FC2ブログ

丸尾聡の死ぬまで日記 復活編

「飯縄おろし」のDVDのパイトッロ版

「飯縄おろし」DVDのパイロット版ができあがってきて、チェックする。



ふだん、発売前のDVDは、全く見ることがない。
プリデューサーとして、それではいけないのだが、やはり作品を映像で見られるようになるのは時間がかかる。
恥ずかしくもあり・・・。

だが今回は、男子バージョン、女子バージョン二枚組にくわえ、特典映像(開場前の劇場、楽屋風景 丸尾撮影)、丸尾インタビューが収録されている。

それでチェックすることになった。
映像は実にきれいだ。

2カメラも効果を上げているようだ。
というのは、本編は、もう五倍速で飛ばし見たからだ。
始まりと終わり、特典映像とインタビューだけを確認。

映像によるインタビューというのは、これまでほんの数回。
もっと見ていて恥ずかしいかと思ったが、画面の金髪サングラスが、あまり自分のような気がせず、
しゃべっていることも「ほうほう、なるほど、そんなことを考えとったのか」
無責任だが、実際そう思えたのだから仕方がない。

役者連中の芝居前の表情も、「マルオアイ」が的確に?
それぞれの俳優ファンは必見だろう。

舞台を映像にすることについて、いまだ、根深く自分のその是非を問う気持ちがあるが、
それぞれの楽しみ方をしてくださると幸いだ。
DVDそのものは、そういう出来あがりに、なっている。

興味ある方は。
下記からご購入いただけると幸いだ。
2バージョン収録、特典映像付きで4000円のお買い得価格にした。
http://promstage.cart.fc2.com/

また「この夜の終わりの美しい窓」のDVDも、すごくきれいに、そして音も良い。
こちらのほうも、縄田ファン、妃宮ファンのみならず、まだご購入されていない方はぜひどうぞ。






    16:11 | Trackback : 0 | Comment : 0 | Top

飯縄おろし 公演終了 感謝

飯縄おろし、が無事千秋楽を終えました。
ご来場の皆様、関心を寄せてくれた方、感謝します。
スタッフ、出演者、劇団員のみんな、ありがとう。ご苦労様。

みながこの芝居を支えてくれました。
ありがとうございました。

芝居の評判は特に後半に向かって、あがったという印象でした。
客席に居て「今、確かに観客が芝居を見ている」と感じる瞬間が、何回かありました。
なかなかない事だと言えます。

反面、俳優の若さに、観客席が「ああ、もったいない」と揺れる瞬間や「がんばれ」と応援する空気が流れることもありました。

わたしはといえば、ひとこと、疲れました。
このブログも本番中は更新できませんでした。
何回も書こうとしたけれど、もうどうしてもかけませんでした。
毎日二本の芝居を見つつ、しつこく最終日まで駄目だしをして、とにかく最後まで粘ったことは、自分で自分を褒めようと思います。

台本がいつもの公演よりずいぶんと売れました。
男女両バージョン収録というのが大きかったと思いますが、観劇後、さらに作品世界に触れたいと思っていただける方がたくさんいたことは、勇気をもらいました。


少し休んで体調を整えて、また歩き始めたいと思っています。

ありがとうございました。


    20:25 | Trackback : 0 | Comment : 0 | Top

本日初日「飯縄おろし」

飯縄おろし、いよいよ初日。
六日間にわたる、男女高校生バージョン連日昼夜公演だ。

2公演分のゲネプロも、無事終了。
長い道のりであった。
ぜひご覧頂ければと思う。

本日初日6日金曜日は、男子高校生バージョン14時30分、女子高校生バージョン19時からだ。

まだ席には余裕。
ぜひ足をお運びください。

0333547307が劇場タイニイアリスの番号です。
当日のチケットお申し込みはこちらへ。
    10:14 | Trackback : 0 | Comment : 0 | Top

飯縄おろし 稽古終了 明日小屋入り

昨日は、帰れず。
打合せが終わり、帰ろうとしたら大江戸線が止まっていて復旧しないという情報が先に帰ろうとした和田から。
あきらめて、もう少し飲み、漫画喫茶に。
漫画喫茶・・・、生涯二度目のお泊まり。
しかし、まあ人は慣れてくるものだ。
稽古場と同じビルにあるというのもポイント高し。

打合せというのは、女子版台本書き換え。そのシーンに出てくる、出演者、和田広記、青木結加、勝俣美秋に、モスクワカヌと木村有で。食べ放題の焼き肉屋へ。

なぜ打合せで焼き肉屋?


食べたかったの。


肉。


ここでダイエット中であるワカヌがどういう行動に出たかは勝俣のブログを読むと良い。
http://shibaikoubawaraku.blog99.fc2.com/
ちなみに今日も飯を食べさせようと思い、
「何を食べたい?」
「ラーメン」
一応、気を使ってつけ麺にしていたが・・・

さて、女子版の台本を書き換えた。
かなりくっきりして、さらに良くなったのではないかと思う。

本日は最後の稽古。
男女版とも通し。

稽古場撤退。
そして、劇場へ搬入まで。

さすが24時間使用可能な劇場タイニイアリス。22時、前の劇団が終わったところで搬入。劇団員だけでやるつもりが、結構たくさん出演者が手伝いに来てくれた。トラックを運転してくれた木村はじめ、みなありがたい。

今回は、2バージョン公演で時間がタイト。今日搬入できたのは大きいのだ。

いよいよ明日からは小屋入り。

皆様、ぜひぜひご来場ください。




    02:38 | Trackback : 0 | Comment : 0 | Top

若い俳優と芝居をするということ

「飯縄おろし」の稽古も後二日。

おお。


おお。





おお。


後二日。

今回は、芝居が高校生のお話。
当然ながら若い俳優と芝居をしている。

久しぶりだ。
もちろん、若い時から劇団をやっているから、昔はみな若かったが。
この数年、経験の少ない、そしてあえていえば、基礎がない俳優と仕事をするのは久しぶりだ。いや、これまでも座組の中にもちろん一人や二人は居るのだが、それはそれ相応の役になり、若ささえあればなんとかなるさ、という役で使われることになる、ことが多い。
今回はそうではない。高校生が主役。

ここ数年、あるプロダクション系の劇団で同じ演目を、毎年違うキャストで経験の少ない人たちを使って演出しているが、これはまた別の話だ。
最初から台本もそういう作りで書いているし、観客層も決まっているので、ある意味、きちんと当込み、商品をきちんと作っていく作業になる。
もちろん、それはそれで大変だし、作品自体がどうということではない。

が、自分の劇団で、金も儲からず、やるということはやはり少し意味が違う。


今回稽古をしていると、二つのことを思う。
若い連中の中にも、人にさらされることをわかっている連中もいる。
これは、プロダクション系に多い。
(というか小劇場にこんなにプロダクションに所属しそこそこ仕事をしている若い人たちがでるというのも最近の風潮か)
それは、ジャニーズの連中に「すごいな」と思うことと似ている。
何人か一緒に仕事をしたが、彼らはほぼ一様に、人に見られることの意味と怖さを知っていた。そして、そのことに、わたしはいつもいたく感慨を覚えた。

そして、舞台を中心にやっている、特に小劇場系で、また特にこれも最近の風潮であるだろう、どこにも所属せず、オーディションを受けたり知り合いの伝で、芝居に出ている役者。
誤解を恐れずに言えば、彼ら彼女らはほぼ基礎がない。
腹式呼吸もできないし、支えて発声することもできない。戯曲も読めないし、舞台に立つために必要な訓練を積んだ体もない。「声のれっすん」に20回ほど来ただけで、全然変わるのだから、それは逆にいかに彼らや彼女たちが、俳優に必要な訓練をしていないか、あるいはしていたとしても間違ったことをしているか、そしてその訓練の必要性を感じていないかの、証だろう。

わたしが、ある意味持ち出しで、「声のれっすん」を開催しているのは、そういう現状を憂うからでもある。

今日、ある俳優に言った。
「バットがなきゃ、打てないんだよ」
腹式呼吸や支える発声は、俳優にとってバットである。

もちろん、若さ故に成り立つことがある。
立川談志は、ついに完成の域に近づいたと思うが、彼の若い頃の落語はひどいものだった。
しかし、成長したが故に、失われたものも数多くあり、噺によっては、技術も経験もなかったあの頃の方が良かったと思えるものもある。
「飯縄おろし」にも確かにそういう側面がある。


稽古をしていると昔のことを思い出す。
わたしも言葉がなかった。違うということはわかっても、俳優になんと言っていいかわからない。どうすれば、自分の思い描く芝居になるのかわからない。
結果、怒る。
缶コーヒーを投げたこともあるし、机を蹴り倒したこともある。俳優に手を挙げたことはないが、そう今は舞台監督で売れている小野八着の胸ぐらをつかんだことがあった。「ふざけるな」と。
一シーンを10時間やったこともある。小澤や平沼が泣きながら稽古をしていた。

今は・・・。
少し言葉がある。
怒るのは、なにかを自分から考えようとしていないか、人の話に心を閉ざしているか、そういうときである。

「馬鹿だけどくそまじめにやるか、ふざけてても頭いいか、どっちかにしてくれ」

よくそういった。
くだらないプライドは最低だ。
客の前で、つまらない芝居をやることの方が、数千倍恐ろしい。

演出のときに今回はよく言う言葉。久しぶりに言うことも多い。

「聞いてないよ、人のセリフを。役者は人のセリフをどう聞くかが仕事」
「なんで昨日と同じなの。同じことやったら同じだよ。それは」
「どっから出てくるの、それ」
「わかんない。哀しいか嬉しいか。お前はどう思ってるか知りたい」
「セリフで描くな」
「今、思っていることを言ってくれよ、解説はいらない」
「台本読めよ」
「着るな、脱げよ」
「余分」
「客にわからない」
「おまえは遅い国から遅さを広めにやって来たのか」
「早くしゃべれ」
「長い。客に不必要な情報を出すな」
「本がそういうふうにできているんだけど」
「わかりもしないのに、はい、って言うな」
「わかんなきゃ聞け。そのままにするな。その先やることが山のようにあるんだ」
「何言ってるかわからない」
「うるさい。声がでかい。テンションはあってもボリュームはいらない」
「馬鹿」
「そういやつは死んだ方がいい」
「おまえは魔法使いか」
「おまえは超能力者か」
「人に渡してやれよ」

「ああ、それならわかる」
「ちょっと芝居みたいになってきた」



自分で成長したい、良い芝居をしたいと思っている若者の伸び代はすごいものだ。
役者は素直なのが一番。手を必死に伸ばそうとしている人間の手しか引っ張り上げられない。
素直でない奴は、才能が有れば別だが、なければ、必ず人より遅れていく。
演出家の言うことに、すぐに、はい、という俳優、演出家がこういう感じと言ったセリフを感じようとしないで、おうむ返しに言う俳優、みな自己防御である。

芝居をするということは、その時だけはさらけ出すということだ。

芝居はある程度のところまで来た。
3500円のチケット代金をちょうだいしてもよいだろう。
しかし、それ以上のものを見せられるかどうか、この先にかかる。
だが、それは当然なされていくはずだ。
まだなにものでもない若者が三日経ってどうなるか、刮目したい。
見ているこちらが、稽古場で涙が出そうになる瞬間を、ぜひ劇場でお客さんに味わってほしいものだと思う。


身内自慢のようで恐縮だが、プロMの新人、横澤有紀は自分がわからないことに絶対「はい」と言わない。「ほへ?」と言う。
そういわれると、もう少しわかるようになんとか伝えようか、という気になるのだなあ。

また明日も稽古だ。
満身創痍のおじさんもがんばらねばならぬ。










    01:57 | Trackback : 0 | Comment : 0 | Top

朝の四時まだ事務所のコピー機はカタカタと

「飯縄おろし」
今日の稽古は、男子版通し抜き稽古、女子番抜き稽古。

まあ、役者が気がつくまで黙っていようと思っていたことをいくつか話す。

しかし、結局、役者というのは自分で気がつかないと、あるいは自分の体で納得しないと、そのとき一瞬変わっても、最終的には変わらない。

だが、本番までの時間がある。演出家はいつもその葛藤だ。

少し早めに稽古を終え、大道具の色塗り。小山と俺は事務所に戻り、販売用台本の作成、パンフレットの印刷。
販売用台本、今回ははじめての試みで、B4版男女バージョン合本、全出演者サイン入り。
お得な1000円。ぜひ劇場で買い求められるやよし。

しかし、これの作成が案外手間取る。
最新式コピー機を使いこなせないせいも多々。

今、夜中の4時。
まだコピー機はカタカタと印刷物を吐き出している。
小山は、先ほど帰った。

パンフレット1000部を印刷中。

ああ、劇団は大変なのである。

稽古はまだまだ徐々徐々に進行中。


飯縄おろし、は、この辺りでいいや、という作品ではない。

死ぬほど粘る。

そういうつもりだ。

    03:55 | Trackback : 0 | Comment : 0 | Top

江古田の夜は・・・

江古田で稽古をしている。江古田ストアハウス。老舗の小劇場だったが、消防法の問題で、今は、稽古場になった。楽屋スペースだったところまで使えるということもあり、広い稽古場の印象。
江古田は、日大の芸術学部があり、学生の街とのイメージ。
実際、気楽に食事ができるところ、洋食屋、ラーメン屋、それに飲むところも多い。
ちなみに、わたしは大江戸線の新江古田から稽古場に通う。
ここは「しんえごだ」と読む。
だが、江古田は「えこだ」
なぜだ!?

稽古前に、ちょっと動けない感あり、ワカヌに腰をマッサージしてもらう。
「ドーヒャー!」
「フンギャ!!」
「アットパッカフー!!!」

少しよくなる。

本日は、男子版前日駄目だし通しだめだし。
女子版は、昨日の駄目だしのみ。
ここで、通しの時間がなくなったのである。

駄目だし、長いよなあ・・・
依然よリ短くなったとはいえ、まだゆうに芝居の上演時間ぐらいはしている。
昔は、劇場に入っても、そのぐらいしていた。
出演の俳優が、「そんなに一度にできない」と怒ったりしたなあ。

今日はそうでもなかったが、前日は「一人飯縄おろし」
全部やってみせたりして。あまり、もうそういう演出はしないのだが、若い俳優が多い今回の現場では、そういうことが有効に働く場合もある。


というわけで今日は、通し予定をばらしたので、時間が中途半端にあまった。役者の自主稽古の時間となる。
こういうとき、演出家はさっさとかえればよいのだが、帰りそびれる。

台本のチェックをしながら、なんとなくみなの稽古を聞いている。
男子版は、駄目だしされたところを中心に立ちながら確認を。女子版は、倍速読み合わせをしている。そこへ「ここカット」とかいって台本を持って行ったりする。

稽古をなんとなく見て「ああ、違うわ、それ」と思いながらも、なるべく口は出さない。そういう時間も必要だ。

時計を見る。
あれ、もうあと15分で稽古場出なきゃ。

と思いつつなぜか寝てしまう。
10分かっちり寝る。
重要、重要。

起きて、「さあ、出るぞ。飲みにいかなきゃ」

青木結花、今井夢子、仕事に行かなくてよくなった土谷春陽。それから、後からおずおずとモスクワカヌと奥州さらだがきて、つきあってくれる。
なぜ男は来ない!?
今回の出演者を見ていると、男性陣より明らかに女性陣が飲んでるなあ。

ともかく。
今日にメンバーは考えてみるに、これは平均年齢25歳を下回る女性軍5人と中年男だから、まあ、世の中の普通の男性から見ると、実にすばらしい出来事ではないか。いやいや、それはもう、わたくしにとってもです。
むう、何を書こうとしたかわからんくなった・・・

いや、まあ、そうさ。
こいつらがみな、某私立女子高校のセーラー服で登場するのだから、「飯縄おろし」は必見である。
集え、男ども!!
(ワカヌは演出助手だから着ないけどさ、あ、着させる手もあるなあ)
極秘だけど、男性版だっているんですぜ。セーラー服の客席案内係が。

いやいや小劇場でこんなに可愛い女優がたくさん出ている芝居はあまりないですぞ、といっておこう。
男前最近ちやほやされない土谷春陽や、反射神経のみ脳が足りない感じがいいよね青木結加、今井27歳じゃねえの夢子、今日はいなかったが、横澤霊が見えちゃうのねでもお腹は減るのよ有紀の「Y4」
緒方18歳だけど腹黒(BY夢子)和田絶賛なっちゃんごめん有里沙、吉田はやくセリフしゃべれよ気が小さいからまほ子、奥州ちょっと年上だけどがんばるわさらだ、中島もっと年上だけど肌が奇麗だ佳子、いや、みんな可愛いよ。

と明日から女優陣に怒られそうなことを書いて、疲れた演出家は寝ます。

いや、芝居、「飯縄おろし」面白そうだ。

ぜひご来場を。


明日は、男子について書こうっと。

ああ、江古田の夜は、近所に住んでいる春陽と自転車の夢子、西武池袋沿線の奥州に最後までつきあわせ、最終で帰りました。







    03:32 | Trackback : 0 | Comment : 2 | Top

考えてみれば無謀であるなあ企画がそれはわたしの企画

今日の「飯縄おろし」稽古は、14時から男子版を何シーンか抜き、次は女子版を抜き、そして18時からスタッフが来る関係もあり、男子版、女子版の順で通し稽古。稽古場の使用時間もギリギリなので、今日の分の駄目だしはできず。

むう。
昨日は、帰るに帰れず。朝方新宿から江古田にたどり着き、稽古場のビルにある、漫画喫茶5時間コース900円に稽古直前まで。

それはそれは二日酔いで、7時間演出。

酒は良くないよ。
良くないけどさ、しかし、むう、なかなか大変さ。

ダブルキャストじゃないもんなあ。
根っこは同じとはいえ、男子版と女子版は違う芝居。
二本同時に演出しているのだもの。
いやあ、企画した時は、こんなに大変だとは思わなかったなあ。
これ劇場入りしてからも駄目だしとかどうするんだろ・・・

考えない考えない。

明日は男子版から今日の分の駄目だし通し駄目だし。
女子部は入りが遅い。そして、同様に今日の分の駄目だし通し駄目だし。

むう。
女子部に駄目だしメールしよう。時間もったいないもんな、うん、そうだ、そうしよう。
ざっと書いて送る。

稽古は一進一退。
三歩進んで二歩下がる。
お、ということは一歩前進か。




お世話になっている「劇団チャリT企画」「スタジオ ソルト」
あいつで初日。お時間あるかたはぜひ見てください。
小杉美香や麻生0児君ら、プロMでなじみのメンバーの劇団です。

    02:41 | Trackback : 0 | Comment : 0 | Top

今日は男女バージョンとも通し稽古

本日は通し稽古。
照明の西尾さん、美術の寺岡も稽古場に。

衣装、小道具ともほぼそろう。

学生服とセーラー服。
なにか、やはり良いものです。

わたしは高校時代は私服だったが。
行事の時は指定服ということで、学生服着用が原則。
しかし、入学式の写真を見ると、赤いスイングトップを着てるなあ・・・
色付きの眼鏡かけてるし・・・。

前日、稽古したシーンが少し良くなる。
それだけで、俄然芝居に輝きが出る。

が、まだまだ見えないシーンも。

両バージョンとも、まだまだ長い。7分以上は短くなるはずだ。
5分短くなるということは、5分間余分な情報をお客さんに見せているということ。
これはねえ、結構大変なことですわ。

稽古は、何かをそぎ落としていく作業、行程。
そして演技は着るのではなく、脱いでいくこと。
それは、幕が開く前の一分一秒まで続く、積み重ね。


全日稽古、集中稽古が続く。
食事も稽古場でとる。
わたしも、今日は弁当作る気力無し。
春雨ヌードルでかわす。
自分で差し入れしたみかんとバナナ。みかんを食べる。

ダイエット宣言のワカヌは、「100円ですよ」と言いながら、直径12センチはあるどら焼きを食べていた・・・


    03:17 | Trackback : 0 | Comment : 2 | Top

最後のオフ 明日から

最後のオフなのだ。
11月5日からはじまる「飯縄おろし」は、明日から一日中稽古となる。
一日中といっても、13時~22時くらい。
稽古場ではやることが多いので、時間はどんどんすぎていく。
しかし、演出としてべったり付くのではなく、最近は最初の1、2時間は役者に渡してしまうことも多い。
あるいは稽古終了後、自主稽古の時間を作るとか。

そういえば、うちでは、こうした長時間の稽古を「全日稽古」と呼んでいる。ゼンニチケイコ、だ。小劇場系の劇団は、最後の一週間くらいこれをやるところが多い。うちでは10日から2週間くらいが普通だが、出演者がバイトをしなければいけないとか稽古場代がかかるとか、そういう都合もあるのだ。
稽古場は芝居の生命線。
もう何年もうちでは、無理してでも、一つの公演では一つの稽古場をとってきた。飛躍的に芝居のできは違ってきたと思う。
一つの稽古場って当たり前だと思う方々も多いだろうけれど、多くの小劇団は、その日その日違う場所での稽古。「ジプシー」してます、とかいう。ほぼお金の問題だろう。
今回は、長期間の稽古場が、まさかの事態で抑えることができず、公共施設を含めたジプシー。ようやく明日から、江古田ストアハウスという元々小劇場だった場所で最後まで稽古ができる。
何を削っても、無理をしても、芝居をやるなら、稽古場所と公演ステージ数を確保することだ。それが、能力とは関係なく芝居の質をあげられる一つの方法だ。

「全日稽古」だが、これはもう所変わればで、一概には言えないのだが、少し規模が大きくなると、稽古場は一日中使えるし、だいたい3時から8時くらいとか、1時から7時とか、稽古の最初から最後まで、日程は変わらずにいくことが多い。また売れている俳優が出演していれば、稽古場には事務所のスケジュールと相談しながら、そして演出助手が、稽古のスケジュールをそれにあわせて組んでいくということになる。
うちでも、近年、多少そういう部分が出て来た。

しかし、まあ、最後まで、公共施設で、18時~21時半の稽古しかしないなんて集団もある。そういうところに限って、劇場に入って仕込み日が一日で翌日が本番だったりする。

ああ、怖いよ。

芝居って「ああ、これをやっておかないと怖い」という感覚が絶対に必要だと思う。
そして、やってもやっても、怖いのは変わらないのだ。

あ、そういえば、踊りの人たちも最後の「追い込み」とかしないなあ。たくさん踊ったら疲れるからだろうか?

さて。
タイトルを書いた時は、最後のオフについてのつもりだったのだが、話がずいぶんそれた。
オフとはいえ、劇団は動いていた。
明日からの全日稽古に備えて、事務所から搬出の準備。また劇場入りの準備も行う。
結構な荷物量だ。
音響のセット、大道具関係、稽古場のお茶場のセット、プリンターなんかもある。販売用の台本の作成も。

20時過ぎに終了。
「鍋やろうか。横澤、和田、材料買って来てくれ、駅前の東急ストア」
一人300円を徴収。あとは座長が出すとして。ここは安くて美味いでいかなければならぬ。小山はチケットを売る約束があるとかで、残念そうに事務所を出る。
多めの昆布で濃厚な出汁をとる。梅干しを入れる。酸味が欲しいからだ。
コンビニでうどんとポン酢と卵を買っておく。
和田と横澤、やけに遅いと思ったら、往復40分もかかるダイエーに。
理由は???

・・・単に和田が間違えたらしい。

豚肉1キロ、ほうれん草3把、ごま1袋、生姜、豆腐2丁。
「あれ、木綿豆腐じゃねえか」
「え、木綿っていいましたよ」
「言わないよ。だって俺は木綿嫌いなんだぞ」
みな、確かに言ってたと言う。
・・・これは、俺が間違えたらしい。

「横澤、ごまをすれ」
「え」
すり鉢とすりこぎを渡す。
明らかにはじめて見た、これなんだろう? という顔。
案の定、胡麻をすらず、かき混ぜている。
「いいやいや、こう持って、こうすれ」

ほうれん草を、ごく軽く湯がいておく。これは。直接ゆでると鍋にあくが出るから。
鍋に出汁をはり、つぶした生姜を沈める。
ぐらぐらと来るのを待つ。
「さて、やろう」

鍋に豚肉を広げる。一人一枚一回で食べられる分だけ入れる。
ポン酢に出汁を少量入れ、肉をとり、すったごまをかける。
「あ、汁に先にごまを入れるな。肉の上にびっくりするくらいかけるんだ」

ああ、驚くほど美味い。和田、大感激。

もう一度肉。

肉の味が鍋に出て来たところで、ほうれん草を。
「これはさ、俺の特製ふりかけをかけてくれ」
出汁をとった後の、昆布や鰹節を乾燥させて、ふりかけにしたもの。

横澤、大感激。

そして、また肉。次は豆腐を入れる。
どれも一度に入れないことが肝心。
自家製のコーレーグースー、善光寺八幡屋の七味唐辛子、胡椒を用意し好みで。

和田と横澤はパックのライスを買って来て食べている。
「後でうどん入れるんだぞ」
「うどんも食べます」

和田はともかく、横澤は食べる。
「離宮のタルト」の長野公演でも丼飯2杯くらいは軽く食べていた。
しかし、ここはやはりワカヌである。
「わたしもうどん食べたいです。今日は事務所に来る前に、ラーメン三杯食べてきましたけど」

はあ?

「替え玉二回して。一回するともうひと玉無料なんですよ。食いだめしないと」

人という種は食いだめできないのだよ。
そういえば、「この世の終わりの美しい窓」の演出のとき、かなりほっそりしたワカヌだが、今日見たら、これまで見たことがないほど、大きくなっていた。
朝ご飯三杯食べて、ラーメン三杯食べて、稽古場では、チョコチップクッキー、一箱食べていれば当たり前である。

「だって、あれ15枚しか入ってないんですよ」

入り過ぎである。

鍋に出汁が少なくなってくる。
「ワカヌ、向こうにある鍋から出汁を追加してくれ」
「はい」
「あ、後ついでに、鍋から出汁とった昆布を取り出して、短冊に切って、それから正方形に切っといて。後で佃煮にするから」

ワカヌが台所で包丁を使っている。
後ろから見て驚く。包丁をのこぎりのように、前後に動かしている。
「いやいやいや、ワカヌ。すっとな、すっと引いてくれ」
「わたしも最近料理結構するんですよ」

俺は食べなくてもいい。

「そうそう、短冊に切ったら、それを正方形に切っといて。いやいや、お前が横になるんではなくて、昆布を動かせ。いやいやいや、まな板をたてにするんではなくて、昆布を持って動かせ」
奥州がたまらず台所に行って指導。横澤もまたはじめて、まな板と包丁を見たアウストラロピテクスのように目を輝かせる。

馬鹿なのか???

しかし、こうしてみると奥州さらだは実に普通である。
普通であるが、なんか、この劇団ではすごい家庭的な女性に見えるのはなぜなのだ。

「昆布一枚もらっていいですか」とワカヌ。

練習か、練習するのか、昆布切る。

「けっこう、昆布が好きなんで。食べます」


さて。
うどんを入れ、卵をかき卵風に。これが豚肉の出汁と昆布だしとほうれん草の苦みと梅干しの酸味、生姜のさわやかさで、実に、美味しいうどんになるのです。

オフの日の仕事の後の、ささやかな宴。報酬。










    00:58 | Trackback : 0 | Comment : 2 | Top
終了しました
震災による休演もございましたが、劇場の協力を得て代替公演を行ない、予定通りのステージ数を終えました。困難な状況の中ご来場くださったお客様に、心より感謝致します。また、ご協力くださった方々、お心をお寄せくださった皆様にも。本当にありがとうございました。

『死刑執行人
~山田浅右衛門とサンソン』



共同体の和を著しく乱した者は
生きる権利を失う
彼らの存在を世から消す
それが死刑執行人

[会場]
テアトルBONBON
中野駅徒歩5分

[タイムテーブル]
3月9日(水)~15日(火)
9日(水) 19:00
10日(木) 19:00
11日(金) 19:00
12日(土) 14:00
13日(日) 14:00/19:00
14日(月) 14:00/19:00
15日(火) 14:00

詳細は公式サイトでご確認ください
プロフィール

丸尾聡

Author:丸尾聡
○劇作家・演出家・シナリオライター・俳優
○“世の中と演劇するオフィスプロジェクトM”代表


糖尿病演劇人として、日々戦いの毎日
代表作に、戯曲『飯綱おろし』『海峡を越えた女』『離宮のタルト』、オーディオドラマ『バッテリー』『精霊の守り人』『残置物処理班』など

ワークショップ
*開催日程は公式サイト
 ご確認ください

■ベーシック・ワークショップ
 『声のれっすん
俳優志望者・スキルアップを目指す俳優、そして劇作家や演出家とその卵。幅広い演劇人のためのワークショップ。参加申込みは随時。

■戯曲創作ワークショップ
 『劇作のれっすん
構想を戯曲化したい方、書き上げた戯曲をリライトしたい方のため講座。
*短期リライトコース受付中!
 ⇒最終稿まで、面談または
  メール個人指導
*単日セミナー随時開催!

LINK
稽古場日誌更新状況
カレンダー
09 | 2019/10 | 11
- - 1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31 - -
CATEGORY
最近の記事
最近のコメント
RSSフィード
死ぬまで日記を携帯で読む
QRコード
にほんブログ村
にほんブログ村 演劇ブログへ
FC2カウンター
オフィスプロジェクトM
〒214-0014
 川崎市多摩区登戸1504-201
TEL 044-900-9931
FAX 044-900-9213
MAIL info@promstage.com
死ぬまで日記 検索
Twitter

  過去ログはこちらです
2010年の仕事
'09~'10年 劇団ポプラ
三年寝太郎物語
*脚本・演出(全国巡演中)
オズの魔法使い
*演出
'10年3月 プロジェクトM
ダイニング・キッチン
*作・演出(新作書き下ろし)

'10年9月 レクラム舎
星からの伝言
*脚本

'10年10月 プロジェクトM
夕空はれて
*演出
'11年3月 プロジェクトM
死刑執行人(仮題)』
*作・演出(新作書き下ろし)
近年の舞台作品
10年3月/プロジェクトM
ダイニング・キッチン
*作/演出
(テアトルBONBON)

09年11月/プロジェクトM
飯縄おろし
*作/演出
(タイニイアリス)

09年8月/プロジェクトM
この夜の終わりの美しい窓
*芸術監督
(タイニイアリス)
09年3月/プロジェクトM
離宮のタルト
*作・演出
(相鉄本多劇場/サンモールスタジオ/松本ピカデリーホール/長野ネオンホール/千葉神崎ふれあいプラザ) 『離宮のタルト』DSC01149 『離宮のタルト』DSC01132

08年7月/プロジェクトM
料理人~RIO/喰らう/kurau~
*構成・演出
(こまばアゴラ劇場)
『料理人~RIO:喰らう:kurau~』DSCF2176 『料理人~RIO:喰らう:kurau~』DSCF2446

08年2~3月/プロジェクトM
ファイル/残置物処理班
*作・演出
(サンモールスタジオ/相鉄本多劇場/長野ネオンホール/松本ピカデリーホール)


07年4月~現在/劇団ポプラ
三年寝太郎物語
*脚本・演出
(全国巡演)
近年のラジオ作品
NHK-FM 青春アドベンチャー
『世界でたったひとりの子』脚本
09年1月19~30日 全10回
NHK-FM FMシアター
『残置物処理班』脚本
08年3月8日/10月18日(再放送)
*文化庁芸術祭参加作品
*ABU(アジア・太平洋放送連合)賞、ラジオ ドラマ部門最優秀賞受賞
NHK-FM青春アドベンチャー
『闇の守り人』脚本
07年4月16~27日 全10回
NHK-FM青春アドベンチャー
『精霊の守り人』脚本
07年4月2~13日 全10回(再放送)
DVD・上演台本
プロジェクトM Shop
旧作から新作まで、上演作品のDVD・台本を販売しています