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丸尾聡の死ぬまで日記 復活編

いきなり入院日誌15日目 退院

2011.1.19 

69,8㎏

昨夜は1時頃か寝たのは。とてつもない深夜に思える。人間なんて二週間くらいの習慣であっという間に変わるものだ。
体重はずいぶん減った。3,7kg減少。正味服の分を抜くと、69㎏を割り込むくらい。
あと一kg減るとちょうどいい。BMI的言えば、現状私は肥満ではなく「標準」体重のようだ。

血糖値
93
お、体重も空腹時血糖も自己ベストだ。

食事まで一時間半ほど、執筆。

朝食
全粥390g 味噌汁(玉ねぎ) 厚巻き卵(カニかま) 生酢(人参、大根) ふりかけ鉄の助たまご 牛乳200ml 
+ワカメ  お粥は190gほど。

生酢は膾だろうが、いやこれでご飯を食べるのははじめてだ。
カニかまで食べるのも無論。
わたしの育ちがいいせいであろうか・・・
卵焼きは明らかな既製品で、これは美味しくなかった。
さて、貧弱なおかずであり食欲はわいたわけではないが、炭水化物料が少ないと思い、お粥も若干多め、牛乳も全部飲んだ。150~160で推移するはずだ。生酢の甘味とカニかまが問題だが。
41食連続全粥達成。
病院、最期の食事であった。
さて、昼は何を食べようか。

食後一時間血糖値
167

「おとなりさん」が一足先に退院。わたしよりも前からだった

食べ終わって、また、仕事。区切りを付けたい。
合間に、コインランドリーに洗濯物をぶち込み、シャワーを浴びる。こういうことは家より病院の方が効率がいい。独り者としては。

なんとか、一区切り、ついた。
よし。洗濯ものを乾燥機にかけるため1階に向かい、途中で100円玉がない事に気がつき
売店で、塩とたいみそ、ねりうめを買う。これも糖尿用の機能食品だ。二台の乾燥機に洗濯物を入れ、200円ずつ投入。病室に戻る。退院のオリエンテーション。
薬はさっき、薬剤師が来て、抗生剤と眠剤を。看護士に今渡されたのは、退院療養計画書。退院後の療養上の留意点。
「あまり無理をしない」
笑ったが、まあ、その通りなんだろう。
「お酒あんまり飲んだり、煙草吸ったりすると、また悪化しますから」
ああ、煙草は吸わないよ、決めた。
少なくても来週の外来診療までは、絶対に吸わない。
お酒は、今日少し飲むつもりだ。
しかし、眠剤をもらったから、飲まずに寝られる日が多くなるだろう。


しかし、まるでもう「終わりかな」と思った入院当初からすれば、具合がよくなった後半は、ワカヌの言うようにまるで仕事のための「缶詰」状態であった。
むろん、彼女の言うように最初からそうだったわけではない。
が、結果として、少しいい方向にいけばよい。
しばらくは養生しつつ、無理しつつ、バランスが難しい状態になるが、前に進まなければ仕方がない。

しかし、長い「日誌」になった。A4にして97枚分。一日平均6、4枚。誰が読んでくれるんだろうか。幸運にも? この最後の日誌を目にしてくださった方々に感謝したい。飛ばし読みももつろん結構ですが、カテゴリー「入院日誌」にすべては納めるつもりだから、(カテゴリーは「いきなり入院日誌になるか」)何かの機会にまとめて読むと、まあ、ただの割に、それなりに面白い読み物として読めるかもしれない。

多くのお見舞いの方、メールや電話をくれた方、Twitterやブログで関心を持ってくださった方、ご心配かけた3月公演の出演者、スタッフ、それから母、また台本を書けと心を鬼にして?叱咤激励をしてくれた方、そして孤独な独身者のために、劇団の仕事のみならず、プライベートもいろいろと世話をしてくれた、失敗も多かったが、モスクワカヌを含めた劇団員に感謝しよう。

そろそろ片付けなくてはいけない。もうじき皆は昼食の時間になるし、上條が退院の手伝いにくるはずだ。事務所では小山と横澤が掃除をして、猫を連れて待っているはず。


おしまい。

ビニルバッグ(後から持ち込んだ荷物が多すぎて買う羽目に) 機能食品 



その後 退院して18日経過

台本は書き上がり、稽古もはじまり、一週間後の診察で「もう病院に来なくていい」と言われ、市民劇の稽古場では「生還」を拍手で迎えられるという涙ものの出来事があり、出演することにした「死刑執行人」の長セリフを必死で覚え始めこりゃ大変だと思い、すっかり煙草は元通りになり、酒を飲みはじめ、退院の日に「これからもちょくちょく食べよう」と買ったレトルトのお粥は、まだ一つも食べていない。


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いきなり入院日誌14日目 最後の晩餐

2011.1.18 いきなり入院日誌14日目 最後の晩餐

70,1kg

ケーキ職人にして
16世紀ドイツの「首斬り役人の日記」は異様に面白かった。不謹慎ではあるが。処刑者の罪状、刑の執行方法等、事実を個人的感情をほぼ排除した形で記述している。正直、「頭の悪そうな文章」である。しかし、異様な生身の迫力。そして滑稽なのだ。例えば。
「9月14日 ゲオルク・ブラウン、マンスフェルト出身。彼は蜂蜜・胡椒入りケーキ職人で、流れ者の剣客だった」
ね。一本書けそうでしょ。実際、ジョジョとかに出てきそうでしょ。荒木さん、この本読んでるんじゃないかなとも思われる節あり。で、ケーキ職人兼剣客のこの男は、旅の道連れだった青年の荷物から、ちょこちょこ金を盗み、飲み食いしてしまったり、代わりに石をいれておいたりする。で、斬首による処刑後、7、8分は四方を見回すかのように、しゃべりたそうに、首は動き口をあいたそうだ。処刑人は「今までこのような事は一度も見た事がなかった」と書いている。また、この本、囚人に「別名」の記述が多くあり、あだ名、通り名が書かれている。これが、また、即妙、さもあらん、というものが多く、たまらずある「あだ名」で夜中の病院で昨日思わず声を出して笑ってしまった。


朝から、首きりか・・・
昨日は、催眠剤飲まずに寝られそうだったのでチャレンジしたが、うつらうつらするなか、大抵、首斬り等の夢を見るので、断念。寝ようとして一時間後に眠剤。
実は、今まで、書かなかったが、私が今書いているのは「死刑執行人」
フランス革命でギロチンで1000人以上の首意を落としたサムソン、9代に渡り代々、罪人の首をいかに苦痛を味あわせることなく「落とす」ことに意を注ぎ修行をしてきた山田家、そして最後の浅右衛門。現代における刑務官(看守)は、彼らの仕事の延長線上に確かにいる。そんな台本を書いている最中、首をやられ緊急入院。
当初、全く思わなかったのですが、「これはもしかすると」と考えたのは、少し容態がよくなり頭が回るようになった頃。
有史以来、法律の施行以来、人の裁きにより人の手により、永遠の死をもたらされた多くの人の冥福を。彼らの手にかかり、ある時は恐怖の中である時は困惑の中で、またある時は考える間もないひとときの中で、永遠の命を失った人々に冥福を。そして、法により、人に死をもたらさねばいけなかった執行人の魂が安らかならんことを。
俺の首を、食らいたいのだな。だが、それは許すわけにはいかぬ。
俺は、書こう。書く事で、皆を慰めよう。誓う。

血糖値 105

昨夜、東小のミュージカルなどで活動している神野さんから見舞いに行きますメール。ありがとうございます、もう退院しますメール。

朝の診察
教授と担当。
なにか専門用語で「大丈夫だ」という事を話している。
「血液検査は?」
「0,5ぐらいで」
「うん。糖尿があるから。今後もお気をつけ下さい」
おお、教授。俺が糖尿と覚えていたか。教授が見るのは週に一度なんだな。
「19日ね」
「眠剤出してください。普段はね、酒飲まなきゃ眠れないんですよ。まずいでしょ」
「なるほど。二週間くらい出せると思いますよ」


朝食
全粥390g 味噌汁(青菜) プレーンオムレツ(ケチャップつき) キャベツのお浸し(人参、刻み海苔) 味付け海苔 牛乳200ml 
+ワカメ、ツナ缶、納豆、リンゴ5分の1 お粥190g

しかし、最期までお粥なんだなあ。人生で一番長くお粥を食べ続けた日々だ。
お粥、実は苦手で、Twitter(ブログだったか?)でお粥をうまく食べる方法を教えてくれと書いたら、何人かが返答をくれた事がある。
今回、結論。お粥はなんにでも合います。それはご飯、白米を炊いたものがなんにでも合うのと同じで、その中で好き嫌い、特に合う合わないはありますが、基本的に何でも合います。明日の朝で「40食連続全粥を食べ続けた男」が言うのだから間違いありません。ま、なんか「しょっぺえもんがありゃあ・・・」が基本ですが。
以外に肉が合うと感じた。そういや、フィリピンじゃ、風邪引いたときに鳥のスープのお粥に、モツを脂で揚げたのをどんとのせるって言うし。
ケチャップ久しぶりだった。多すぎる気がして少し残したけど。あ、ケチャップはお粥に合わなかった。白米にはそうでもないのに、不思議だ。

外は
寒いらしい。いろんな人のメールに書いてある。昨日、母と電話で話すと「50センチも積もってるわ。雪。今、終わったとこだわ」 終わったというのは、雪かきである。うちのほうは、豪雪地帯というほどではないが、雪かきをしなければ、家の出入りや駐車場は使えなくなる。雪下ろしまで行かないが、昔、外出して帰ってきたら駐車場が雪の重みでつぶれていたことがあった。母は、忙しい弟をあてにせず、ひとりで雪かきをしているのであろう。「あんた、外は寒いよ」

桑原
でぶだが気のいい桑原が担当だ。
申し訳なさそうに「桑原です、あの、今日も私が担当です。よろしくお願いします」
お、なんだかスカイブルーの制服がまぶしいぞ。うん。おまえはスカートじゃなくていいかもしれん。

食後一時間血糖値
140
エクセレントなコントロールですね。

看護帽
おお、ナースセンターにナースキャップに、白いお揃いの服を着た一団が。
立って看護士の話を聞いている。大学病院付属の看護学校の生徒の研修に違いない!!! いや!、三つもつける事ないか。やっぱり帽子ええやないか。それにしてもナース服は着とらんな。みんなズボンや。紺色のカーディガンもお揃いやのに。なんで、あ、あ。今、病室の前の廊下を集団で通った! ちらちらこっちを見ている。どうして見てるんだい! あ・・・、サングラスと金髪でパソコンを打っているからか? あ、また、来た。へい! へい!


結局
退院間近になって、同じフロアの「食堂」が、一番仕事がしやすい事が判明した。
面会の人とベッド脇では話しにくい事を話したり、一緒にご飯を食べたりする場所。長い机と、畳がある。電子レンジも。何より陽射しがあたるのがいい。そして静かで人があまり来ない。面会のない午前中と20時以降22時までは、最も良い。

向かいの新しい
向いに新しい住人が。旦那さんも奥さんも、どこか少しおどおどしていて、こちらに「よろしくお願いします」と頭を下げる。あまり入院の経験がないのだろう。不安で仕方ないはずだ。逆に不安をかくすために、やたらと看護士に威張ったり、命令したり、文句を付けたり、あるいは同じ病室の他の患者に愛想が悪い人もいる。
しばらく立って病室へ戻ると、なんだか意識を失っているよう・・・
「戻ってきました?」と看護士 「いえ。全然返事しなくて」と奥さん。
「薬飲んでます、何か」「糖尿の薬を」「低血糖になった事ありますか」「はい、でも」「違うんですね、その時とは。じゃあ、また後で」
大丈夫なんだろうか?

血糖値 107

央ちゃんが来る。他の患者の担当なので、そのまま行こうとするが、呼び止める。
「ねえ、ちょっと、薬だけどさ。ここ、一回2個って書いてあるよね」
「書いてありますね」
「俺、昨日から一個しか飲んでないんだ」
「え」
「どうしよう? 今、もう一個飲んだ方がいい?」
「ええ?! ・・・聞いてきます」
よしよし。困った顔がいいぞ。
「丸尾さん。もう一個今飲んでください。明日からどうするかは先生と相談します。」
うんうん。
「数えてたのにすいません。丸尾さんが気がついてくれてよかったあ。」
ね。よかったよね。うんうん。

八木光太郎、柳沼大地に「芝居行けなくてすいません」メール。
二人とも入院を知らなかったようで、恐縮していた。いやいやすいません、こちらこそ。

昼食
全粥390g すまし汁(青ネギ ちくわぶ?) 白身魚のしぐれ煮(おろし) 白菜の胡麻醤油和え(人参、キューリ) イエローピーチ2分の1 
+ワカメ、茹でたまご、 リンゴ5分の1  
全粥160gほど

このイエローピーチって、病院食によく出てくる。ビニルに入った多分冷凍保存してある果物。シロップ漬けとかではないと思う。黄桃、かね?
病院でないと食べないなあ。ようするに黄色い桃の缶詰だ。あ、ということはシロップ漬けなのかな。なぞだ。それによってカロリーも炭水化物尾ずいぶん違うんだが。正直、食べただけではわからない…。生の黄桃を食べた事がないから。
炭水化物量、桜桃、生だとして、51g 64ほど血糖値アップ、のはず。


一時間後血糖値
172
まったく計算通りで驚き。となるとやはり桃はシロップ未使用か。
だが果糖で急激に上がるというのは、たしかにあるかも。食後30分でかなり強い眠気。仮眠した。血糖値が上がると眠くなるのだ。これが、また抗い難い。車を運転していたら、絶対止めて寝なくては駄目。わたしは、仕事をしていて、対面で、つまり一人で研修を受けていたときに、これになり、どうしようもなく首ががっくんがっくんした。講師の若い女性上司に「大丈夫ですか、大丈夫ですか」「・・・大丈夫、大丈夫」と言いながら意識ほとんどなく、仕方なくインスリンを打たせてもらうため、中座した。1単位打っただけおさまったが。そういう体験がある。
食後、急激に眠くなる人は、一度糖尿病の検査をした方がいい。
健康診断等で、血糖値に異常がなくても、食後だけ急激に上がる、そういうパターンの糖尿病もあるからだ。今の、私の状況はそれに近い。


144 92
36,6分
でぶだが気のいい桑原とも今日でお別れ。
「明日,退院だから」と御礼を言おうとしたら後の方はごニョゴニョとなってしまった。「よかったですねえ」
首筋を触って、昨日より良くなっている、という。
確かにそんな感じだ。しこりが小さくなりほぼなくなったような気さえする。
「退院して何か心配な事あります?」
「食べ物、かな。ずっとお粥だっただろ。辛いものとか」
「好きですか、辛いの?」
「好きだね」
「あと炭酸飲料とか、味が濃いもの、ええ、辛いもの、は次の外来で先生と話すまでやめた方がいいです」
ええ、今、冷蔵庫にダイエットコークありますけど・・・。そういえば、前に入院中一度飲んだとき。変な感じがしたものなあ。
「煙草は、よくない、よね?」
「よくないです」
「じゃあ、やめるか、せっかく二週間もやめたんだし」
「高くなったし」
「そうだよなあ」
「あとは血糖コントロールですね。自分で作られるんですか」
「だいたいそうだね」
「じゃあ、大変ですね」
「そっちは、まあ、長い事やってきてるから」

炭酸、濃い味、辛いもの、煙草。とりあえずNG
ご飯はよく噛めば、お粥じゃなくても、との事。
ありがとう、桑原。

売店で「糖尿病用食品」つまり機能食品という奴を買う。鉄分やカルシウムの入った振りかけとか、減塩で小分けになっている醤油、出汁入り醤油、それからこれも小分けになっているドレッシング。2787円也。
小分けになった塩を忘れた。買い足す。

血糖値 97

夕食
全粥390g チキンカレーソティ ミックスベジタブルソティー(グリンピース、コーン、人参) マカロニサラダ キャベツのシソ風味 スープ(大根、人参)
自分で+ ワカメ ゆで卵 納豆    お粥160g

“最後の晩餐”である。
鳥肉は確かにカレー粉の香り(各種スパイスじゃなくてカレー粉!!)がして、美味しゅうございました。ミックスベジタブル。家でも食べないようにしているベジタブルと言いながら炭水化物に気をつけなくてはいけない食品、久しぶりに食べ、美味しゅうございました。マカロニサラダ。小学校の時の給食で勘違いをした担任に、無理矢理山盛りのマカロニサラダを食べさせられた事があり、未だに数少ない好きでないものの一つで、炭水化物の面からも敬遠していました。美味しゅうございました。中濃ソースが一袋。何に使うかわからないので半分ずつマカロニサラダとミックスベジタブルにかけました。美味しゅうございました。キャベツのシソ風味。たしかにシソの香りと軟らかいキャベツ。それでも美味しゅうございました。スープ。田舎のお雑煮の味でした。美味しゅうございました。ワカメ、ゆで卵、納豆、今日はありませんでしたが、シーチキン。どれも定番で私の食生活を上手に支えてくれ、美味しゅうございました。聡は、もう少し走り続けます。

“最後の晩餐”
元々死刑囚が執行前夜に食べる食事の事。ドイツ語圏内で盛んに行われていたと言われ、囚人が好きなものを食べさせたという。あるいは囚人が嫌だと言っても、ごちそうを用意し無理矢理食べさせたらしい。腹一杯で死んでくれ、というわけだ。アメリカでは州によってだが、現在もこうした慣習があり、囚人からのリクエストで多いのは、ケンタッキーフライドチキンだそうだ。

一時間後血糖値164

明日の退院打合せで、結構たくさんメール。

大日向裕実、平田優から祝退院メール。

今日も夜中、ペンライトの明かりを頼りに執筆。
がんばったよ。俺。
明日の朝、もう一踏ん張りして帰ろう。
しかし、看護士も大変だ。今日手術をして戻ってきた患者のところに、さっきから15分に一度ずつ様子を見にきている。

東京新聞、産經新聞、ブラックコーヒー、ダイエットコーク、機能食品各種。

    11:34 | Trackback : 0 | Comment : 0 | Top

いきなり入院日誌11日目 入院ライフ的な

2011.1.15 いきなり入院日誌11日目 入院ライフ的な

70,4kg

消灯時間が過ぎたが、看護士が来なかったので明かりをつけたまま良いペースで仕事をし、看護士が来てからもPCの明かりのみで資料を読んだり、蛍の光ならぬパソの光であるな、11:45まで仕事。眠剤のみあっというまに就寝、しかし体質に合うのかなほんとあっという間に寝られる、四時頃、一度目が覚め、まだ少し早いな、と思った次の瞬間「おはようございます」と看護士の声が聞こえ、6時なのだった。
充分すぎる睡眠。

体重は遂に「減少」に抵抗を始めたね。退院するまでにもう一度落ち始めるかどうか。

血糖測定
100

朝食
全粥390g 味噌汁(なす) 温泉卵(醤油パック付き) たらこふりかけ 大根の金平風(人参) 牛乳200ml

+お粥150gに。+岩田サラダ残り、シーチキン一缶、サニーレタス(塩0,5gと減塩醤油10g

実にあっさりとしたというか、朝のメニューである。こういうの日本の食卓で、ほんの3,40年ほど前まで普通の「品数感」というか「ボリューム感」だったのだが。どうだろう? 今は、朝ご飯に「冷凍たこ焼き」とか「カップスープを何品も用意,好きなものを選べる」とか「朝は冷蔵庫の中にあるものから家族それぞれ好きなものを食べる」とかが普通になってきているから状況が違うか。ほんの40年ほど前までは、こんなのに漬け物とか佃煮とかついて、ご飯でお腹を満たす感じだったはずだ。元のメニューのカロリーは530kcal。うち全粥分は、半分以上の280kcalほどある。

私の改訂版の食事。炭水化物量は少ない。45gくらい。血糖値は160くらい?

朝食 昼食 夕食 血糖
30分前  100
食後30分 168
食後1時間 152

うん。問題無し。
しかし、食事だけでコントロールだとこの量だからしんどいね。
運動できる時は食後30分に30分歩けば、30~50は落ちるから、朝食の場合でいえば、お粥を3分の2は食べられるけど。やはり薬,インスリンか。

朝の診察
「月曜日から内服に変えて悪化しないかどうかですね」
ああ、そうか。悪化する可能性もあるのか。
血液検査の結果について質問。γ-GTPが入院時より高いのはやはりこれはアルコール性脂肪肝、GOT、GPTが上がっているのは薬の影響。入院時尿タンパクが高いのは、炎症、熱のせいであろうとの事。思った通りだったので、まあ、悪いことは悪いんだが安心する。だけど血液検査なんて45過ぎたら、いくつかは赤くなるものだから,あまり気にしてはいけない。

戸外へ
10日ぶりに病院の外へ出る。といっても、玄関から一歩出ただけだが。寒い、確かに。病院ではまったく「寒さ」を感じない。このあたりが、大丈夫だと思っていても退院すると響くところ。屋上へ。昔、ここで入院中の凌平と煙草を吸った。今は、もうもちろん灰皿はない。「ここで喫煙した跡がありました。ここは・・・」そういう看板。寒いかと思ったが、陽射しが出てきて、しばらくベンチに座っていた。

ニュース
管内閣改造。
江田五月法務大臣就任。立法府の議長をつとめた人間が、行政府の、しかも内閣に属するのはいかがなものかという議論ももちろんある。わたしとしては、今の仕事に関係するが、法務大臣というのが関心事だ。法務大臣は、死刑執行を決裁する職務がある。「良識の府」参議院の元議長が死刑を決裁することへの恐ろしさも無論だし、そもそも江田さんは死刑絶対反対、だったはずだ。死刑廃止議連の中心メンバー。記者会見では「死刑というのはいろんな欠陥を抱えた刑罰だ。国民世論や世界の大きな流れも考え、政治家として判断するべきものだ」と延べている。また、人間は元々命を失う存在、急がなくてもいいじゃないか、という思いと、ただ、存廃については「勉強したい」と述べた。少なくても、これは廃止に向けての方向なのか? 世論は死刑継続、世界の流れは、一応死刑廃止である。(人口でいうと、死刑がある国に住んでいる人の方が多い) ネットでは江田さんが法務大臣を受けるべきだったか否かの投票も行われ、受けるべきではない、が圧倒的。なってよかったと思われる法務大臣に。少なくても死刑についての論議が広く必要で、そのためには死刑囚の拘置、執行について、情報公開が必要なことだけは確かだ。また、検察の体制へのメスも、その足がかりだけでもお願いしたい。難しいだろうが。
検察はそれほど「通常でない組織」である事が調べれば調べるほど、私にはわかってきている。

横澤プロデューサー葬儀・告別式
「ひょうきん族」「笑っていいとも」「THE MANZAI」の横澤さんとは、わたしは仕事をしたことがない、というのが正しい答えだろう。ただ何度も、ある時期は毎週お見かけしていた。まだ学生の頃だったと思うが、CXの「ひょうきん族」の撮影に毎回参加していた。といっても、レギュラーでもないし出番があるわけでもない。ただ、ビートたけしさんがしょっちゅう遅刻したり来なかったりする!!ので、撮影は臨機応変、よくいえばばたばたでやっていた。元々ほとんど出演者のアドリブですすんでいた番組だったけど。つまり、なんか出る機会があるかも、という感じだったのだ。番組のラスト「ひょうきん懺悔室」は、「懺悔」という言葉を一般的にしたコーナーだが、そこで×の神様をやっていたブッチー武者さんに誘われたのだと思う。結局出番はなかったが、勉強にはなった。たけし、さんま、山田邦子、鶴太郎あたりはすごかった。あと、ウガンダさんの芸達者振りも忘れ難い。横澤さんは、エネルギッシュだった。プロデューサーが番組に出演するスタイルを作ったのも初めてだったと思う。一度だけ「チャンスが来たら行かなきゃね」というような事を言ってもらった。私にチャンスは未だ来ないけれど。来たけど逃してるのか? 武者さんは、神様の衣装で喪章をつけて、葬儀・告別式に参加したらしい。複雑ではあっただろうが、とりあえず「お笑い関係者」は誰も非難すまい。
実は・・・、そう、俺、昔、お笑いやったんや!


血糖測定105

昼食
五目きしめん きしめん つけ汁 鳥肉・伊達巻き・しいたけ・ほうれん草・ネギ
バナナ 
+サニーレタス、納豆、半熟卵、ワカメ

麺だよ。麺。箸も割り箸だよ! 聖マリアンナ医科大学病院、と名が入った割り箸袋。マニアが喜びそうな。ともかく、麺なのさ。わたしは普段,一日一度は麺を食べる男なので、本当に嬉しいのよ。
メニュー書きに〈具をのせ、汁をかける〉とあり。まずは出汁に戻したワカメを入れて。うん、ちゃんと出汁をとってある。サバ節?かな。
しかし、麺が多い…。店なら確実に「大盛り」の量だ。
しかし、食べたい。久しぶりの麺。麺が好きなんだ、本当に。
しかし、涙を飲んで仕分ける。仕分け方はつい甘くなる。「がんばれマルちゃん」と心で思いながら半分以上食べない事に。正確なグラム数は,炭水化物量はわからず。
うどんはなあ、ガンと上がる、血糖値が。白米以上。バナナか、バナナ食べたら駄目だろうな。おやつへ回そう。
あ、パックの七味唐辛子がついているじゃないか。
大丈夫かと思いつつ嬉しい。
鳥肉は茹でであり、大ぶりな切身が三つほど。結構量がある。シイタケも一枚。これも甘みなどはついていない。ここに温泉卵、ワカメが加わるから、結構具としては贅沢になった。結局、つけ麺風に頂いたが、結構でございました。
納豆はサニーレタスに包んで。

冬子さん
入退院フロントに「健康保険限度額適用認定証」を出しに行く。小山が手続きしてくれたのが今日速達で届いたのだ。(送り先住所が不完全で、判子が押してなかったと、再送付の依頼状つきではあったが…) そこで冬子さんに会った! 冬子さんは、こちらに気がついて少し目線をくれて、少しだけ頭を下げた。僕も頭を下げた。なんとなく、こういうところで会う人でない気がするのだ。冬子さんは、新宿の西口で、もう長い間「私の志集」という詩集を売っている人である。決まった時間、必ず彼女は立ち続けている。ほんとうにもう長い間。「これは私の仕事ですから」
わたしがなぜ彼女を知っているかというと、近所なのだ。毎日毎日向ケ丘遊園で私の事務所の前を通り、彼女は出かけて行く。25年前から、もう何十回何百回会っている。しかし、冬子さんは不思議な人で年をとらない。いや、もしかするとよく見れば、わかるのだろうが、なんだか、わたしは、この人をまじまじと見られないのである。
今日も、逃げるように、しかし、不思議に興奮しながら病室に戻った。

朝食 昼食 夕食 血糖
30分前  100 105
食後30分 168 180
食後1時間 152 185

お、やはり、うどんは上がるな。少し量も多かったかもしれない。1時間後に上がっているのが、これは普通、まあ、許容範囲である。
14時(毎日そうらしい)
137 92
36,5分

劇団で、非常に書き方がまずいメールが、外部に流れてしまう。
がっくりする。流れてしまうともう取り返しがつかない。死刑執行と同じだ。
なぜ、自分で読んで、考えてみないのか不思議で仕方がないということはある。

篠原久美子さんが見舞。
見舞・・・


見舞・・・


見舞・・・

打合せ?

いや、確かに見舞である。すべて種類の違うミネラルウォーターとお茶を8本ももらったし、お花も頂いた。(そういえば、今回、お花の見舞は初めてだ。嬉しいものだ)

一応、病状と入院の経緯を話し、
「では、行きますか」
と食堂へ。
「8月の◯◯の会の件だけど」
うむ。そうなのだ、これがあったのだ。気にはなっていたんだが…。
結局、まだ正式には決まってないんだけど、もしかすると私にとってはエポックな仕事を引き受ける事に?
後は、劇作家の年金と保険の話。月一リーディングの話。
不況の話。一億総中流時代の思い出の話。公演企画数が減り予算が減り助成金様子見で少なくても冒険的野心的な公演がなくなっている話。すでに劇作家にもスタッフにもしわ寄せが来ている話、などなど。

年齢早見表
歴史物をかいていると便利だ。年号、西暦、年齢(今年何歳になるか)、十二支がわかるもの。わたしは演出者協会で配布される「新劇手帳2011」を見ている。しかし、この手帳の名称が変わらないのは、こだわりがある人がいるからなのか??

血糖値128

夕食
全粥390g 味噌汁(わかめ、ネギ) キャベツの胡麻和え(人参、キューリ) カブのシソ風味 青ひらすの粕漬け焼き 
+ワカメ、納豆、リンゴ4分の1(ワカヌが持ってきたリンゴを捨てるというのもなんなので。これ以上食べるとご飯をあきらめる事に) お粥は150gで押さえた。

青ひらすを調べると、ニュージーランド、チリからの輸入魚として安定してみられるとあり、ムニエル,フライに特に向く、と出てきた。うん、つまり「白身魚のフライ」の原料になる魚だな。味はまずまず。カマス、カレイ系で、それらを少しまずくした感じ。さて、リンゴがどうなるか。うまかったけどね。蜜も入ってたけどかなり酸っぱみもあって。あ、カブのシソ風味は不思議だった。生でもなく漬け物でもない、茹でた薄切りのカブとシソの風味。むう、これほどぼやけたものもあるまいという、一品でした。
納豆を食べ始めてから、腸が動く気がしている。ワカメも効果か。
そうだ、バナナどうするかなあ。昼の奴。夜一本食べるのは多すぎる気がする。

夜の点滴
夜の担当は、央ちゃん。身分証の写真は、いかにも田舎娘だが、実物はなかなか垢抜けた、つるんとした美人になっている。美人には異論もあるかもしれないが、私の好きな顔立ちだ。好きな顔立ちもたくさんあるのけれどね。
「あら、流れないわ」刺しっぱなしになっている管が詰まった。最初に水を注射するのだが、なかなか流れない。ちょっと困った顔になっている。よしよし。小さい注射器を持ってくる央ちゃん。「あ、小さい方が圧が強いのか」「ええ、流れやすいんです。あ、流れた」よしよし。
可愛いと言っておこう。
病院ライフには必要である。

央ちゃんに保湿クリームを頼む。
「病院が乾燥してるからさ、足が乾いちゃってさ、よくないいんだよ」
「明日になっちゃいますけど、いっときますね」
「いいでちゅよ」

まあ、でちゅよ、とはいわなかったか。

朝食 昼食 夕食 血糖
30分前  100 105 128
食後30分 168 180 193
食後1時間 152 185 171

やはりお粥を抑えだけはあって、この上昇率なら仕方がない。
バナナ一本と残りの牛乳100mlを。
一瞬始末しようかとも思ったが、やはりそれはなかなか難しい。これは、人間としての「本能」の問題だろう。死刑に嫌悪感を感じない人と同様、食べ物を捨てる事に生理的嫌悪感を感じないのは、人間としての「センス」の問題だろうと思う。(嫌悪感を感じるのと、死刑存続主張は、もちろんまた別の話しだ。)
だから、余計に作ったり買ったり注文したりしてはいけないのだ。
必要な分を用意し、必要なだけ食べる。残さない。これがエコなのだと本当に思う。

岐阜からお見舞いメール。

消灯後、ナースセンター横のソファで仕事。
腹減ったなあ。
我慢して寝よう。12時だ。


毎日新聞、朝日新聞、日刊スポーツ、サランラップ、ブラックコーヒー
食堂 コーヒー、紅茶

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いきなり入院日誌9日目 食事を変えてみた

と、これはリアルタイムに今、書いていますが、この入院日誌は、何度か書いたように、入院中、日記、メモが割に書いたものを、1月5日~19日、二週間遅れでアップしてます。



2011.1.13 

147 91
36,3
70,4kg
血中酸素97
あれ、体重はブレーキがきかないで、減少傾向だ。
もう少し、このまま行きそうだ。
自分の復習がてら、体重の事を書いておくと、今、だいたい理想体重に使われる指数は、BMI(Body Mass Index)で、
BMI=体重kg÷(身長m×身長m)
標準体重=(身長m×身長m)×22.0
つまりBMI22が標準とされる。
70,4÷(1,67×1,67)=25,24が私のBMI 
理想はBMI22とされ、18.5以上25.0未満が標準とされるから、私の場合「肥満」ということになる。最低でもBMI25、つまり69,7kgにしなくてはという感じだ。
しかし、これは個人差もあり、「標準」の基準は、「その身長の人が一番病気に係率が少ない体重」だそうだから、あまり当てになる物ではない。わたしは糖尿の担当医師とも話し、だいたい70㌔以下なら問題なく、それが理想体重である旨、確認している。ちょいメタボのほうが、長生きするというデータも最近あるしね。68kgを目安にしてます。もう少し。

血糖値 126

朝食
全粥390g 味噌汁(大根) インゲンおひたし(カツ節) 木の葉揚(さつま揚げ)の煮付 牛乳200ml 瀬戸風味(ふりかけ)

とここまでがメニュー。全粥を半分以上「隔離」して150g見当を食べる事にする。炭水化物は26gくらいか。
後は、独自の追加メニュー。
納豆1パック(102kcal 炭水化物10,2g)シーチキン(63kcal 炭水化物ほぼ0 なおノンオイル無塩) サニーレタス(葉 大6枚位 カロリー炭水化物とも微量)
後は醤油5gと塩0,5gの二分の一。

味噌汁が大根なので5g+さつま揚げは材料不明だが、練り物は小麦粉を使っているので案外あるはずで調味料入れると7gかな、あとインゲン、振りかけ合わせ、副食全体で15gくらい。そう、主食以外にも炭水化物少なめのおかずでもこれぐらいは、摂取しているのだ。イモ、カボチャなんか取った日には主食並みに取ってしまう場合もある。
さて、合計、炭水化物すなわちCarb量は、41g 病院食の半分までは行かないがそれに近い数字。私が最も低炭水化物でコントロールしていた頃の一日で最も少ないCarb量だ。カロリーは病院食よりアップしている。
41Carb×1,29=52,89 予想値は179

食後一時間血糖値
171
チップと針が来たので、今日から自分で計る事に。
ああ、ほぼ予想通りです。悪くない。この数字を147以下にしたいのだが。
あと、これがどのくらいまで下がるか。

朝の診察
15秒。
「だいぶいいですね」
「薬きいたみたいですな」
「なんにせよ、膿はポケットに入ってる状態ですから,完全に消えるのは何ヶ月後か。検査して、後は飲み薬で静養という感じで」
「はい」
レバミピド(胃の粘膜保護、胃の血液流れ促進)ロキソプロフェン(炎症による痛みや腫れを和らげ、熱を下げる)が、また一週間分来る。

タイガーマスク
タイガーマスク運動は、矢吹丈だの肝っ玉母さんなども登場、ランドセルだけではなく、現金やボクシンググローブ?なども送られ、まだまだ広がりそうだが、今回の騒動で、真剣に「児童施設に入りたい」と考えた大人も、今の世の中にはずいぶんいるはずだ。

ニュース チャップリンの研究家が暴行
朝日も毎日も朝刊にはのっていないスポーツ報知の報道。京都で知人の女性を殴ったと傷害の疑いで、文筆業、池内裕之(36)が逮捕された。池内は「大野裕之」の名前で「チャップリン研究の第一人者として知られ多数の著書があるとのこと。まず私はこの人を知らない。チャップリンの研究家なら知っていてもよさそうだが、わたしは生憎と存じ上げなかった。興味を引かれたのは、容疑が、「自宅で自身が主宰する元劇団員の女子大生(23)の顔を殴った疑い」であり、容疑者は「劇団員の葬儀の連絡が廻ってこなかった事に立腹。女子学生に『連絡を回さないよう周囲に呼びかけただろう』」と言って殴ったという点である。本人も「軽く一発殴りました」と容疑を認めているという。自宅での事件で、なぜ逮捕されたかは書かれたいないが、おそらくは殴られた女子大生か、周りの外の「劇団員」が通報したものと思われる。劇団員の葬儀を主宰者が知らなかったというのは事実だろうし、この「元」劇団員が、「元」になる理由との関係も妄想が膨らむところである。「軽く一発」という辺りにも「劇団っぽい仲間意識と徒弟関係」を強く感じる。しかし、これは、自分に置き換えてみると、なんだか、なくもなさそうな話で、こういうことが実際におきて報道されれば、こういう形になるのだろうな、と思う。なんにせよ、私は圧倒的に逮捕された池内某を支持する。劇団員の葬儀の通知が自分に来なかった哀しみと、その怒りで実際は八つ当たりかもしれぬ元劇団員(おそらくずいぶんかわいがってきたはずだ)へ軽く一発手をあげてしまった事の羞恥や後悔は、大抵の事を凌駕すると思うからである。

本日は、川崎市民劇稽古。
送り込んだ演出助手助手、モスクワカヌも不在。
まあ、いても結構不安なんだが。何本か各方面にメールをしておく。

血糖値11:34(これまでもほぼ同時刻)
126
これ考えてみるとほぼ食後3時間血糖値だな。まあ優秀といえる。もう一時間食事が遅ければ、つまり13時であれば、もう少し下がっているはずだからだ。
この分だと多分食後二時間前にピークに達し緩やかにカーブを描いて下がっているだろう。

池上彰氏、3月一杯で全てのテレビ番組を降板。ジャーナリストに専念という。うまいタイミングで引いた。なかなか出来る事ではないし、本当に実直か本当に頭がいいか。

昼食
全粥390g すまし汁(青菜+ワカメを) ほうれん草ソティ 若鶏ワイン漬け カリフラワーサラダ(キューリ、人参)、イエローピーチ
+サニーレタス 葉っぱ大5枚くらい ゆで卵S
食後ミルクティ牛乳100ml入り。

粥はやはり150gほどで。ミルクティを入れても朝より少ないくらい。
175~180ぐらいで一時間後に推移しているだろう。
炎症が治まってきて、どのくらい空腹時の数値が落ちるか,今後は様子見。

食後一時間血糖値
182
さて、夕食前が100まで落ちてくれると今後の方針がたてやすいが、どこまで落ちますか。

バブ
バブ買ったよ。バブ。今日はラベンダーで、ダブルでつかうんだ。あまり洗うことに執着せずにゆったりつかるつもり。

138 85
36、6分

しかし、「向こうの住人」以外は、皆、ガンのようだな。この病室。放射線治療中。それか喉頭がん手術後、などなど。皆、ガンになるのだなあ。

4回食堂横のラウンジで、執筆。寒くなってきたので二時間で引き上げ。

血糖測定
119

夕食
全粥390g 味噌汁(キャベツ) モヤシの胡麻醤油和え(キューリ、人参) さばの香味焼き(ネギ、大根おろし) パイン缶 
+乾燥わかめたっぷり、ツナ缶(ノンオイル無塩64kcal)、サニーレタス、納豆1パック。

いや、満腹。満腹。ちょっと食べ過ぎたかと思うほど、満ち足りた。
これで600kcalほどで、普段からこれならずいぶん安上がりで健康なはずなのだ。
サニーレタスを買ってきた事で、「丸尾がどんな感じで一人で病室でサニーレタスを食べるのか」という「俳優的想像力欠如」を指摘された小山だったが、反省しつつも「ツナ缶と合うと思って」と一応自分なりの想像力を発揮していた事を主張。試してみるとなかなかに悪くない。サニーレタスの分量とツナ缶の消費量に疑問は残るが、つまりかなり多いサニーレタス…、今日の食事では、レタスの上にツナをのせ、巻いて食べるという、病院ではなかなかできない「イベント食」が楽しめた。
粥は相変わらず150~180gほどのみ食べる。これ、カロリーにしたら、セブンイレブンのツナマヨ握りの、4分の1にいかないくらい。
しかし、サバ、ツナ、納豆、野菜に粥。これ、アスリート食じゃん。
恐らく178~188まで上がるはず。

食後一時間血糖値。
183
明日の朝,昼もこの数値が続くなら、インスリンを自分で打つことにする。
インスリンを定期的にしばらく打つ事で、膵臓が元気になり、あるいは「毒素」が抜け、血糖がよい値で安定する事はよくあることで、私も経験している。

消灯後、パソコンの明かりを頼りにベッドで資料を見ながら執筆。二時間。
さあ、寝よう。明日は朝から血液検査だ。

薬を変えて痛みがだいぶなくなった。
看護士が「先生が言ってたよ。入院した時から『劇的な』回復だって。

よし、俺は『劇的な』男だ。
台本も書ける。

寝よ寝よ。


スポーツ報知、毎日新聞、朝日新聞、紅茶パック、梅昆布茶、バブ、週刊モーニング、軽石、歯間ブラシ、水、お茶

    23:12 | Trackback : 0 | Comment : 0 | Top

いきなり入院日誌8日目 血糖調整とサニーレタス

2011.1.12


告白する。私は、夜中にウエストバッグの片隅にあったあめ玉をなめた。なめたどころかガリガリした! しかも2ヶ!! 救いはのど飴だった事だ!!!
※のど飴なら少し体にいい気がするから…。

ラニョミリとのぎひろこさん、篠原久美子さん、石原叔子さんからお見舞いメール。
ほか仕事関連のメールたくさん。ちょっといやね。

70、9kg
36、4分
体重はいよいよ「抵抗期」に。それとも飴かよ。

平日の売店は、最近営業時間が変わったのだが、朝7時から夜11時まで。
「あいててよかったあ」 品揃えは良くないが、仕方ない。コンビニが入っている病院もあるようだけど。

スポーツ新聞は、日本ハムの斉藤佑樹投手の入寮記事が一面。「持ってる男」は偉い騒ぎだが、いつまで二軍の合宿にいるのか。

血糖値
142
インスリン無し。

先生と話す。今日から、薬が変わるそうだ。ようするに広範囲の菌に作用する薬からピンポイントにということ。
血液検査は、ほぼ通常の人と同じくらいの数値になっていて大変よいとの事。
ただCTの結果、まだ首に膿が残っている。ポケットの中に包まれているような状況になっているらしい。これをう喉を開いて出すか、新しい薬によっておさえ、自己吸収するのを待つか、そしてある程度大丈夫なら退院し内服液で治療するか。
そういうところらしい。現在はステロイドは使用せず、抗生物質のみとの事。
血糖値が高いのは、薬ではなく、炎症のせいとそれから入院していることによる運動不足のせでいはないか、とのお話。
了解し、声帯の検査と眼底検査をお願いする。一入院一疾病の原則があるからこちらも無理は言わないが、できることならとお願いし、検討してくれるようだ。
血糖値の調整について。インスリンの量を増やすのは消極的らしい。院内で低血糖も怖いのだろう。
「食べ物は、病院食はもうあとはCal減らすしかないんですよ」
仕方がない。カーボ計算でコントロールしているの糖尿病諸君の理解度は低く、道のりは遠い。
「ま、できないんじゃ仕方ないですね」
「まあ、丸尾さんはお詳しそうですし、ご自分である程度食べ物を調整くださって結構ですよ」
これを言質を取るという。
早速。

朝食
全粥390g 味噌汁(麩、ネギ) 若鶏の二色巻(人参、インゲン)、キュウリの甘酢、たまごふりかけ、牛乳200ml

お行儀悪だが、こうするのが一番確実に遂行する方法。粥の半量を最初に「隔離」してしまう。この時点で「捨てる」という手もあるが、さすがに忍びない。だが、医者から厳しくダイエットを言われている人なら、外食の際には最初から量を減らしてもらうか、出てきてしまったときには、「捨てる」位の覚悟も必要だ。なんせ、あれば食べちゃうから。
全粥390gは、カロリーにして約280kcal、炭水化物73gくらいのはず。半量で、140kcal、炭水化物35g。これでだいたいコンビニのおにぎり一個くらい。
さて、予想としては、血糖値は+60 200~210になるのが、私のパターンだが…。

朝の診察
ファイバーで声帯を見てくれる。喉より奥へカメラが行く感じで、なんどかえずく。
「うん。なにかできているとこか、ガンとかそういうことはないですね・・・」
いれかわりたちかわり。
「なんかさ、溝みたいなのあるでしょ」
「ああ」
「違うかな」
「ああ、ありますね」
溝?
「タバコや声を出す仕事ということもあるかと思いますが、声帯の筋肉が萎縮している感じですかね。だから、こうぴったり合わさらないで、もれるというか」
まあ、そうなんだよ、昔から。
「70過ぎてのお年寄りなら珍しくないんですが。若いですからね」
若いんだよ。
「退院してからですが、一年に一度ぐらいは、耳鼻咽喉科で見てもらったほうがいいかもしれないですね」
そんなものか。まあ、ガンじゃないなら良かったよ。

「やはり糖尿だから治りにくいですね。僕らだったらぼう治っているかもしれない。それから、膿がある場所が薬が届きにくい場所なんです。今日から薬をかえてどうかですね。金曜日に検査ありますから。それ次第で週末退院か、もう一週間か」
結局、暫定的ではあるが、一応、これが今後の予定だ。どうせ24日の稽古前には駄目だと言われても退院するのだから。今は、仕方ない。
劇団のメーリングリストに状況を流す。

食後一時間血糖値
239
お、予想より若干高いか。もう少しデータは必要だ。

看護士さん来る。手にビニル袋。吸い殻。一つ一つのベッドを廻りながら。
「みなさんにお知らせです。トイレに煙草の吸い殻がありました。病院内は禁煙です。お願いします。もし、見かけたり、おかしいと思ったら、教えてください。直接注意をしなくてはいけませんから。よろしく、よろしくお願いします」
入院後は、煙草は吸っていない。時々、吸いたくなる。

点滴の針の差し替え。
三日に一度針を差し替える。そういえば、糖尿で入院した時も、採血のために利さしっぱなしだった。これは先生の仕事(医療行為)。また少し話を聞く。「遅くても22日には退院したいんですが」「恐らくそこまではかからないでしょう。しかし、完全に痛みが取れてというわけにはいかないですね。恐らく経験から言うと3ヶ月ぐらいは痛みが残ります」「ええ?!」「口から針が届いて膿が出せる場所ならいいんですが。薬でおして、自力で治すのを後押しする形ですからね」「切開は考えていない?」「やはり体を開くのはリスクですから。この状態なら考えていません」「なるほど」「退院後、もっとも気をつけないければいけないのは、風邪です。再化膿にもなりかねません。だからタイトロープというか、結構大変ですよ」
俺、大変だ。退院しても、これは節制しなくてはいけないということか。

唐突にだが、バイク買おうかな…。

血糖測定
146

さて朝食時は
空腹時142
食後一時間239  +97
インスリン無し。
炭水化物1gあたり、1,29アップ

計算で行くと、55アップだが、落ち着く傾向と、昼食のメニューの主食以外の炭水化物量を見てだが、おかずに、よるなあ。

仕事をしながら、うつらうつら眠り込んでしまった。時おり、急激に体が休息を求める気がする。

昼食
全粥390g 蒸し鶏の冷製(レタス) 切り干し大根の煮付け(シイタケ、人参、ゼンマイ) 温麺(素麺、三つ葉) 

さて、この食事の炭水化物量だが、煮付けや汁の味付けに使った「甘み」がなんであるのかでずいぶん違う。砂糖なのか、いわゆるパルスイーツのような糖分が少ない甘味料か。(私は普段、ラカンカSという血糖値に全く影響しない砂糖を使っている)
全体では一日1600kcal、炭水化物量220g。今日の昼食はカロリー、514kcalはデータがある。病院の食事は、朝と夜が若干重め。どちらかというと朝の方がカロリーが高い。夜はねるだけだし、朝まで14時間も絶食だから、これはまあ正しい。

一番、炭水化物がありそうなみかんは、「おやつ」に回すとして、
みかん中61kcal 可食部132g 炭水化物15g (みかん100gに12g炭水化物有り)

全粥100g71kcal 炭水化物15,7g 

全粥半分30g+温麺5g+切り干し大根10g(半分が炭水化物なんだよ、栄養あるけど)
ですかね。外、微妙な物は無視。ということは、
炭水化物45g×1,29 58アップ。
212検討だろうか。
これを超えるようなら、ご飯をもう少し減らすか、運動するか。インスリンを増やしてもらうか。
が、なんにせよ、お粥のデータがないからなあ。GI値は絶対高いはずだから、血糖も上がりやすいと思うが。

食後一時間血糖値
208
予想通りでした。

風呂。
入院以来、一週間振りの風呂。
ごく普通の家庭用の浴槽。
狭いが、心はゆったり。
風呂の札が出ているとか出ていないとかで、風呂の外で誰かが騒ぐ、病室に帰ってきてからも、その話が出る。不愉快。人の久しぶりの至福の時間をなんだと思っているのか、と思わずきつい口調でやり返してしまう。札が所定の場所になく、ナースセンターに断って、入っていてくれという指示で入ったのだ。

眼科からコール。今朝、頼んだ「網膜症の診察」が早速。
病室を出ると、ちょうど見舞いにきてくれた、ライオン沼田朋樹、ドロシー荒木由可、カカシ古越千賀子に会う。お茶代を渡し、食堂で待っていてくれと頼む。
3階眼科でまずは視力検査。レンズを入れれば1、2視力が出る。ホッとする。いや、実際見えなくなる日は来るのだ。「ちょっとメガネの度が強いですね、もう少し弱い方が楽にかけられるはず」とのこと。遠近両用サングラスなんだが、近くを見る時は外す事が多いものな。よし、作り直そう。目は大切。

目薬を入れて瞳孔を開く。その間に、食堂へ。
沼田は大人になったなあ。後の二人も旅を経て成長した気配が分かる。
演劇者は、旅をすると成長する。人生にも役者にも旅は必要だ。
来年の彼らの予定は、まだ決まってないらしい。
がんばって、とにかくさ、芝居をやれよ。
3月の「大打上げ」の話などする。

眼科に戻り、眼底検査。
「うーん、写真とろうか」
写真を撮り、再び診察室へ。
「このあまりはっきりしない白いところあるでしょう」
と女医さん。
「ありますね。」
「ここが虚血かも。つまり血が通わなくなっているところ」

糖尿は血液の病気であり、血管の病気であると言っていい。流れにくくなる。つまりやすくなる。そうなると毛細血管は最初にダメージを受ける。目は毛細血管が外にむき出しになり縦横に走る器官。毛細血管が詰まるとどうなるか。体は、必死にそこに血液を供給するため、新しい血管を作る。いいことのようだが、この新しい血管というのがやばい。もろくて出血しやすいのだ。眼底出血。下手をすると大出血して、失明につながる。なんにせよ40代の失明の原因のトップは糖尿病だ。つまりそうなる前に、悪いところをレーザーで焼いちゃおうというのが治療。
それをやるかやらないか、の検査。
ちなみに私は7年くらい前から眼底出血はあり。検査の度に、もう少し大丈夫と言われてきたが、今回ちょっとさぼっていた検査をやってもらったというわけだ。
20年糖尿病で、目がこの状態というのは、実は進行は遅い方で、がんばっていてえらいえらい、なのだ。ただ若い頃から糖尿だからなあ。五十で発病したら、30年もてば、もう80で後は死ぬのをまつばかりだが、こちらはもう少しなんとかもってほしい。

「近いうちに、造影剤入れて検査したほうがいいかもね」
「ああ、あの結構辛い検査ね。世界が真っ赤になる奴」
「うん。詰まっている血管があるかないか調べるのね。多摩市民病院でやるなら紹介状を書くわ」
「よろしくお願いします」
そう、退院したら、一度糖尿の方も、きちんと検査に行かなくてはならないだろうし。

「とにかく、今なら失明ってことにはならないと思うから、定期的な検査を」
「半年に一度?」
「いえ。四ヶ月、いや三ヶ月に一度」
そうか。

155 103
36、5分

和田と売店の帰りに会う。今日は事務所番で諸々報告。この後また帰ってバイトまで作業するはずだ。
「小山と会いましたよ。和田さんが来るなら来なくてよかったのにって、大慌てで行きましたよ」「和田に電話してから来いっていったのになあ」「遅いんですよ、さっきですもの電話」
和田は、DM文書のチェックをしてもらいに。あと郵便物を持ってきた。(ねんきん定期便、コピー機リースの請求、それからアマゾンで購入していた資料「ギロチンの祭典」)。
川崎市民劇の台詞について質問に答え、死刑執行人の参考図書についても答える。
事務所の作業に、今日見舞いでもらった果物を持っていってもらう。

小山の荷物はどんと放り出されたいた。「時間がないので行きます」と付箋。
明日からの食生活改善のために、ゆで卵、シーチキン、乾燥わかめ、納豆、そのまま食べられる野菜を頼んだのだが、「そのまま食べられる野菜」は「サニーレタス」だった。確かにそのまま食べられるが、そういう意味で言えば皆そのまま食べられるのだ…。

売店で、小分けになった、減塩醤油、塩を買う。調味料。病院にいると、ほんと、普段はたくさん使っていることがわかる。一度「かける」のをやめて、すべて食べ物を漬ける方式にしてみると、家でもよくわかる。これはK女史に教わった。彼女は、だから太らないんだと思っていたが、最近はTwitterを見るとさすがに。別要因なのだろうか…。

血糖値
108
おお、普通だ。食後、落ちるのが早くなってるのだろう。もちろん絶対的な糖質量の制限がきいている。
もう一食、この夕食は先ほどと同じパターンでせめて見よう。
となると160~170で収まるはずだが。
そうなれば、明日から、もう少し炭水化物の量を減らしてタンパク質と食物繊維の量を上げる食事でなんとかなるはずだ。

夕食
全粥390g 味噌汁(茄子) ナムル風(青菜、キャベツ、春雨) 大根のレモン漬 牛肉とピーマンの炒め(タケノコ)

また行儀悪をして、お粥を半分よけてから食べ始める。大根のレモン漬は、どうなんだろう。何ともしまらない味だ。もう少しさっと歯ごたえを残して漬ければ、メインに合ったかもしれない。ナムル風か。いいんだけれど、ものすごくがんばってかいでみたが胡麻油の香りはせず。無理にナムルと言わなくても。中華風の炒め物はようございました。牛肉、くずみたいなのが少し入ってるだけなんだけど、久しぶりに食べると、なにか力がつく気がするのね。昔の日本人は「薬食い」を称して牛肉をやったそうだが、そんな感じか。
朝と夜の牛乳とみかんがあるが、これは食後血糖値を測ってからの楽しみとしよう。

NHK、S氏からメール。ラジオドラマサバイバル1月24日放送開始に向けて、「スタジオSE」作業は順調との事。これは、SE、つまり効果音を、スタジオで台詞にかぶせて行く作業、だったと思う。中には、生音をこの番組のためにわざわざ録音した物が相当あるはずだ。楽しみだが、それまでには退院できるんだろうな・・・。
NHK-FM青春アドベンチャーは、月~金 午後10:45~11:00 
「サバイバル」は、1月24日から10回連続放送。

「今日も私なんでお願いします」
今日も夜の担当はデブだが気のいい看護婦桑原。
夜の点滴をセットし(点滴が一日2本だけになった!!)、「血糖値はいつ測ります?」
「あと10分後で。ああ、自分でやってもいいよ」「ううん、やっぱり来ます。自分の測定器は?」「持ってきてるんだけど、チップがないんだよ」「こっちで発注できる物ならしときますよ」
いい奴である。

食後一時間血糖値194
(空腹時108 予想値160~170)
ああ、こんなものでしょう。これはお粥の分だね。お粥を減らして、外の炭水化物とタンパク質に明日からは、少しシフトしてみようと思う。
でも、やはりこれだとインスリン2単位打つというのが、まあ、ベストだね。
そういえば,インスリンは家におきっぱなし。持ってきてもらうか…。



しかし、今までも眠剤飲んで寝る事を考えなかったわけじゃないが、数少ない経験から言えば、体に合わない感じがしていたし、体に悪い感じがしていた。「精神を病んでいる人が使う」という固定観念もあった。しかし、こんなに毎日眠れて、朝から仕事が出来るなら、これからも使うというのは手だな。酒を飲むのは、半分以上は飲まないと眠れないからだし、それが、様々なマイナスを自分に引き起こしているのもわかっていることだから。

36、6分
血中酸素98
そういえば、昨日より喉が痛くない。
新しい点滴が効いているのだろうか。


なんだか腹が減ってきた。
いかんなあ。
今、「死刑」の話を書いているのだが、死刑囚が収容される「拘置所」の食事時間は、朝8:30 昼11:30 夜16:30 だそうだ。夜食やお菓子を食べる自由もあるそうだが、いかにも夕食は早い。

消灯後、ナースセンター横のソファで仕事。二時間。
座り心地が案外良くはかどる。
例の感じのいい看護婦が「明かりつけましょうか」と私がいる側の廊下の明かりをつけてくれた。
台本を書く上で「やったぞ! くそったれ!」という思いつきが二つ。
やったぞ! くそったれ!


朝日新聞、東京新聞、日刊スポーツ、スポーツ報知、減塩醤油5ml×10袋、塩0,5g×10袋、シャンプー、爪切り、食品成分表2011


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いきなり入院日誌7日目 婆さん婆さん

2011.1.11

一度覚めただけか。
6時前にすっと目があく。
窓から一番遠い席で、しかも、前の病院のように、カーテンをさっと看護士があける習慣がないのが残念だ。
が、悪くない目覚めだ。
元々、酒を飲んでいなければ朝は強いほうだ。
眠剤は、もう少し悪い眠りをもたらすイメージがあったが、薬があっているのかもしれない。
スローハイム。

それにしても、喉は痛い。良い目覚めの後、じわり痛みがやってきた。
すぐにロキソを飲む。しかし、痛み止めをこんなに常用して大丈夫なんだろうか。

夜、坂手洋二氏から見舞い電話が入っていた。海外にいるらしい。
坂手さんは、稽古やってなきゃ海外だな。しかし、丈夫だ。うらやましい。

SPACの安田琴子から見舞いメール

70、9kg
パジャマを着たままの体重。ということは70kgは切りましたか。やれやれ。
初日が、服の分をぬかし、73kgぐらいだったから入院して、一週間で二㌔減。最近の不摂生さがよくわかるね。
このまま入院していると、あと一週間で一㌔は落ちる。

そういや、昨日夜中ベッドから転げ落ちたようだ。
あれ、なんだったのかなあ。眠剤の影響があったのは間違いないな。ベッドに立ち上がって、なにしようとしてたんだろう?
そういえばベッドに立ち上がっちゃいけないって何度も言われてた。
仕方ないだろう、狭くて荷物を上にしまってるんだから・・・
「あれ? 足が浮いている、あれ、おかしいな、床が近づいて・・・受け身とっとくか・・・」
三人くらい看護婦が来る気配。朦朧としているが、恥ずかしいので、来る前になんとか起き上がり体勢を整える。
「大丈夫ですか」
「大丈夫。ちょっとつまずいただけさ」

実際、大丈夫さ。

採血
ついでに血糖測定
159

朝食
全粥390g 味噌汁(菜っ葉) かにみそ(チューブ) キャベツの炒め煮 シーチキンとネギ(醤油パック)

シーチキンとネギとは、なんじゃろかい? とお思いだろうが文字通り缶詰のシーチキンと刻んだネギである。メニューにはなく、本来は「納豆」 つまりは代用食だ。
「喉が痛むけん、納豆は食べ切らんもんね。ネバネバが喉に悪かとよ、はりつくとよ」
と賄いのおばさんが言いながら、わし用にシーチキンの缶をあけ、ネギを刻んだのではないか。
「でも、シーチキンもおいしかもんねえ。ネギばたっぷりつけてあげましょ」
お粥は、三口のみ残す。

朝の診察
入院時に最初に診察してくれた先生。
「ああー、全然良くなった。先生、どうぞ」
おお、これは「教授」だな。ついに教授のご診察か。
「うむ、いいね。きれいになっている。君もみてみなさい」
と、さらに若い医師へ。最初の先生,取り繕うように、
「あ、すいません。確認のために」
いやいや、いいってことよ、それがいい医者を育てるならさあ,大学なんだし。
「無理をされましたか」と教授。
急激にひどくなり過ぎとの意か。
「いや、それほどは・・・」
「ふむ。糖尿はないんでしょ」
「あります。あります」
カルテ読むように。
「糖尿は万病の元。お気をつけ下さい」
は。ははッ~。

トイレ
にわかにモヨオスが、トイレが満杯。
この病院は部屋にトイレがない。10ほどの病室があるこのブロック,トイレは一つ、大は二つ。
そういうところが古い病院なんだが、そうも言っておられず、4階に走る。
一般トイレがあったのを思い出したからだ。運良く空いていたが和式。
ままよ、となんとか苦悩を脱する。開放感を味わいつつ、つらつら考えるに、しかし、なんだかんだいって病室のトイレは、全部ウォシュレットなんだからすごいな。
たしか最初に入院したとき、8年くらい前。あのとき、ウォシュレットだったのは、少し驚いたもの。
できたばかりの病院だった。

「お隣さん」は、病名はわからぬが、口がきけない。小さなボードに必要な事は書いてコミニュケーションしている。顔が会えば、にこやかに必ず頭を下げてくれる。もう60はずいぶんすぎているだろうか。
「体を拭きたいので、カーテンを半分しめてもいいですか」
部屋の掃除後、どのベッドのカーテンも全開され、大きな窓から日光が部屋全体に降り注ぐ。
皆がカーテンを閉じている状態では、まったく陽光が届かないベッドにいる私が、この状態を楽しんでいるのを感じてくれたのだと思う。
こういう人ばかりだと戦争は起こらない。
もちろん、「ええ、どうぞ」とカーテンをしめた。

10時オンコール CT検査 ついでにコインランドリーを使おう。
一階の画像センターへ。入院時以来。
オウンコールなのに40分待たされ、造影剤注入の後の処置、同じ事を2回もされるなど、段取り悪かったが、無事終了。造影X線検査(CT)というやつ。
頚部、胸部の膿の状況を調べる。
考えてみれば、初日はこのCTの検査台に横たわるのが一苦労だった。首が痛くて、自分の右手を後頭部にあて、頭を支え、左手を床につき、筋肉を使い、ゆっくり肘を曲げなが、体をゆっくり沈めて行く。
もう家にいた時からそうだったのだが、そうしないと横になれなかった。看護士が驚いて「器用ですねえ」と言ったが、言う前に手伝え。
今日は、もう大丈夫だった。
やっぱり、人間は体だなあ。

血糖測定
152
2単位
「並」になってきたねえ。
しかし、これでも2単位なんから、まあ、最初から「血糖安定」までは考えてなかったってことだな。
食後一時間血糖値を測りたいと頼む。

昼食
全粥390g 味噌汁(なめこ、ネギ) 錦糸和え(錦糸卵とほうれん草) 銀ダラ照り焼き イエローピーチ(袋入り2分の1)

むかし、知り合いの中国人に「一人でご飯を食べるなんて! 何を考えてるあるか」と言われた話は、どうも昔の入院日誌でも書いた気がするが、これが、実は「ゆっくり」食べる一つのコツである。
人と話しながら食べる。その伝で行くと、漫画や新聞を読む、テレビを見る、も悪くはないのであるが、上質なおしゃべりには適わない。
さて、誰も食事時間に来てくれないので、私の場合、今はこの手は使えない。
その前に「ゆっくり」食べるとなにがいいのか。
血糖値が上がりにくい。これはわれわれ糖尿病患者は無論だが、一般の人でもこれによって、更なる空腹が防げ食べ過ぎの防止になるし、もちろん、糖尿病予防の意味もある。
また、胃や消化器官への負担が軽くなるということも。
そして、これは上記と同じ理由なのだけれど、「お腹がすかない」
早く食べると、ガァと血糖値が上がり、それを急激に下げようとインスリンが大量分泌され、一時的に低血糖になります。低血糖になると、これは抗い難いぐらいお腹が減ります。
人間の種、生命として生きようとする指令なので、これは仕方がありません。お酒を飲んで、ラーメンが食べたくなるのはまったく同じ理屈です。(お酒を飲むと低血糖になるのです)
だから、まあ、飯はゆっくりですが、まずは、よく噛むこと。
なんだよ、かもしれないけど、これは回数を数えるという感じではなく、味わう、という感覚で。
今日なら、一口味噌汁をすする。「あ、たしかになめこだが、さすがに赤出しじゃないな」
お粥を一口。「相変わらず味はしないなあ」
次は錦糸和え。「あ、胡麻がいい味してる。ほうれん草も甘い」 
銀ダラは「もう少し甘い方が煮付けはやっぱりうまいけど、いいんじゃない銀ダラ。ああ、しっぽの方だからか、繊維が太い。味がシミ出てくる」 
少量を一口。どれも飲み込むまで、次のものを口に入れてはいけません。そんなによく噛もうとしなくても、「味がすれば」いいんです。
口中咀嚼で混ぜ合わせは、東南アジア系のごくごく普通の食べ方で、自分なりの味覚を育てる重要なプロセス。
最近の子どもの中には、これをしない子もいるよう。ご飯はご飯で最後に食べる、とか。
口中咀嚼混ぜ合わせは、簡単に言えばおかずを食べて、それが口の中に在るうちにご飯を食べる、私たち日本人がずっとやってきた食べ方。塩の加減や組み合わせも自然に調整。
これは素晴らしいことなのですけれども、これを、少しだけやめる。やめてみて、一つ一つの味を確かめてみよう、というわけです。
と、いいながら、次は、組み合わせを楽しむ。
ほうれん草の胡麻和えとお粥か・・・。案外悪くないね。
なめこの味噌汁か。どちらかといえば、お粥を落とし込んでスプーンですくって食べたい・・・
こんな感じか。これも、よく噛む、味わう。回数を数えるのではなく、噛んでいるうちに、だいたい味が、2回、あるいは3回変わるので、それを楽しみに確認する。

それから、お茶を飲んだり、半分ぐらい食べたら、ちょっと休んで、食材のメモをしたり。
まあ、こんな感じでも、この量なら20分ほどで食べてしまう。でも、それぐらいなら充分、ゆっくりだ。
あ、それから、食べる順番も大切。食物繊維の多いものから。炭水化物は後。野菜、キノコ、海草類をまず食べるだけで、私の経験から言うと同じCalでも、血糖の値は、10~20は違うと思う。

さて、今、書いたのは、医学的見地には基づいていません。もちろん、たくさんの本を読み、医者の話を聞き、アメリカの糖尿病学会のHPなどものぞいていますが、基本的には、これまで20年の糖尿病患者体験、それから「料理人」「離宮のタルト」「ダイニング・キッチン」や「Life Cycle」などの病気や食べ物の話を書いたときの取材や勉強からのもの。

食後一時間血糖値
223

ああ、やっぱりあるなあ。ここの食事の一日の炭水化物量が220g 一食ごとにばらつきはあるだろうが、主食の量は同じなので、一回約73g 
ちなみに血糖値は血液の中の糖の量。だれでも食事をすればあがるのだけれど、インスリンというホルモンがそれを下げる。下げないと血管が痛む。インスリンが出ないか、効きにくいか、それが糖尿病。血糖値が下がらないと血管が痛む。痛みすぎると、失明、腎不全、壊疽などなどが最終局面の合併症。糖尿という病気じゃ死なないけど。いろいろとまずいことがおきる。歯周病との関連、EDもあるな。血液と炎症の問題が起きる。
で、食事が重要。これ次第で上がったり余り上がらなかったりが血糖値。最大要因は炭水化物量。つまり主食とか、イモカボチャ類とか、甘いの、砂糖系だね。これを栄養素として取り込む能力にかけてるわけ私は。まあ、これ自体は、近視みたいな、病気というより、個人の特性だと思うけど、メガネみたいな便利なものがないし、だんだん進行するから面倒なのであるよ。糖尿病の進行を止める薬はないからね、いまだに。治らないし。
合併症がおきる前に、うまく寿命がくれば拍手ものなのだ。


さて。
お粥だから上がりやすい(消化されやすいものは血糖が上がりやすい!)ことはあるが、1単位で血糖値を18下げるはずの私の体から考えると、食事で、107は上がっている事になる。炭水化物取り過ぎと、これだけ食べるならインスリンが少なすぎというところ。食事したら上がるのは当たり前だが、せいぜい70ぐらいのあげ幅にしたいよ。ということはやはり後40くらいは下げたいなあ。
炎症と薬により、まだ空腹時血糖が高いが、(今回は152、本来は100以下にしたいところ。正常の基準境界線は110)、少し下がってきた。
夜もう一度はかる結果と、これからの治療方向次第で、インスリン増やしてもらおう。
空腹時血糖を後50下げ、食後一時間血糖と空腹時の嵳を70までに。食後空腹時血糖の値を、150くらいにしたいところ。

132 84
36、5分
血中酸素98
今日も担当は、でぶだが気のいい看護士、桑原だった。
「ロキソってさ、解熱剤も入ってるんだろ」
「入ってますね」
「じゃあ、やっぱり俺多少は熱があるんだよな」
「そうです。首もやはりむくんでますし」
「いや、これは太ってんだよ。ははは」
「そんなことないですよお」
桑原、いい奴である。おまえは太ってるけど。おれは痩せてきたけど。
「(喉を覗き込み)丸尾さん、舌洗ってます?」
「今、これ飲んでるからだろ。(ミルクティ)」
「あ」
「洗ってるよ。専用ブラシでさ」
「ごめんなさい」
いいやつである。

○婆さん
入院生活で、自分の洗濯物を一人たたんでいる時間というのは、相当わびしい時間の一つであるに違いない。
わたしが、院内のコインランドリーに行き、そんな事を思いながら、乾いたシャツやらをたたんでいると、となりから「まだかねえ」という声が聞こえる。
白髪の婆さんである。
着ていたパジャマは病院支給のものだから入院患者に違いない。(支給のパジャマは毎日新しくしてくれるがお金を取られる。) 

「婆さん」
「はい」
「乾燥機か」
「ああ」
「もう少しだよ。もう少しで止まるから待ってれば」
「百円しかいれてないのにねえ」
「だから、もうすぐさ」

しばらくして乾燥機が止まった。婆さんが取り出しながら言う。

「ああ、損だねえ。あんたみたいにいっぱいあればさ、いいけど」
「え。ああ。ためてるだけさ」

夜中に汗をずいぶんかく日が続いたので、たしかに私の洗濯物はそれなりだった。
見ると、婆さんのは、たしかに股引やらババシャツやら、ほんの2、3枚のようだ。
パジャマは支給だし、そんなものなのだろう。
椅子に座って、それをゆっくりとたたんでいる。

「ほんと、損だねえ」

なんだか、泣きそうになったが、
「じゃあな、お先」
というと婆さんは、
「はい。ありがとうさんでした」といった。

食堂で執筆。
コーヒーと紅茶で3時間。
「向かいの住人」が奥さんとスパゲッティを食べていた。
こいつは糖尿じゃなさそうだし、まあいいか。

血糖値
116
インスリン無し。
えらく急に下がったもんだが、食堂で体が冷えていたため、という可能性がある。実際、今でもかなり寒い。氷風呂に入ってから血糖を測ると数値は低くなる。寒いと体はまず糖をエネルギーに代えるから。
食後の血糖値だな、問題は。

15日からの食事選択メニューの用紙が置かれている。
相変わらず一日1600kcal、主食は全粥…。
しかし、多分、粥じゃないと喉通らない気も確かにする。
従って、朝飯はパンはチョイスできず。
おお、昼に「めん」の日があるじゃない。きしめんか。きつねと五目ですが、これは五目でしょう。
今週は魚チョイスが多かったから、少し肉っぽくいってみますか。
しかし、青ひらすってどんな魚だ? 
うん。ここはすき焼きチョイスで。
さわらの塩焼きは、鳥肉の味噌焼きに。
魚のパン粉焼きは、チキンかレーソティにしよう。

食欲が出てきたのは、本当に安心だ…
しかし、いつまでいることになるのか。

「おとなりさん」が話しかけてきた。人口声帯なのかな。
目の前にきて、ふがふが言っているので?だったが、そのうち
「丸尾さん、ちょっとだけはなせるようになりました」
「よかった」

夕食
全粥390g スープ(大根、ネギ)白菜と人参の和え物 トマトサラダ(サニーレタス) 鳥肉のチーズピカタ+人参の甘煮 サウザンドレッシング一袋 中濃ソース一袋(ピカタ用?)

ああ、入院時のテレビは「欲望増幅装置」だとわかっていたのに、CXのニュースを飯時にみてしまった。「うどん特集」ああ、食べたい、ボロネーゼうどん、食べたい、チャーシュー入り豚骨味のうどん、食べたい食べたい食べたい、稲庭うどん、それから讃岐うどん。うどんうどんうどんうどんうどんうどん。
私ほどの麺好きが、そういえばもう一週間、まったく麺を食べてないんだ、そういえば。

本日は本年2回目の川崎市民・郷土劇の稽古。どうだったであろうか。
夕刻、あさやさんにメールしたところ、「ベッドでも演助やってるんですね。この際少しでも休息を」

食後一時間血糖値
263
ふむ。やはりさっきの空腹時血糖は寒かったからだ。
37、2分
ちょっと上がった…
氷枕がほしいかきかれたので、欲しいという。
そういえばもう何回もつかっている。病院は暑いし、寝やすいのだ。

毎日深く深く、「死刑」と「国家」について考え、それは否応なく「個人」に向かっていく。しかし、その個人は、どうしようもなく、実に「自分個人」や、ごく近しい周囲の「個」であることに驚いている。まさに「具体」に体を向け、羅針が指し示す。まっすぐ向けきれよ。俺。体も心も耐えられると良い。


日刊スポーツ、東京新聞、日本茶ティーパック、フタ付きレンジ対応コーヒーカップ、鉛筆削り。
食堂
コーヒー・紅茶
    18:27 | Trackback : 0 | Comment : 0 | Top

いきなり入院日誌6日目 食欲は復活

2011.1.10 

みかんか、みかんなのか。
母親が、いらないというのに置いていったみかん。
「食べられないんだから」
「みかんぐらいねえ・・・」
「それが、俺の病気には致命傷なんだよ」
「・・・」
「ああ、じゃあ、置いて行ってよ。誰か来たら食べさせるから」

それを食べたのである。
誰が? 
わたしが。
夜中にみかん三つ。

そのせいか、せのせいで、喉が痛いのか??

それもあるし、違うような気もする。
なんにせよ、つばを飲むのに、「うう」と声が出るくらい喉が痛い朝。
早めに痛み止めを飲む。

71、5kg
35、8分

夜中にたまっていたメールをチェック、携帯での返信なので、10本以上も打つと、それは疲れる。
しかし、携帯とパソコンとメールがない時代は、入院したら、仕事しなくてすんだに違いない。

血糖値
156
2単位
血糖は徐々に落ち着いてきたか。

新聞を読んでいたら、うつらうつらした。
昨日は、どうだっけ。そうだ、催眠剤飲んで、一度おきたが、それなりに眠った気がするが。

朝食
全粥390g 味噌汁(キャベツ) カブの甘酢 おかかふりかけ さわら西京焼 牛乳200ml 

こういうラインナップを見ると、作戦を立てなくては行けない。
なにせ、外からの救援物資はないのである。
相変わらず粥は多い。日本の伝統に則り、この主食をどうせめていくかを主眼に考えなければならない。まずは、一口。・・・。味しない。ご飯の甘さが口一杯に・・・広がるわけでもない。まあ、ぼんやりした味である。塩が在ればずいぶん違うんだが。補給はなしである。一口進んだ事をよしとする。本日の物資の中で、やはり最強は、西京焼き(シャレではなく)だが、いかんせん、切り身が小さい。小さな鉢に入っている。出番は後だろう。意外なところで味噌汁ではないか。一瞬、この味噌汁をそのまま粥にかけてみたらどうかという、妄想が浮かぶが、かなり薄味に成るだろう予測が哀しくされ、断念する。では、具のキャベツはどうか。すでに味噌汁を吸い込み少し色が変わったキャベツで一口粥をすする。「いけるんちゃうん?」
滋味深い味である。続いて、カブの甘酢あんかけ。
「思うたほど悪くないんちゃうん?」
だいたい、普段、甘酢好きではない。酢の物は嫌いではないが、砂糖の量次第。あれも駄目だ。中華の、なんだっけ? あれ、思い出せないや。豚肉、人参,玉ねぎ、タケノコなんかの甘酢あんかけ。あれ、だめだな。あれの黒酢のやつならいいんだが。
が、まあ、カブのピリ辛さがきいてるという事もある。食べれんことないわ...、これなら。
しかし、それはそれとして、やはり後方支援という形であろう。キャベツとカブは。となると、こういうとき、間違いなく頼りになるのは、「ふりかけ」である。昔、マイ振りかけがキープできる定食屋が池袋にあったが、さもありなん。今日はおかかふりかけ。盤石であった。もしかすると、白米よりお粥の方が振りかけの相性は良いのではないか。そして、西京焼き。これはもう良い。さわらの繊維の太さを噛み締めると旨味が出てきて、お粥を美味しくする。少し振りかけの残ったご飯のところを西京焼で食べるという、本日の二大巨頭に敬意を表した、贅沢も敢行。
粥は、三口ほど残し完食。
美味しゅうございました。
例によって牛乳はお楽しみに取っておく。

あ、唐突に思い出したが、小山と横澤は、飯を放置するんだよな。つまり途中で食べるのをやめて、なにかして(あるいはお酒を飲んだり外のものを食べたり)、また冷たく冷めたものを食べるのである。あれは、やめてほしいな。

診察
喉が痛いというとファイバー。
鼻から息を吸って、「イー、はい、息を吸って」
喉の状態は、入院して腫れが引いた状態と変わりないようだ。
「ただ、リンパ腺が腫れてますね。熱とか注意しててください」

清拭
「アトピーですか」
背中を拭いてくれている看護士。
「え。ああ、肝臓とか糖尿とか・・・、結構傷が治らなくて・・・」
そうは応えたが、そういや医者も点滴の針を取るとき手を見て「アトピーですか
」と言ってたな。考えもしなかったが、そうなんだろうか。

なにかだるい、眠い。具合が悪い。入院してるんだから、そりゃそうなんだが。
午前中、どうするか、少しでも仕事するか休むか。
考えてみれば、事務仕事、もう一時間くらいしている。
うー

結局、4階食堂前のスペースで、執筆。渡り廊下のあたるので、あまり暖房がきいていないのがちょうどいい。だが、さすがに二時間いたら冷えた。
測定の時間が過ぎていて慌てて帰る。

血糖測定
199
2単位
「ご飯の時間が近くなっちゃったので食べ始めゆっくりお願いします」

昼食
全粥390g すまし汁(チンゲンサイ) 涼拌三絲(春雨、ハム。キューリ) 生揚げの生姜焼き(大根おろし) みかん

みかんだよ、みかん・・・
まあ、とりあえずとっとくか。
春雨サラダだね。涼拌三絲は。春雨も普段食べないものの一つ。
それから、豆腐は好きだが、ふだんはご飯のおかずにはしない食べ物。
有名なおでんやで、豆腐飯という、ご飯の上にどんとおでんの豆腐がのったものがあるが、ああいうのが、案外と駄目である。しかし、この食事なら、メインは、生揚げ。ふむ。食べてみれば、なんとなく豆腐飯も、想像の範囲に入ってくるものです。

ミズノタクジからメール
「さっさと良くなってさっさと戻ってきてくださいませ」

横澤有紀、劇団印象のまつながが見舞い。
まつながは、鈴木アツトチョイスの「丸尾さんが読んでなさそうな本」をお見舞いに。漫画は読んだものだったが、韓国手帖は面白そうだな。

ポプラの福島さんが見舞いに。
たくさん「お見舞い」頂き、恐縮。
来年以降の、ポプラの芝居の事など話す。
この人とも、5年間、若いメンバーは毎年入れ替わり立ちかわりで芝居を作った。
今年からは、その仕事もなくなった。
横澤、まつながとも話をし、お帰りに。
今年、67歳、旅役者、まだまだ元気だ。

まつなが、横澤と、四階の食堂へ。
松葉杖が外れ、ひょこひょこと歩く横澤に
「何か食べるか」
「・・・いい、いいです」
「なんで」
「丸尾さん、食べられないし・・・」
「いいよ、俺は、ご飯は普通に食べてるんだから」
「そうですか」
「ここは、カレーライスがうまいらしいぞ」
「ほんとですか!」
「じゃあ、カレーな」

二人と3月の打合せなどして、寒くなってきたので病室に戻る。なぜか知らないが、食堂には暖房が入ってないのだ。売店で、まつなががはさみを買ってくれる。小山が横澤に渡すのを忘れたのだ。

142 80
36、6分
血中酸素(静脈中)98 
「良かったですね。血圧落ち着いて」
でぶだが感じのいい看護士である。

小山からコッリチ「観たい」にすでに3人登録との事。うちとしては早い。まだチラシもまき始めてないし。
和田から,問題となっていたDM関連の件、進行の連絡。

「向かいの住人」は、具合が悪いせいか、昨日先生にぴしゃりと言われたせいか、大人しい。大人しいが、頭が悪い。こんなことを書いてはいけないが、頭が悪いのだから仕方がない。
愛嬌があればいいのだが。
わたしは、愛嬌はあるのじゃないかしらん。

金安凌平からメール。意識のないあいつの体をふいてやった病院に、今度は自分が入院している。

血糖値
181
2単位

明日は六時頃から採血、午前中にCTスキャンとの事。

夕食
全粥390g 味噌汁(白菜) スライストマト(トマト3分の1くらい) インゲン胡麻和え 煮魚(きんめだい)

いや、たしかにシーズンではあるけれど、堂々とした切身。安い魚じゃないよ、金目鯛。味わって骨まで噛み締めてみれば、やはりそれは金目。美味しゅうございました。全粥初の完食。
正直、お腹がすいている…。売店には普通に、弁当もパンもお菓子もカップヌードルも売っているが、過去の入院中もそういったものは買ったことがない。
えへん。意志が強い。えへん。
昨日はみかん食べたけど・・・。
あれはあるからいけないのだな。
くれぐれも、食べ物の差し入れは「な」の字でお願いします。
食べ物買ってくるなら、その分現金を、というのも意地汚いので、ミネラルウォーターでもお茶でも頂ければありがたい。
しかし、見舞いは、現金が一番いいと思う。
ほんと下手なもの持ってこられると困るし。
案外、入院はお金が必要になるからね。

今日は、後牛乳半分に、みかんが残してあるのが救いだ。
食欲は、普通に復帰。明日からは、「ゆっくり」食べよう。ほんとうにそうすると、お腹がすかないんだよ。
どうすればいいかは明日書く。

桑原なおからメール
「3月公演まで、まだまだ時間がございます! ゆっくり休んでくださいませ。
そして
顔合せには、キリンのFREEで、乾杯したいです」

20時18分か。
今日は執筆終了にしようか。
ちょっと神経がキューとなっている。
しかし、作家になるような人は、みなそうだと思うが、ただ文章を書くだけならいつまでも書いていられる。
なんにも考えなくてもかける。そして、それはそれで、キャベツの千切りを目をつむって料理人がやるように(やらないか?)、ストレス解消、気持ちのいいものでもある。まあ、そんなものを読んでくださる皆様には、申し訳ない話。

久しぶりにテレビ。
NHKの9時のニュース。NHKでタイガーマスクのテーマ「?白い マットの ジャーングルに~」が流れるとは。「タイガーマスク運動 全国で続々」
しかしこれが終わると消灯で、点滴打ってお休みだ。

スポーツ報知、東京新聞、ハサミ(まつながによる)、お茶・コーヒー(ペットボトル) 
食堂で。(コーヒー、紅茶、カレーライス)
    17:56 | Trackback : 0 | Comment : 3 | Top

いきなり入院日誌5日目 黙りなさい「向かいの住人」

2011.1.9

消灯の20分前に睡眠剤を飲み、22時の点滴の際には、もうぼんやりしていたから、昨夜、眠ったのはあっという間だ。だが、その後がよくない。何度か目を覚まし、3時にはもう寝られなくなってしまった。4時まで寝ようとがんばったが「5時間寝たと思えばいいか」
ナースセンターの明かりを頼りに、廊下のソファーで仕事をする。
紅茶、コーヒー、一杯ずつ。思ったよりはかどる。二時間。
この方式で行くか。

看護士が来る。
「おはようございます。熱はかりましょう」
「あ、朝か」
6時から寝ていた。
「昨日、点滴のとき起こしちゃいましたね」
「大丈夫」
「痛みとかどうですか」
「昨日より、喉痛いなあ」

37、0分
72、2kg

あ、7度台になっちゃった。無理しちゃいかんのか。解熱剤飲んでてこれだから。
体重は、もう「抵抗期」に入ったのか。
一日正味1500kcalくらいだから、もう少し落ちてもいいんだが、点滴のCalと、あと体が痩せる事に抵抗するので、もう何日かはこんな感じであろうね。

血糖測定
158
2単位

朝食
全粥390g 味噌汁(大根、だと思うが、今考えると瓜のような気も) 五目巾着(鳥ひき肉、人参、タケノコ、ゴボウ、キクラゲ) 茄子のおひたし(カツ節)かつお振りかけ 牛乳200ml

貧相と言えば貧相な食事。牛乳を後の楽しみに取っておくからなおさらか。

朝食前に結局3時間仕事、1時間仮眠。
今日は日曜だから診察はなしか。

と思ったら先生。今日は一人だけか。
処置室で一分。まあ「点数」もあるしな。
「どうですか」
「昨日より、痛いな、咳も出るし。朝,少し,熱もあった」
「なかなかすっきり直りませんね。まあ、大丈夫ですよ」
「はあ」

点滴開始。今日も昨日と同じ分量のようだ。

執筆。1時間

平沼寧が見舞い。
子どもが一緒かと思ったら旦那が面倒見てくれているらしい。
考えてみれば、直接会って二人で話すのは久しぶりだ。
そういえば,彼女も、この病院で死にそうになりながら子どもを産んだのだった。
「子ども産むとき、大変だったの忘れるって言うけど、大変じゃなかったんだねきっと、そういう人たちは。地獄の業火で焼かれる感じ。忘れないよ」

相変わらず健康の話。
「わたし、長生きすると思うよ。交通事故とかにあわなきゃ」
「俺も,案外、いけそうな気がしてんのさ」
「ええ?? 丸尾さんが・・・」
ちぇ、どういう意味だよ。

「まあ、わたしが復活するまで死なないでくださいね」
そうか、復活するつもりか。今年は劇場にも来られるようだしな。
平沼が帰ってなんとはなくポツンとした。
お見舞い キャットフード16缶 俺というよりキャーへの土産だな。キャーは元々平沼の猫。

血糖測定
194
2単位

「向かいの住人」は、まだ熱が在るらしい。しかし、どう見ても、具合の悪さアピール全開なのでみっともない。「これじゃ、家にいるのと一緒だよ、なんとかしてくれよ」「電気毛布もってきましょうか」「お食事です」「(間なく)いらない、食べられない」「少し置いといて様子みましょうか。食べられるかも」「いらない、持ってってくれよ」
こういうやつは、本当に情けない。おまえ、外出したとき、煙草吸っただろう。
顔を皆に見せたいらしく、カーテン全開のママなので、不本意ながら、わたしのほうでカーテンを引く。

昼食
全粥390g 味噌汁(豆腐、ネギ) 豚肉ゴマだれ焼き ボイルキャベツ 青菜の梅肉がけ(のり) イエローピーチ(袋詰め2分の1)

全粥4分の1残す。
さすがに腹が減るなあ。
味噌汁、具が一種、吸い口が一種というのは、やはりいいかもしれない。
わたしは田舎育ちなもので、どうしても味噌汁に具を二種類以上いれてしまう。
たしかにそれはそれでいいのだが、一種だとにごらないのだ。

病院のお茶というと番茶。
これを飲むと、しみじみ自分が入院している事を感じる。
だから「娑婆」では飲まない。病院を感じるからね。
北海道へ行くと、普通に出てくるんだが。番茶。

事務所番の小山と電話。
本館と新館の間の渡り廊下が、携帯スペース。
まあ、よくやってるんだが、驚くようなことを今でもするな。
和田が、ご飯の量をはからないで、いきなり米を研ぎだすみたいなことなんだが…。
しかし、念には念を、とか、転ばぬ先の杖、とか、失敗は成功の母、とか、世の中にはいい言葉がたくさんあるのになあ。

仮眠中、起こされて、
157 102
36、7分


ああ、なんかやはり退屈ではある。
「向かいの住人」がうるさいのもある。

「先生がなんで見に来ないんですか!」

日曜だからだろう。

別館7F、糖尿病センターに行ってみる。
かつて、鳩が巣を作り卵を温めていたベランダは、そのままだったが、無論、鳩の姿はなく、網が張ってあった。

先生が来る。
「向かいの住人」が「点滴してても、薬飲んでも、熱が上がって下がっての繰り返しなんだから、ここにいたって仕方ないでしょ」「自分の免疫力を薬が助けるわけですから、時間はかかりますよ」「でも、食事いらないっていっても、そうですかって下げるだけだし、全然話きかないじゃないですか。僕なんか変な事言ってますか」「私たち的に言えば,あり得ないこといってます」
おお、言うわあ、この医者、そや、言ったれや。

いや、これ以上、泣き言言うのだったら、本当にこっちが迷惑なので、「黙れ」と言おうと思っていたのだ。
しかし、毎日、夕方女性が来るが、あれ嫁さんだろうか。嫁さんに言ってやらなきゃいかんのか。

「向いの住人」は、急になんだか大人しくなり「氷枕持って来てくれますか」
医者と看護婦は、それをきいた途端にくるりと後ろを向いた。

看護士「はい、氷枕」
向かいの住人「…」
御礼言えや。

上條拓也来てくれる。たしか、今日は事務所で作業を手伝ってくれるはずだが。
「思ったよりその前の打合せが早く終わったので、このタイミングでと」
こういうフットワークン軽さが上條の身上だ。
ポプラ関係への連絡を頼もうと思っていたところでちょうどいい。
見舞いは、水。別に小山から連絡いったわけではなく、自分で考えてきたらしい。
ありがたい。
小山は、この件、食い物を持って行かんように、連絡回してないな。

事務所にいる横澤へいくつか届け物を頼み、あと個人的な支払などもいくつか。
助かった。

執筆。
朝食の牛乳でミルクティーを作る。これが楽しみ。2杯できるから、もう一杯は、夕食後の楽しみ。

帰った上條からメールが。
近くのドラッグストアのお年玉抽選会、入院中に期間が終わってしまいそうだったので、さっき頼んだのが、
「二等のお米、あたりました!」
よっしゃ。
というか、微妙に運を使ってしまった感じか・・・
店に名前が貼られるそうだ・・・

執筆一区切り。
もうすぐ夕飯だ。
しかし上げ膳下げ膳。ありがたい。
血糖値
171
2単位(これずっと書いてるけど、インスリンの量である)

夕食
全粥390g コーンスープ(粒若干、ネギ) アスパラサラダ(ホワイトアスパラ,ブロッコリー,トマト、キューリ,レタス フレンチドレッシング一袋) カリフラワーの甘酢 白身魚のトマトソース(トマトとタマネギ)

こんなにお粥を食べ続けるのは生涯で間違いなく初めてである。
もう、粥が苦手とは言えない。
なんだか、久しぶりに野菜がたくさんの感じ。サラダの、レタスとキューリのしゃっきり感は特筆。白身魚は、あれは、なんだろうなあ、魚屋には売ってない魚だ。
お粥は、5分の1ほど残し。後は完食。これまでもそうなんだが。
正味、病院の三食だけ。後は、お茶と水。間食まったくなしで過ごしている。

と久しぶりにダイエットコーク。舌と胃がビックリしている。実に科学的な味である事がよくわかる。

モスクワカヌと電話で打合せ。
「それな、おまえ全然違うぞ。俺が、この前言ったのは、こうで、こうで、こうだ」
「ええ! ああで、それで、こうじゃない、と思ってました」
「ばかあ」

一通り打合せを終え、
「具合いかがですか」
「今、悪くなった」
「缶詰がんばってください。台本期待してます」

いやいや、俺は缶詰になってるわけじゃないし、台本書きに来てるわけじゃないんだって。

石本径代からメール
「それは不幸中の幸いで良かったです。死の淵ならではの珠玉の作品を期待してます」
やっぱり、女だ。女は怖い。
こういうのも来てたけど
「難しい病名で漢字が読めなかったけど、頚部膿瘍ってなに?」
そういえば、大日向裕美は成人式との事、おめでとう。
人それぞれ。

日刊スポーツ、東京スポーツ、ウエットシート、爪楊枝、鉛筆、メモ帳、ダイエットコーク
    18:52 | Trackback : 0 | Comment : 0 | Top

いきなり入院日誌4日目 母来たりて帰った

2011.1.8 

5時に目が覚める。
眠剤はきいた。割と寝苦しくなるのだけれど、すっきり6時間半。
飲んで、一分後に目が覚めるという夢を見た気がするが、あまり覚えていない。
市民劇参加者の神野美奈実さんからお見舞いのメール。
あさやさんが「丸尾君は無理しそうだから心配だよ」ってなことをおしゃっちたらしい。ありがたいことです。

しかし、昨日より喉が痛い。
点滴早めに終了したからだろうか。
病院内少し寒く感じるし。熱はないようだけれど。ただ、入院してからずっと、食後に解熱剤を飲んでいる。

72、4kg
36、4分
138 91 
点滴開始。

血糖値185
2単位

あと2単位打てば,通常の感じなんだが。
点滴は腕のところに固定している針の部分が血液逆流で固まったよう。
午後の点滴のときにもう一度差し直すようだ。

朝食
全粥390g 味噌汁(麩とネギ) 温泉卵(パックの醤油付き) タラコ振りかけ ヒジキの炒め煮(人参) 牛乳200ml

はい。お腹が減っていると何でも美味しゅうございます。
お粥は、三分の一を残しましたが美味しゅうございました。
温泉卵とお醤油美味しゅうございました。
ふりかけ美味しゅうございました。
ヒジキ美味しゅうございました。

牛乳はあとで。
コーヒー牛乳を作り一日楽しみます。

朝の検診
「だいぶ腫れは引きましたね」
「昨日より痛いですが」
「まあ、膿を取り出したわけじゃないんで。こっから先は少し時間かかるかもしれないですね。で、もともとそういう声ですか?」
「まあ。いや、もう少しまともです」

劇団鹿殺しの丸尾仲間、丸尾丸一郎から岸田戯曲賞最終ノミネートされたというメールが来ていた。短いが、喜びにあふれたメールだった。嬉しかろう。
芝居もうすぐだったな。
おめでとうと返信したら、すぐにまた返信来た。
「芝居も顔出してください」
すまん、無理だと思う。
そういえば今年は最終候補の発表が一月に延びている。
候補は前年12月までの作品なんだから、そりゃ然るべしだ。

朝食前に二時間弱仕事ができた。
午前中にもう一時間。

清拭
昨日ほどじゃないが、やはり気持ちがよかった。
しかし、病院というところはタオルをかけるところが不足する。
実は、さっきこっそり頭を洗った。洗面室というのがあるのを発見したのだ。
普通、入院というと最初に設備やルールを説明してくれるのだが、今回はそういう状態ではなかった。
そこには、シャワーヘッドがついている。看護士に言うと、「頭はねえ。我慢してもう少し」と言われそうなので、黙って洗う。こっそり洗う。
これは、気持ちよかった。
昔、凌平が、ずっと風呂に入れず、病院内の理髪店で、髪の毛を洗ってもらったとき、真っ黒になった水が何度も流れたという話をきいて、その理容室も下見にいったのだが、安き方に流れた。

花柳はんなからお見舞いメール。

点滴、また逆流して固まってみたいで最初入れようとして「痛い、痛いよお」
「あら、だめだわ。しょうがない。また変えようか」
先生が空くのを待って、また針刺しかえ。本来は三日はそのままでいいんだが。

血糖測定
190
2単位
やはり点滴を先ほど入れ始めたばかりだからか、若干は低いな。これまでより。

昼食
全粥390g 中華スープ(鳴門、ネギ) たいみそ(パック入り) 五目あんかけ(うずら、小エビ、鳥肉、グリンピース、白菜、タケノコ、人参)


五目あんかけは、美味しかった。餡の具合がちょうど良い。
粥も、5分の4ほど。ほぼ食べきり。

食事中に母が来る。
長野は雪もあり、寒いらしい。朝の新幹線で来たのだ。8時には家を出たはずだ。
「わたしの見舞いには来た事ないのに、わたしは何度もあなたの」
あなたはいつ入院したんですか、というのは飲み込んで、どうも、という。

食事を続けていると、「あと、何をするの」という。
唐突だったのが「え? ああ、もう芝居の台本が締め切り。ラジオは終わったけど」
「わたし。わたしは、今、ここで何かすることあるの」
「ああ・・・。洗濯は昨日しちゃったし、ああ、じゃあ、売店で、水とかお茶とか、買ってきて。あと石けんと洗顔フォームかな」
「水の大きさは」
「え。ああ500で」
「500? これ?(と自分の飲み物を出し)」
「いや、もう少し大きな奴」
「売店は?」
「四階」

そう。なにか、してもらったほうがいいのだ。

水とお茶、500を六本、それから1リットルの水も二本。
こういうところは昔からだ。念のために一リットルの瓶も買っているのだ。
あと、わたしが「リステリン」と書いた付箋を貼付けておいたのをみたのだろう。
G・U・Mを買ってきた。売店には欲しい銘柄がなかったから言わなかったのだが・・・
付箋も買ってきていた。

「で、ほかには?」
特にしてもらう事もないので、治療計画書と病状説明書を渡す。
読み終わったようで、こっちを見ている。
「いや、特に大丈夫だよ」
「じゃあ、あんた、お金はあるんだろうね」
「まあ、なんとか」
「ここに置いていって大丈夫かね、お金」
もう、お金を取り出しそうである。

「あ。そういえば、入院同意書をまだ出してないから、出してきて。それで、なにか内金も必要みたいだから。フロントのところに入退院の窓口があるから」

母は行った。お金を渡すのが趣味のような人だ。
おばが、母の一番下の妹だが「あの人は、人にお金を上げる運命にうまれてきた」と言ったのをきいた事がある。
持って来たものを持ち帰りはしないので、このお金を払ってもらえばいい。

帰ってくると、預かり証をもらったが、かなりの金額であった。
「入院期間がわかれば概算が出るらしいんだけどね」
と概算が出れば払いそうな勢いであった。
「まあ、わからないんだから・・・」

「それから、これ」
「ああ、いいよ」
「小山君は若いんでしょ」
「え? ああ。大学でたばかりだから」
「真夜中に留守番電話が入っていたから、あんた死んだかと思ったわ」
「・・・」
「若い人たちに渡さなきゃ駄目よ。ここへ来るのにも交通費がかかるから。あんたなんか野たれ死にだわ、そうでなくちゃ」
「まあ、そうなんだけど。じゃあ・・・」
「あ、一枚返して」
「え」
「細かいお金もあったいいわよね。千円札と変えるから」
「ああ」

結局、かなりの額を受け取った。

「ここね、キャッシュディスペンサーがないんだって」
「え。そうなの?知らなかった。こんなでかい病院なのに」
「入院代の支払は、カードの番号がわかればいいらしいけどね」
「・・・俺、カードないから」
「え」
「うん。そろそろお金下ろそうかと思ってたけど、まあ、大丈夫か。今もらったから」
「やっぱり駄目だねえ」
「え?」
「これ、ほら。持ってきた分、置いてくわ」

赤い札入れごと差し出してくる。
「ああ、じゃあ、ありがとう」

「じゃあ、もうお金も上げたし。」
「え」
「この辺りにろくなホテルないでしょ。中村さんは、スキーいちゃったし菅平に。すごいね,あの人。高齢者のそういうクラブがあるらしいけど」
「ああ・・・」
「帰っちゃっても大丈夫でしょ」
「・・・ああ。大丈夫だけど」
「それじゃ、何かお腹すいたから食べていくかね」
「食堂行く?」
「持ってきた」
お焼きは美味しそうだった。母も「お腹がすいてるからかねえ、ここのはおいしいわ」といって二つ食べた。
わたしは、それを見るような見ないような、パソコンを打ったりしていた。

食べ終わると母は言った。
「それじゃあ、帰ってもいいんだね」
こういうとき、わたしには言葉がない。
「えん・・・」
「長野は寒いよ。あれに負けないようにしなくちゃ。そんじゃ、帰るか。登戸にタクシーだね。」
「大宮まで出てから新幹線に乗った方が早いよ、東京廻るより」
「そうなの。じゃあ、それに挑戦してみるか」
わたしのいう乗り換えのルートをメモし、母は立ち上がった。


「73歳だけど、あたし」
「・・・」
「計画的に使いなさいよ、お金」

47歳だけど、俺は。計画的、じゃないなあ、人生すべて。

帰り際、
「じゃあ、寒天雑炊送るから」
え。
「いいからいいから、そこで」

なにが、「じゃあ」で、なぜ「寒天雑炊」なのか、まるでわからないが、母の中では整理がついていることなのだろう。

ありがとうございました。

146 94
36、6分

さて、いろいろ思い出したりしてきたが、やはり病院は、具合が悪くなければ快適な場所だ。仕事して、退屈がなければ、これはもう「最高」といっていい。
外にできると気がつくが、実に「優しく」できている。段差がない。足をけがしていたり、車いすだったり、例えば点滴を引きずっていたり(外にはいないが)、段差は厳しい。ドアもそう。どれもスムーズに横に流れる。水道だって手をかざせば水もお湯も出てくる。こんな古い病院だってそうだ。ベッドは、「パラマうんと楽ね」だし(CMを知らない方ごめんなさい、そういやこれ、前の入院日誌でも書いた?)、つまりベッドの角度が電動で変えられる。
食事も布団も用意も片付けもしてくれる。困れば、ナースコールすれば良い。
「眠れないの」
「頭いたいの」
「なんか、暑い」

まあ、お金払うんだが、わたしなんぞは、一年に一度は、検査兼糖尿病教育入院を、3週間はしたいものだなあと。
これに温泉がつけばなあ。
ああ、あるよね、そういうの。

小杉美香、見舞い。
レストランでお茶。
小杉は、焼きチースカレーを食べる。
わたしはコーヒー。
新館のレストランへ行ったが、こちらは奇麗だ。
売店で「見舞い」を買ってくれる。

今日は病院内で無料配布している「新約聖書」をもらってきた。

血糖値
230
4単位
上がってるな。やはり点滴を入れたせいだろうか。

南敦子さん、萩原みどりさんからお見舞いメール

夕食18:00
全粥390g すまし汁(大根、人参一かけ、青ネギ) 酢みそ和え(ネギ青白、ワカメ) かつおふりかけ いなだの照り焼き


完全に「病院舌」になってきた。
なんかうまい。
酢みそ和えなんて、俺のだけ「和え忘れたか」と思ったが、近づけて嗅いでみると、味噌の香りも酢の香りもするのだった。ネギの味がよくわかるという奴です。
いなだ、いなだねえ。脂なかったけど、なんかうまかったなあ。
粥も、そうね、やはり5分の1くらいの越して完食。
後の楽しみは、朝食の残りの牛乳で、ミルクティを作ること。

しかし、胸焼けがするのと、喉が少し痛い。いつもの咳も出始めた。

そういえば「煙草吸いたい」「白いご飯が食べたい、絶対大丈夫」と根拠なく看護士を困らせていた「向かいの住人」は、今日発熱したらしい。元気がない。38、8分という声が聞こえる。

横澤有紀にキャー君の写真を送ってもらう。
もう、わたしの事など忘れたように、クローゼットの奥で眠っている。
馬鹿である。

少し熱が出てきた気がして体温計を頼む。
36、7分。
微妙だが、ロキソプロフェンを飲み続けていてこれだから、やめれば、きっとまだある程度出るんだろう。
睡眠剤はスローハイム一錠。昨日はこれで六時間半眠った。
明日は、六時間で目を覚ましたい。おきられるのではないか。根拠はないけど。

東京新聞、日刊スポーツ
水500ml×6 1?×2 付箋 ビオレ洗顔フォーム ミューズ ガム(以上、母)
ビッグコミック、ビッグコミックオリジナル、リプトンティーパック、インスタントコーヒーセット(以上、小杉)

    20:01 | Trackback : 0 | Comment : 0 | Top

いきなり入院日誌3日目 良化したと思ったら

2011.1.7 

73.0kg
36.5度

一昨日までの三日間、ほぼ一日15時間以上を、眠ってといういうか、意識をなくしたようになっていた反動だろうか、昨夜は全く眠れなかった。22時に消灯して、ようやくうつらうつらしたのが5時。今は,6時58分。さきほど採血で起こされた。
隣のいびきがうるさかった(ティッシュで耳栓を作り水で湿らせた。宇宙兄弟の1シーンのように)、点滴が入りが悪く(血が逆流したのが残っていたようで、何回か詰まった)、こともあったろうが、少し具合が良くなりかけて、山のように仕事の事が思い浮かんだのが原因だろう。今、見ると、消灯してから書いた付箋が17枚ある。いかんね。眠るのも仕事だからな。
今日は、場合により、眠剤を出してもらおう。

熱は出なかった。朝方少し、熱っぽい気がし、喉はましにはなったものの痛んで、今もそうだが、熱が上がるところまでは行かず。薬が切れても、熱はどうやら収まったようだ。
風邪の方はなんとかか。ホッとする。
しかし、ちょっとくらくらするなあ。
寝てないからか。

しかし、汗臭い。この病院は暑い。
入院したときに、暑いでしょうけど、ごめんなさい、温度調節はできませんから、とハナから言われた。
あ、そうだ。
夜、あまり眠れないんで、自分が臭いせいでないかと思い、トイレに言って「股間」と「脇の下」を洗ったのだった。便器で洗ったんじゃないよ。
手洗いの、ほらチェーンの居酒屋にあるような、大きな水受けのついた流しがあるでしょ。あそこで、人が入ってきたら嫌だなと思いつつ、パンツを下ろし、水かけながらこう、洗ったわけだな。
結果? 気持ちよくなった。清潔。臭くない。
しかし、眠れないのは関係なかったみたいだ。

7:34
インスリン4単位
血糖値208(採血による)
飲み薬。

血糖値やはり高いな、不安。

朝、血液検査が終わったらすぐ明け方までとは別の点滴を注入。
「24時間点滴男」

朝食8:00
全粥(390g)多いちゅうんじゃ! 朝から丼一杯だっていうの!
味噌汁(茄子) かに入り卵蒸し(青のりか? かには確かに香る)小松菜のシラス和え 海苔佃煮 牛乳200ml

粥は半分以上残す。
まあ、まずいのもあるが、血糖値とインスリンの量を考えると怖くて食べられず。

歯間ブラシ。歯磨き。入院するとこういうことがやはり丁寧になるな。

朝の診察
またもや渡辺ちゃんファイバー。最後のハナの穴を通り抜け喉に行く時が、ちょっと痛いよ。
「あれー、全然いい」指導らしき先生に変わる。
「うん。丸尾さん、来週月曜日にもう一度CT取りますから」
「早過ぎる回復だなあ」

なんと、私は、緊急入院の男から、緊急回復の男になりつつあるらしい。
予定では、もう少し入院する段取りに成っているのだが。
困っちゃうなあ。

あ、血糖値の事聞くの忘れた。そういや主治医は今日は休みなのかな。

清拭
「シャワー駄目かな。それから、足だけは毎日洗ってるから、それだけでもなんとかして」
「先生に確認してきます」
毎日足を洗うのは、私の足が臭いからではない。糖尿病の日常で最も重要なものの一つがフットケアなのだ。爪の切り方からいろいろあるが、毎日足を洗い観察する。これが基本だ。わたしも、一時期、水虫がひどいことになった。糖尿病は水虫になりやすかとです。血糖コントロールを厳しくしたらあっというまに収まったが。
いまだに合併症の一つであるしびれはあるし、足、下半身御壊疽、切断というのは糖尿病では、「失明」と並んでポピュラーな合併症だからだ。

「やっぱり、血液検査の結果、まだ細菌が相当暴れてるという事なので。そのかわり足を洗うようの桶も持ってきますから」
そうか、やはり、まだ細菌は暴れているのか。
熱いお湯の入った大きな洗面器が二つ。タオルが三枚も。
裸になり、全身を拭く。
気持ちいい…

足用の桶で、しばらく「足湯」を味あわせてもらう。
「ひゃー、極楽、極楽」
実際に口に出たのだから仕方がない。

服を着替えると、先生がいいですかとやってきた。
「血糖値の事で、看護婦さんからメモが残ってたもんだから」
「そうなんですよ。いや200とか260とかおっかなくて、20年合併症なしでなんとか来たし、一応、どういう方針でコントロールしているか教えてもらえませんか」
「了解。丸尾さんのHa1c6、1%は悪くないコントロールです。」
「最近、少し上がりました。本当は5%台だったのですけど」

Ha1cは、ここ数ヶ月の血糖状態を現す数値。6%台なら合格点。5%台というのが、糖尿病患者の目標である。

「炎症を起こすと体がそれを治そうとするから、血糖値は上がります」
「たしかに、風邪引いても上がりますものね」
「今回は、炎症で上がってる分だけを、インスリンで押さえようというわけなんです。普段からまったくコントロールできていない人だと別になるんですが」
「なるほど。方針はわかりました。しかし、まあ、怖いんですよ。今、食事前に売っている超即効性のインスリンの外に、朝、遅効性のインスリンを打つとかは? 素人考えですけど。」
「無理矢理下げると低血糖の可能性もありますし。様子を見ましょう。」

とりあえず了解。

さて10時。朝、携帯からPCのメールもチェックしたし、ここまでは予定通り。

午前中の執筆開始

と思ったら点滴また開始。
昨日同じ分量。
しかし、微妙な腕の向きや角度で止まってしまう。
「こりゃ、駄目だ、先生呼んできて針入れ直してもらう」
と入れ直し。なんとかスムーズに。
今日の担当の主任看護士は、俺と同い年だという。

再び執筆

11:32
血糖測定212
インスリン4単位 (ヒューマニアール 30分ぐらいでだんだん効く奴。)

再び執筆

昼食
病院は夕食から朝食までの間は長い。18時~8時だから、14時間。ブレックファーストが断食破りの意である由。
そのかわり朝と昼の間は短い。しかも、病院は朝も同じくらいCalあるが。

全粥390g いらーん。 すまし汁(大根、人参) チキンのトマトソース煮(マッシュルーム、グリーンピース、カリフラワー、玉ねぎ) 春雨サラダ(レタス、キューリ、人参、キャベツ) 洋梨(袋詰め、二分の一)
P1080023_convert_20110121200959.jpg

味の問題も量の問題もあるが、まあ合うおかずがないってことだよね、粥に。
半分残す。お粥だと、やっぱり、キャラブキとか佃煮とかタラコとかナメタケとか味の濃いものが欲しくなる。

コインランドリーへ。
消毒液で、手を触れるところ、洗濯槽を消毒の上使用とある。
一回100円、乾燥機30分100円、安い。

実は、この場所とても懐かしい。
昔は、ここに灰皿があったのだ。
駐車場と病院の棟をつなぐ、数メートルの渡り廊下。

私はこの病院に入院した事はないが、最初にこの場所に来たのは、金安凌平が稽古初日にはしかが原因で入院した時だ。その後、2001年だったと思うが、わたしは自分の糖尿病患者としての入院体験を「Life Cycle」という芝居に書いた。渡り廊下が舞台の病院の話。そこに集まる患者と看護婦の話。神奈川戯曲賞の最終候補になったり大きく劇評が出たり、2005年には小林達雄60スペシャルとして地方公演も行い、かなりの反響があった。まあ、わたしが最初に真っ当に評価された作品と言える。
そう、このとき、この病院、聖マリアンナ医科大学病院の糖尿病センターに取材に来たのだ。自分の経験だけで書くのは不安だったという事もある。
それはなんとか作品をいい方向に導いて、舞台となった「渡り廊下」をもう一度確認する事ができたし、そこが病院の外と中を結ぶ空間という事もよくわかった。たしか、自動販売機の業者が通りかかるのもここで思いついたように思う。
それから、病院のベランダに鳩が巣を作り卵を暖めている。不衛生だから撤去しなければいけないという話と、産まれるまで待とうよ、という患者。芝居の底辺を流れるこのエピソードも、実際に患者さんと看護婦さんが窓に顔を突きつけるようにして話しているのを、この病院で聞いたのだ。
懐かしい。
今は、もう洗濯機と乾燥機が立ち並ぶだけだが、ここにはかつて、病院中のから少しずつ集められたような椅子が並び、灰皿が置かれていた。
しかし、ここに入院する事になるとはなあ。

点滴第二弾
しかし計算したら一日2リットルだよ。これだけ体に入れてんだから、そりゃ行きたくなるよ、トイレ。夜中に4回。

1330予定の小山、14時予定のワカヌ、見舞いというか打合せなんだが、二人とも来ない上に連絡がねえ。と思っていたら、ワカヌからメール。
「路線バスがまさかの路線間違いを起こし、遅れています」
最近、川崎のバスの路線間違いは有名だが、どうしてもワカヌが違う路線に乗ったという疑念を捨てきれない。
「間違えたのはどっち?」

結局、ワカヌ、横澤、小山、路線間違いバスで、来る。

166 86(皆が遅いからか?)
37度
酸素濃度98

市民劇、3月芝居、劇団業務について3人と打合せ。

再度血圧測定さっき高かったから。
171 101
めちゃ高いじゃん。
三人の打合せ故か。
「180までは一応様子見で」と看護士。

三人は、川崎市民劇の稽古へ。よろしく頼む。
そういえば、昨日、あさやさんからも「携帯」からメール頂いた。
「そんな病気があるのですね」と興味深そうだったのが、あさやさんらしい。
稽古を気にせずゆっくり休んでくださいとの事。
3月の出演者にも皆が手分けして連絡してくれた。先に入院情報が流れてしまったので,その点をお詫びし誤解ないよう(公演中止とかね)、よく話すように頼む。

NHKのS氏、平沼、大日向からもメール。

三人が帰り、なんだか疲れた。もちろん三人のせいではなく、久しぶりの人いきれに疲れた。今年に入って、こんな「大勢」で話したのは初めてである。

これだけ薬を飲み、点滴をしながら、血圧も高いし、また体温も上がってきた。
やはり、まだ本調子ではないのだろう。

また執筆。

血糖測定
312
うわぁ! 高いよ。怖いよ。
ちなみに私の通常目標としている空腹時血糖は100以下。80~と言ったところで、実際、かなりの部分ではその線をキープしている。ふう・・・
飯食ってなくてもこうなるんだなあ。
インスリン6単位

小澤から電話。
「今年は早期発見でついてるじゃないですか!」
まあ、そうもいうな。
「入院した後は、いい台本が書けるというジンクスが」
そうかもしれん。
「ほんじゃあ、面白いものもって遊びに行きますよ」
別に遊びにこなくたっていいんだが…


夕飯
全粥390g だからさあ。いや、もう突っ込むまい…ありがたく。
※ 本来のメニューは「ちらし寿司」でした。今日は。
味噌汁(ワカメ、長ネギ) 白菜の胡麻和え(これも本来は、キャベツの芥子合えだった。白菜、キューリ,白ごま、人参) となぜか、別皿でボイルキャベツ。一皿儲けた? 肉豆腐(結構しっかりした木綿豆腐、牛肉、玉ねぎ、グリーンピース)

さすがに少しお腹が減っていたので、お粥半分ちょいぐらい頂く。
牛肉が合ったしな。

食後、先生が来る。
「どうですか」
「いや来た時と比べたら」
「そうですね。明日から薬を減らします」
お、いい傾向か。
「実は、血液検査の結果、肝臓の数値に少し影響が初めましてね。一種類減らしてみます」
「ああ、そういうことですか、いいますよね、ステロイドが肝臓に来る」
「ええ。ですから、もしかすると、急に悪くなる可能性もあります。そうしたら、すぐに言ってくださいね」
「・・・はい」
「なんにせよ、お小水の回数は減りますよ。ははは」

うむ。

検温
36度7分
微妙だな。
149 70

休憩して消灯まで執筆予定。

K女史から電話。頼んでおいた仕事やってくれたという報告。
明日が、最初の山場という話をする。
そう、つまり薬を減らすと悪くなるかもという奴。

10時消灯少し前。最後の点滴。
今日は、眠剤をもらう。
寝なきゃ。

消灯寸前、小山から電話、稽古は無事終わったらしい。
明日、母親が来るようだ。

ブラックコーヒー、お茶、東京新聞、日刊スポーツ。
    20:19 | Trackback : 1 | Comment : 0 | Top
終了しました
震災による休演もございましたが、劇場の協力を得て代替公演を行ない、予定通りのステージ数を終えました。困難な状況の中ご来場くださったお客様に、心より感謝致します。また、ご協力くださった方々、お心をお寄せくださった皆様にも。本当にありがとうございました。

『死刑執行人
~山田浅右衛門とサンソン』



共同体の和を著しく乱した者は
生きる権利を失う
彼らの存在を世から消す
それが死刑執行人

[会場]
テアトルBONBON
中野駅徒歩5分

[タイムテーブル]
3月9日(水)~15日(火)
9日(水) 19:00
10日(木) 19:00
11日(金) 19:00
12日(土) 14:00
13日(日) 14:00/19:00
14日(月) 14:00/19:00
15日(火) 14:00

詳細は公式サイトでご確認ください
プロフィール

丸尾聡

Author:丸尾聡
○劇作家・演出家・シナリオライター・俳優
○“世の中と演劇するオフィスプロジェクトM”代表


糖尿病演劇人として、日々戦いの毎日
代表作に、戯曲『飯綱おろし』『海峡を越えた女』『離宮のタルト』、オーディオドラマ『バッテリー』『精霊の守り人』『残置物処理班』など

ワークショップ
*開催日程は公式サイト
 ご確認ください

■ベーシック・ワークショップ
 『声のれっすん
俳優志望者・スキルアップを目指す俳優、そして劇作家や演出家とその卵。幅広い演劇人のためのワークショップ。参加申込みは随時。

■戯曲創作ワークショップ
 『劇作のれっすん
構想を戯曲化したい方、書き上げた戯曲をリライトしたい方のため講座。
*短期リライトコース受付中!
 ⇒最終稿まで、面談または
  メール個人指導
*単日セミナー随時開催!

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2010年の仕事
'09~'10年 劇団ポプラ
三年寝太郎物語
*脚本・演出(全国巡演中)
オズの魔法使い
*演出
'10年3月 プロジェクトM
ダイニング・キッチン
*作・演出(新作書き下ろし)

'10年9月 レクラム舎
星からの伝言
*脚本

'10年10月 プロジェクトM
夕空はれて
*演出
'11年3月 プロジェクトM
死刑執行人(仮題)』
*作・演出(新作書き下ろし)
近年の舞台作品
10年3月/プロジェクトM
ダイニング・キッチン
*作/演出
(テアトルBONBON)

09年11月/プロジェクトM
飯縄おろし
*作/演出
(タイニイアリス)

09年8月/プロジェクトM
この夜の終わりの美しい窓
*芸術監督
(タイニイアリス)
09年3月/プロジェクトM
離宮のタルト
*作・演出
(相鉄本多劇場/サンモールスタジオ/松本ピカデリーホール/長野ネオンホール/千葉神崎ふれあいプラザ) 『離宮のタルト』DSC01149 『離宮のタルト』DSC01132

08年7月/プロジェクトM
料理人~RIO/喰らう/kurau~
*構成・演出
(こまばアゴラ劇場)
『料理人~RIO:喰らう:kurau~』DSCF2176 『料理人~RIO:喰らう:kurau~』DSCF2446

08年2~3月/プロジェクトM
ファイル/残置物処理班
*作・演出
(サンモールスタジオ/相鉄本多劇場/長野ネオンホール/松本ピカデリーホール)


07年4月~現在/劇団ポプラ
三年寝太郎物語
*脚本・演出
(全国巡演)
近年のラジオ作品
NHK-FM 青春アドベンチャー
『世界でたったひとりの子』脚本
09年1月19~30日 全10回
NHK-FM FMシアター
『残置物処理班』脚本
08年3月8日/10月18日(再放送)
*文化庁芸術祭参加作品
*ABU(アジア・太平洋放送連合)賞、ラジオ ドラマ部門最優秀賞受賞
NHK-FM青春アドベンチャー
『闇の守り人』脚本
07年4月16~27日 全10回
NHK-FM青春アドベンチャー
『精霊の守り人』脚本
07年4月2~13日 全10回(再放送)
DVD・上演台本
プロジェクトM Shop
旧作から新作まで、上演作品のDVD・台本を販売しています