのパイロット役。(? 運転手か?)
へリポートにやってくるのは、ある事故の調査をしているディーセルなる人物。
齋藤暁さんだった。ご一緒するのは初めてである。あの「踊る大捜査線」での秋山副署長役でブレイクした人だ。たしか、自由劇場、東京壱組という経歴のはず。大谷亮介さんたちと同じ。
企まず朴訥とした感じがとてもよかった。
リハをやって、ディレクターから私のキャラクターに注文が付き、もう少しオタッキーにとのことで、ちょっと強引に。
一発でオーケーが出る。

さて、本日の私の出番は、スタジオ入りしてから30分で終了。
実は、映像や声の仕事というのは、実にこういうことが多いのです。
主役級は別ですが、だいたい台本の順番に録らないことも多いし、大物のスケジュールに会わせる場合もあるし。
だから、台本を読み込み作り込むというよりも、キャラクターや瞬発力が、舞台よりも止められるわけですね。
それが、監督やディレクターの手で、まとめられ作品になるのです。
まさに、こういうのは、俳優の物でなく、監督の物、なのです。

しかし、その中でラジオは、最も舞台に近いと言えるでしょうか。
舞台が一番好きだと言ってはばからない多くの俳優も、二番目はラジオということが多いです。

セリフが肝心だからね。
へたくそな奴が出ると、本当にはっきりしてしまう。
ラジオなので、それを音声加工することも無論出来るのですけれど。

さて、今回は15回連続ドラマなので、通常10回よりも収録に数がおおい。
明日、明後日も、収録模様を書こうと思う。

予定だけれど。







    19:35 | Trackback : 0 | Comment : 0 | Top

残置物処理班 収録

ラジオの「残置物処理班」収録が無事に終了。
13時スタート、良いペースで収録は進み、18時半には終了した。

ラジオであるから、マイクに向かって俳優は台詞を言う。
こちらは調整室、金魚鉢でスピーカーから流れ来る声を聞く。

舞台俳優は、馴れないとどうしても身体が動く。相手に向かって台詞を言う。
と、マイクから声が外れるので、NGとなる。
ラジオ初出演の和田は、完全に横向いとったもんなあ。

しかし、俳優陣はみな良かったと思う。
特に隊長役の酒匂芳さん。
出来上がりが楽しみだ。
3/8、2200、NHKーFM
どうぞお楽しみに。

終了後、軽く「チャングミ」で打ち上げ。
ディレクターの真銅氏、秋山役の谷川君、IKKAN君、この企画の立ち上げの取材から同席していた国松女史。
なごり惜しいところではあったが、先に失礼して、打合せへ。
劇団ポプラの団長、町永氏と登戸で待ち合わせていたのだ。

今年度も「音楽劇 三年寝太郎物語」の上演が決まり、演出関連の打合せ。
おかげさまで、今年もすでにかなりのステージ数が決定しているようだ。

弱くなった、といいながら、もうすごい勢いで飲む、町永氏にあおられ、
かなり飲む。酔っぱらう。

明日は松本だ。
朝7時の高速バスで向かう。
大丈夫かしら。


    23:26 | Trackback : 0 | Comment : 0 | Top

ファイル 残置物処理班 オーディオドラマで放送 の2

先日、セミナーで「戯曲の読み方」の講義をする。
演劇ってなに、戯曲ってなに、とりあえず戯曲はこういうふうにできている、戯曲は作家の方法だ、でこんな方法で書かれた戯曲がある、戯曲は行為の連鎖、戯曲の始まりはなにから? 推進力とは何か、不条理演劇の道理、などなど、お話をしました。
テキストは岸田国士の「紙風船」を。

さて、その中で、ラジオドラマの話も少し。
戯曲を書こうとする人たちに、もうこれは何度も言って、しかも一番聞いてもらえないのが「戯曲はテレビのシナリオとは違う」ということ。
テレビの体験の蓄積が、圧倒的だから、(だって演劇の何百倍の時間テレビを見て来たか・・・、いや何千倍?)、仕方のない部分もあるんだが。

その点、ラジオドラマは、演劇い近い部分がある。
舞台俳優も、出演することを楽しみにしている人が多い。
(なんと、テレビは、あまり楽しくない、仕方なくやっているという舞台俳優は多いのです)

台詞と音の世界。
作家も俳優も技量を試される。
タレントが、何を間違ったかキャスティングされた時は、これは悲惨である。
いたたまれない現場となる。
映像は、つぎはぎ。
映画を見てて、いいセンスしてるなあ、と感じた俳優が、舞台で全く通用しないことがあるのはよくある。舞台ならまだいい。今のラジオドラマは、稽古が少ないからね。出来ない奴は、もう、ほんと駄目だ。
最終的には、技術で加工することもあるようだが。

ラジオと演劇の共通点は、観客、聴取者の想像力に寄りかかったメディアであることだと思う。
結構、豪華な俳優が出ているし、多くの劇作家も書いている。

聞いたことの無いかたは、ぜひ聞いてほしい。

NHKオーディオドラマ

新しい楽しみになると思うよ。

本日、シナリオ最終稿? 脱稿。



    02:12 | Trackback : 0 | Comment : 0 | Top
終了しました
震災による休演もございましたが、劇場の協力を得て代替公演を行ない、予定通りのステージ数を終えました。困難な状況の中ご来場くださったお客様に、心より感謝致します。また、ご協力くださった方々、お心をお寄せくださった皆様にも。本当にありがとうございました。

『死刑執行人
~山田浅右衛門とサンソン』



共同体の和を著しく乱した者は
生きる権利を失う
彼らの存在を世から消す
それが死刑執行人

[会場]
テアトルBONBON
中野駅徒歩5分

[タイムテーブル]
3月9日(水)~15日(火)
9日(水) 19:00
10日(木) 19:00
11日(金) 19:00
12日(土) 14:00
13日(日) 14:00/19:00
14日(月) 14:00/19:00
15日(火) 14:00

詳細は公式サイトでご確認ください
プロフィール

丸尾聡

Author:丸尾聡
○劇作家・演出家・シナリオライター・俳優
○“世の中と演劇するオフィスプロジェクトM”代表


糖尿病演劇人として、日々戦いの毎日
代表作に、戯曲『飯綱おろし』『海峡を越えた女』『離宮のタルト』、オーディオドラマ『バッテリー』『精霊の守り人』『残置物処理班』など

ワークショップ
*開催日程は公式サイト
 ご確認ください

■ベーシック・ワークショップ
 『声のれっすん
俳優志望者・スキルアップを目指す俳優、そして劇作家や演出家とその卵。幅広い演劇人のためのワークショップ。参加申込みは随時。

■戯曲創作ワークショップ
 『劇作のれっすん
構想を戯曲化したい方、書き上げた戯曲をリライトしたい方のため講座。
*短期リライトコース受付中!
 ⇒最終稿まで、面談または
  メール個人指導
*単日セミナー随時開催!

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2010年の仕事
'09~'10年 劇団ポプラ
三年寝太郎物語
*脚本・演出(全国巡演中)
オズの魔法使い
*演出
'10年3月 プロジェクトM
ダイニング・キッチン
*作・演出(新作書き下ろし)

'10年9月 レクラム舎
星からの伝言
*脚本

'10年10月 プロジェクトM
夕空はれて
*演出
'11年3月 プロジェクトM
死刑執行人(仮題)』
*作・演出(新作書き下ろし)
近年の舞台作品
10年3月/プロジェクトM
ダイニング・キッチン
*作/演出
(テアトルBONBON)

09年11月/プロジェクトM
飯縄おろし
*作/演出
(タイニイアリス)

09年8月/プロジェクトM
この夜の終わりの美しい窓
*芸術監督
(タイニイアリス)
09年3月/プロジェクトM
離宮のタルト
*作・演出
(相鉄本多劇場/サンモールスタジオ/松本ピカデリーホール/長野ネオンホール/千葉神崎ふれあいプラザ) 『離宮のタルト』DSC01149 『離宮のタルト』DSC01132

08年7月/プロジェクトM
料理人~RIO/喰らう/kurau~
*構成・演出
(こまばアゴラ劇場)
『料理人~RIO:喰らう:kurau~』DSCF2176 『料理人~RIO:喰らう:kurau~』DSCF2446

08年2~3月/プロジェクトM
ファイル/残置物処理班
*作・演出
(サンモールスタジオ/相鉄本多劇場/長野ネオンホール/松本ピカデリーホール)


07年4月~現在/劇団ポプラ
三年寝太郎物語
*脚本・演出
(全国巡演)
近年のラジオ作品
NHK-FM 青春アドベンチャー
『世界でたったひとりの子』脚本
09年1月19~30日 全10回
NHK-FM FMシアター
『残置物処理班』脚本
08年3月8日/10月18日(再放送)
*文化庁芸術祭参加作品
*ABU(アジア・太平洋放送連合)賞、ラジオ ドラマ部門最優秀賞受賞
NHK-FM青春アドベンチャー
『闇の守り人』脚本
07年4月16~27日 全10回
NHK-FM青春アドベンチャー
『精霊の守り人』脚本
07年4月2~13日 全10回(再放送)
DVD・上演台本
プロジェクトM Shop
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